こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。
前回は、ユミルが巨人化できるという事実を調査兵団が知る事になり、ユミルはクリスタの本当の名前である「ヒストリア」を聞いて目を閉じたところで終わりました。
ユミルは死んではいないと思いますが、安否が気になるところではありますよね。そしてユミルとクリスタ改めヒストリアの今後も気になります。
今回のタイトルは「戦士」です。前々回が「兵士」でしたし、ベルトルトがライナーを戦士と呼んだのも気になりますね。いきましょう。
エピソード6について
今回は、終始壁の上でストーリーが進んでいくようで、ずっと壁の上で会話が進んでいきますね。そして、全体的に暗く、静かです。ユミルは未だ昏睡状態ですが、命はあるようで損傷した部分も回復している様子でした。
エレンはライナーが壁に上がってきたところを助け、ヒストリアはハンジに対してユミルが人類の敵ではないという事を一生懸命に説明していました。
「自分の命も顧みない行動が示すものは、我々同志に対する忠誠です!これまでの彼女の判断がとても罪深いのも事実です。人類にとって、最も重要な情報を、ずっと黙っていました。おそらく、それまでは…自分の身を案じていたのでしょうが…しかし、彼女は変わりました。ユミルは、我々人類の味方です!ユミルをよく知る私に言わせれば、彼女は見た目よりずっと単純なんです」
ここまで黙って聞いていたハンジですが、「そうか」と呟いた後に続けます。
「もちろん、彼女とは友好的な関係を築きたいよ。これまでがどうであれ、彼女の持つ情報は我々人類の宝だ、仲良くしたい。ただね…彼女自身は単純でも、この世界の状況は複雑すぎるみたいなんだよね。本名は、ヒストリア・レイスって言うんだって?」
ここでヒストリアのフルネームが分かりますが、この後のハンジの言葉で私の頭に再び「?」が登場します。
「レイスって、あの貴族家の?」
そんな情報ありましたっけ?忘れてるだけ?ですがここでは何も触れずにハンジがヒストリアに挨拶をするだけで終わってしまいます。
「よろしくね、ヒストリア」
ここでまた静かにシーンは変わり、ライナーとベルトルト、エレン、アルミンの4人になります。エレンはライナーに対して「お前ほど強くてもそうなっちまうんだな」と言いますが、ライナーはこれで2回目だと言います。アニの手に握り潰される寸前だった時と、今回の巨人に腕を噛み砕かれた事ですね。
「このペースじゃあの世まであっという間だ。自分で選んだ道だが、兵士をやるってのはどうも…体より先に心が削られるみてえだ」
「お前ら2人の故郷も遠のいちまうばかりだからな」
このエレンの言葉「故郷」に何か気付いた様子のライナーでしたが、ベルトルトも同じで、実際に口に出します。
「そうだよライナー、故郷だ、帰ろう!もう帰れるじゃないか!今まで苦労してきた事に比べれば、後少しのことだよ」
そしてライナーもベルトルトと同じように言葉を続けます。
「そうか…あともう一息のところまで来ているんだったな」
ここで場面が変わり、壁の下を見るハンジが見つけたのはハンネス。つまり、どこに壁の穴があったのかの知らせが届いた事になります。ですがハンネスの言葉は、待っていた言葉とはかけ離れたものでした。
「穴がどこにもない」
そう、壁には穴は開いていなかったのです。少なくともトロスト区からクロルバ区の間には壁に穴はなく、異常も特に見られなかった事、クロルバ区の兵とかち合わせたため引き返した事などを伝えるハンネス。
そして巨人とも出会わなかった事を伝えますが、「でも巨人は実際に壁の内側に出てるんだよ」とアルミンが言い、「ちゃんと見たのか?まだ酒が残ってんじゃねえのか?」と失礼な事を言うエレン。
ですがこれで、壁に穴が開いていない事は事実となりました。ハンジはその場にいる兵士たちに、トロスト区で待機するよう命じ、モブリットと共に別の場所へ移動します。
ハンネスはエレン、ミカサ、アルミンに「とにかくまだ気を抜くなよ」と伝え、先に戻って行きました。アルミンはすぐさま考え始めます。
「どういう事だろう?この5年間になかった事が、こんなに一度に起こるなんて…」
「本当にこの世界はどうしちゃったんでしょうかねえ?」
アルミンの言葉にサシャも返しながらトロスト区へ向かっている様子のアルミンたちですが、エレンもついて行こうとした時に、ライナーに呼び止められます。
そして、鳥肌が立つような、おかしなことをライナーは話し始めます。
「俺たちは5年前、壁を破壊して人類への攻撃を始めた」
は?
