こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。
前回は、エレンを無事奪還し帰還しようとしていたところでライナーが巨人をぶん投げてきて、エレンとミカサが倒れてしまい、そこへ因縁のカルラを喰った巨人に遭遇する、といったところで終わりました。
これでシーズン2が終わることになりますが、一体どんな最後になるのか想像できませんよね。
早速いきましょう。
今回のタイトルは「叫び」です。
エピソード12について
エピソードの冒頭は、カルラが巨人に喰われてしまった「あのシーン」から始まります。
なぜなら、エレンとミカサが遭遇してしまった巨人はカルラを喰った「あの」巨人だからです。
どんな因縁があればこんなところで再会してしまうのか…
戦場
とにかくエレンを連れてこの場から逃げることを最優先事項としているエルヴィンは、自分が喰われそうになってもなお、エレンを連れてこの場を離れるよう兵士に伝えます。
「私の代わりはいる。それよりエレンを連れて離脱しろ」
しかし次の瞬間言われた兵士は巨人に喰われてしまいました。あまりにも巨人の数が多すぎて手に負えません。
ジャンとアルミンはエレンたちの元へ向かおうとしますが、それをライナーに阻まれます。
エレンがいることを分かっているはずなのにも関わらず巨人を投げてくることに疑問を持つアルミンと、ぶちギレるジャン。
巨人をなるべく避けながらエレンたちの元へ再び向かいます。
一方でコニー、サシャ、ヒストリアは巨人化したユミルと行動を共にしていました。
ユミルはライナーたちの方につくか、調査兵団に協力してとりあえずこの状況を乗り越えるか考えていました。
しかし、壁の中での生活に未来はないと分かっているような言葉が出てきます。
(もうじきこの壁の中が地獄になっちまうのは避けようがない!)
どうしてユミルはそう思うのか。
何か事情を知っている気がしてならないのですが、今はまだ詳しいことは分かりませんね。
そしてヒストリアを「あっち側」に送ることに全てを賭けているようにも見えました。
壁の外の世界ということだとは思いますが、こちらも詳しくは分かりません。
ヒストリアは、ユミルに対して「自分が助かりたいから私を連れていくというのは嘘なんでしょ?」と聞き、理由が自分だと知ったヒストリアは「また私は守られるの?」と呟きます。
「ユミル、あなたが私に言った通り、私たちはもう…人のために生きるのはやめよう!私たちはこれから、私たちのために生きようよ!なんだか不思議なんだけど、あなたといれば、どんな世界でも怖くないや!」
ヒストリアのユミルに対するこの気持ちと、彼女の覚悟、自分たちのために生きようという決意が感じ取れるシーンでした。
そしてヒストリアが巨人に立ち向かっていく時の流れる挿入歌が、シーンにぴったりでした。正直、この時点で私は号泣でした…
そして、エレンたちの元に1番に駆けつけてくれたのはハンネスでした。立つことすらままならないミカサと、無装備のエレンを守るために必死で戦うハンネス。
でも私は、ハンネスにこの巨人と戦ってほしくありませんでした。
ハンネスには、生きていてほしいから。
まさに戦場と化したこの場で、全ての兵士が心臓を捧げて戦っていると考えただけでも涙が流れます。
腕を縛られたままのエレンはミカサにほどくように言い、腕が自由になるとほぼ同時にエレンは自分の手を強く噛みました。
エレンの無力感、ミカサの本音
エレンは強く噛んだにも関わらず…
巨人になれませんでした。
強い気持ちと目的意識があれば巨人になれるはずだったのに、今でこそ強い目的意識があるはずなのに、エレンは巨人になれません。
ライナーはどんどん近づいてくるし、人間の数は減っていくし、さらにはジャンまでが倒れてしまいます。
近くにいたアルミンがすぐさま助けに行きますが、そこにも巨人が近づいていきます。
ハンネスは1人で例の巨人と戦っていました。
ミカサはもう飛べないし、自分が戦わなければと意気込み噛みちぎる勢いで手を何度も噛むエレンですが、巨人になれません。
そして座り込んでしまっているエルヴィンを助けるためにどんどん犠牲になっていく兵士。
必死に剣を振り回してジャンを守るアルミン。
もう、地獄絵図です。
そして私が1番恐れていたことが起こります。
ハンネスが、喰われてしまうのです。
もう号泣なんてものじゃありません。言葉にもならなかった。いろいろな感情がぐちゃぐちゃに湧き出てどうしたらいいのかさえ分かりませんでした。
しかしそれを、文字通りただ見ていることしかできなかったエレンとミカサ。
まさに母親の時と同じことが、目の前で起こってしまうのです。
あの時はまだ幼く無力で、それ故に自分の母親を助けることができなかったエレン。
何年も訓練し、巨人となって巨人と戦えるようになり、全ての巨人を駆逐することが目標となったエレン。
全てはあの時、エレンとミカサを救ってくれたハンネスがいたから叶うことでした。
そのハンネスは、母親を喰った巨人に喰われてしまった。
二度も同じ巨人にとんでもない苦痛を与えられたエレンは、思わず泣き崩れます。
もうここは、エレンの声優さんに拍手を送ることしかできません。
最初は笑っていたんですよね、エレン。
全て私の個人的な見解ですが、エレンが笑ったのは自分に対する無力感に呆れて、笑いがこぼれてしまったのではないかと思います。
その後に、その笑いは悲しみの涙へと変わります。
「母さん、俺は何も…何もできないままだったよ…」
そんなことはないんです、でも今のエレンにそのままただ「そんなことはない」とだけ言ってもうまく伝わる気がしませんよね。