あまりにも普通の会話の流れで話すので、つい聞き流しそうになる言葉。「この前スーパー行ったら意外と野菜が安かったんだよねー」のノリで話すライナー。そして、このエピソードは同時に起こっている会話を、代わる代わる登場させるので余計に混乱してきます。
ハンジとモブリットは
「まさか遂に地下を掘る巨人が現れたんだとしたら大変だ」
「そうなると、位置を特定するのは困難ですね」
という少しほんわかする会話をしており、
その間も続いているエレンたちの会話では
「俺が鎧の巨人で、こいつが超大型巨人ってやつだ」
とライナーが言いながら横にはベルトルトがいます。
頭が混乱する…耳が一度に聞き取れずにパニックになる…
ハンジが「今はとにかくユミルを安全に運ぶ事を考えよう」と話しており、その少し後ろをアルミン、サシャ、ミカサが歩いており、旗を挟んでもう少し後ろで立ち止まって会話をしているのが、エレン、ライナー、ベルトルトという図です。
そして、ミカサはエレンがついてきていない事を察して立ち止まります。エレンはライナーたちに「は?何言ってんだお前」とまた言っていますね。
そして意外だったのが、ベルトルトも「何を言っているんだ、ライナー!」と止めていた事です。ベルトルトが正常だとすると、ライナーは頭がおかしくなってしまったとも考えられますが、それだと先ほどの「故郷に帰ろう!」のくだりが分からなくなります。
「俺たちの目的は、この人類全てに消えてもらう事だったんだ。だが、そうする必要は無くなった。エレン、お前が俺たちと一緒に来てくれるなら、俺たちはもう、壁を壊したりしなくていいんだ。分かるだろう?」
いや、分からない。
なんだ?何が起こっているんだ?ライナー噛まれておかしくなっちゃたのか?と頭がぐちゃぐちゃの私ですが、でもライナーが怪しかったのは薄々気付いてはいた事です。
ミカサは立ち止まってエレンたちの方をずっと睨みつけていますね。エレンは「全然分かんねえぞ!」と言いますが、ライナーは少し怖いくらいに淡々と話を続けています。
「だから、俺たちと一緒に来てくれって言ってんだよ。急な話ですまんが、今からだ」
話が通じない人って、こんな感じなんでしょうか…?エレンはどこに行くのか聞きますが、答えられないと返すライナー。しかしその場所を「故郷」と呼ぶライナー。
「ひとまず危機が去るんだから、来ないか?」と誘うライナーに対しての返答を考えているエレンに、アルミンたちが振り向いて声をかけます。
そして、エレンの心の声で、今何が起こっているのか説明してくれるシーンがやってきます。
(参ったな…昨日からとっくに頭が限界なんだが…)
12時間前、エルミハ区。つまり、エレンたちが塔へと向かう前の出来事まで遡っていますね。ここでサシャがご褒美にふかした芋をもらった時の書類を読んでいるハンジがエレンに「どうしたのか」と聞かれて話し始めます。
「アニ・レオンハートの身辺調査の結果がようやく届いたんだが…管理状態がずさんなせいで、探すのに今まで手間取ってしまったらしい。これによると、君達104期の中に2名ほど、彼女と同じ地域の出身者がいるようなんだ。その2人は、ライナー・ブラウンとベルトルト・フーバー」
ライナー・ブラウンとベルトルト・フーバー?
ハンジは言葉を続けます。
「5年前の混乱のせいで、戸籍資料なんかどれも大ざっぱなくくりでいい加減なもんだ。ただ…この2人は先の壁外調査の時、誤った作戦企画書によってエレンが右翼側にいると知らされていたグループに所属していた」
アルミンが女型の巨人がアニだと気付くきっかけになった、あの壁外調査ですね。アルミンは、女型の巨人が出現したのも右翼側だったと話します。ハンジは、訓練兵時代の3人の関係性などが知りたいと聞き、アルミンが答えます。
「ライナーとベルトルトが同郷なのは知っていましたが、アニと親しい印象はありません」
「俺も、2人がアニと喋ってんのはあまり見た事がないような…」
アルミンやエレン、サシャやミカサが答えていきますが、エレンは関係性を否定したいのでしょう、疑いは低いと思うとハンジに伝えます。
アルミンも同じ意見だと伝え、ライナーとはジャンと一緒に女型の巨人と戦っていると話すのですが、ここでアルミンは持ち前の勘の鋭さが発揮してしまいます。
「ライナーは、危うく握り潰される直前で…」
こう言いかけてハッとするアルミン。ライナーは無事逃げる事はできましたが、アニは急に方向転換してエレンがいる方向へ走って行きましたよね。そしてアルミンは、推測でエレンは中央後方にいるのではないかと話したがアニに聞かれる距離ではなかったと続けます。
「ライナーが、エレンの場所を気にしてるそぶりとかはなかった?」
このハンジの言葉に、私は「あれ?あるじゃん…」と思ってしまいましたがアルミンも同じでした。
「じゃあエレンはどこにいるってんだ?」
ライナーは確かにアルミンに対してこう聞きました。そしてアルミンはこの事を思い出したのですね。エレンの場所の話をしたのは、ライナーに聞かれたからだと話します。
「それに…あの時、女型の巨人が凝視してた手のひらに、刃で文字を刻む事ができたかもしれない…ライナーなら…」
このアルミンの言葉に対して、エレンはアニの時と同様にそんなわけないだろうと話しますが、ハンジが全員の注意を促します。
「もし、ライナーとベルトルトを見つけても、こちらの疑いを悟られぬように振る舞え。もちろん、アニ・レオンハートの存在には一切触れるな。彼らがアニの共謀者であってもなくても、うまく誘導して地下深く幽閉する必要がある。全員、分かったね?」
とまあ、こんなやりとりがあった上で現在の壁の上での出来事が起こっているわけなのですが…
ライナーに「故郷へ来てくれないか?」と聞かれたエレンは、「お前疲れてんだよ、こうなってもおかしくないくらい大変だったんだろ?」と言い、ベルトルトに話を振ります。
ベルトルトもエレンに賛同し、ライナーは疲れているんだと言い、そしてエレンも言葉を続けます。
「大体なあ、お前が人類を殺しまくった鎧の巨人なら、なんでそんな相談を俺にしなくちゃなんねえんだ?そんな事言われて、俺が『はい、行きます』って頷くわけがねえだろ」
静寂の中、旗の音が響き、ライナーは呟きます。
「そうか…その通りだよな。何を考えてるんだ、俺は…本当におかしくなっちまったのか…」
なんとか丸く収まり、進もうとした時。旗が折れて下に落ち、一瞬で時間が止まったような空間になりました。そしてライナーは話し始めます。
「そうか…きっと、ここに長くいすぎてしまったんだな。バカなやつらに囲まれて3年も暮らしたせいだ。俺たちはガキで、何一つ知らなかったんだよ。こんなやつらがいるなんて知らずにいれば、俺は…こんな半端な…クソ野郎にならずに済んだのに…!もう俺には、何が正しい事なのか分からん。ただ、俺のすべき事は、自分のしたおこないや選択に対し、戦士として最後まで責任を果たす事だ」
そう言って腕を吊り上げていたものを取ると、ライナーの腕はみるみるうちに治っていきました。
「ライナー、やるんだな?今、ここで!」
ベルトルトのこの言葉に「勝負は今、ここで決める!」と返すライナー。そしてエレンに向かうライナーを影から飛び出してきたミカサが斬りかかります。
さすがミカサ、ずっと状況を見ていたのでしょう。エレンを守るためにまたしても一番に動き出しました。
しかしもう分かった通り、ライナーとベルトルトは巨人なので首を斬りつけただけでは死にません。
ライナーとベルトルトが、アニの仲間だったんです。
「エレン、逃げろー!!」
アルミンの叫び声と共に全員がエレンの元へ走りますが、それより先に2人が巨人化してしまい、熱風と強風で飛ばされそうになってしまいます。
そして、飛ばされたエレンを掴んだのは鎧の巨人と化したライナーでした。超大型巨人となったベルトルトは、風で飛ばされそうなユミルを掴み、ライナーとベルトルトはエレンとユミルをそれぞれ掴んで逃げようとしているように見えました。
しかしエレンは、鎧の巨人に掴まれながらライナー、ベルトルトとの会話や思い出を思い出し涙を流します。そして…
「この…裏切りもんがー!!!!」
と叫びながら手を噛み、エレン自身も巨人化したところでエピソード6が終了します。
はい、アニに続き裏切り者はライナーとベルトルトでした。正直、ちゃんと見ているとライナーに関しては割と「ん?」と思う点が出ていたので初見の時も怪しいなと思えたのですが、ベルトルトはいい意味でも悪い意味でも目立っていなかったのでノーマークでした。
ですが、ライナーのこの言葉「こんなやつらがいるなんて知らずにいれば、こんな半端なクソ野郎にならずに済んだのに」を聞く限り、ライナーの方が情に溢れている人間である事がうかがえますね。
ですが、情に溢れていようがいまいが、人間を殺す理由を知るまでは戦わなければならないですよね…
これ、次回どうなってしまうのでしょうか…気になります…
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子