そんなエレンを隣で見ていたミカサが、口を開きます。
「エレン…聞いて。伝えたいことがある。私と一緒にいてくれてありがとう。私に生き方を教えてくれてありがとう。私にマフラーを巻いてくれてありがとう」
ミカサの精一杯の本音が、ここで全て聞くことができたと思います。
ミカサにとってエレンは、家族以上の存在なんですね。
両親を殺され、エレンの家に引き取られていなければ、今頃ひとりぼっちだったかもしれない。
人生を諦めようとしたときに隣にエレンがいなければ、今頃生きていなかったかもしれない。
あの時エレンがミカサにマフラーを巻いていなければ、ミカサはこんな温かい気持ちを知ることはなかったかもしれない。
そういった全ての出来事はエレンに繋がっていて、だからこそミカサはエレンに感謝しているし、守りたいと思っている。
皆さんもそうかもしれませんが、ここは私がとても好きなシーンの1つです。もしかしたら1番かもしれない。
そして、ミカサがエレンに気持ちを伝えている後ろでは戦いが続いていて、みんながエレンを守るためだけに戦い死んでいっているという事実も同時に見せるという方法に感激しました。
「そんなもん、何度でも巻いてやる。これからもずっと、俺が何度でも!」
ミカサの言葉にエレンはこう返します。
なんだかプロポーズの言葉に聞こえなくもなくて、個人的に好きなセリフでした。
エレンは叫びながら素手で例の巨人に立ち向かっていき、エレンの拳がその巨人の手のひらに触れた瞬間。
ライナーとベルトルトは何かを感じました。
「座標」
何が起こったのかは全く分かりませんが、エレンが拳を振り上げるたびに周りの巨人が例の巨人へと走っていき、例の巨人を喰いつくそうとするではありませんか。
衝撃すぎて言葉遣いまで変になってしまいました。
なぜか巨人たちが1体の巨人に群がっている間に、とにかくこの場から逃げようとするサシャたち。
しかしユミルは、ライナーたちがエレンを欲しがっていた理由を知った様子でした。そして「だとすりゃこの壁の中にも未来がある」とヒストリアを見つめます。
(最悪だ。よりによって座標が、最悪のやつの手に渡っちまった。絶対に取り返さねえと。間違いねえ、断言できる…この世で1番それを持っちゃいけねえのは、エレン。お前だ!)
ライナーはこう心の中で呟きますが、どうやら「座標」がエレンに渡ってしまったらしいですね。
例の巨人と直接触れることが条件だったのかまだ分かりませんが、とにかくライナーはエレンを追いかけます。
そして、取り返すことができるの?と少し疑問にも思いました。
エレンはミカサをおぶって走っていたのですが、追いかけてくるライナーたちに向かって叫びました。
「来るんじゃねえ!てめえら、ぶっ殺してやる!」と。
その瞬間にまた稲妻にも似たような電撃のようなものがライナーとベルトルトに走り、同時に大量にいた巨人にもその光は走りました。
エレン、巨人を操っている…?
エレンのその言葉に反応し、今まで例の巨人に群がっていた巨人たちが一斉にライナーとベルトルトの元に走っていきます。
エレンはまだ何が起こっているのか分かっていないようでしたが、そこにアルミンが後ろにジャンを乗せて、馬も引き連れてやってきてくれました。
「この機を逃すな…撤退せよ!!」
エルヴィンの号令に従い、兵士たちは巨人の意識が逸れている今のうちに撤退することになりました。
ベルトルトは、ライナーの肩に乗っているだけで人間の姿で巨人と戦っていたのですが、その様子を見ていたユミルは立ち止まります。
「おいブス!何やってんだ早く帰るぞ!」
コニーの暴言も流しそうになってしまうくらい緊迫した瞬間だと思うのですが、不思議とゆっくり時間が流れているように感じました。
ユミルは、ヒストリアの頭をそっと指で撫でると、
「ごめんな」
と言いライナーたちの元へと向かっていったのです。
同じ巨人として助けたくなったのか、人のために生きることを捨てきれなかったのかは分かりませんが、ユミルはヒストリアを置いてライナーたちの元へ行きました。
エレンは、帰還の途中でハンネスのことを思い出し、映像が私をもっと泣かせました。
ハンネスは、エレンのことを守れて良かったと思っているでしょうか。
まだハンネスのことを考えると胸が苦しくなりますが、エレンたちの方がもっともっと苦しいですよね。
こうして、短いようで長い戦いが終わることになります。
真実への一歩
戦いが終わったからと言って落ち着けるわけでもありませんでした。
エルヴィンが休んでいる部屋にリヴァイとピクシスがおり、そこにコニーを連れたハンジがやってきます。
そして、信じがたいが真実に近いであろう推測について話します。
今回の巨人が、ラガコ村の住民だったかもしれないということです。
一方でエレンはミカサ、アルミン、ジャンと一緒におり、アルミンから巨人を操っていたのはエレンなのではないか、と言われます。
ジャンもそう思ったようで、推測ではあるものの、もしそうだとするならばエレン次第でことは変わると話しますね。
そう、あまりにも多くの人類が犠牲になりました。それも全てエレンを取り返すため、エレンの力を信じているがためです。
エレン次第だと言われてエレンが気合を入れないわけがありません。エレンは覚悟を決めたようでした。
ラガコ村の住民が巨人だったかもしれないと言われたエルヴィンは、巨人の正体が人間だったということかと呟きます。
「じゃあ何か?俺は今まで、必死こいて人を殺して飛び回ってた…てのか?」
さすがのリヴァイも信じられないようで、こう呟きますね。
しかしもっと驚いたことがあり、それはリヴァイが窓からコニーとハンジを見送ってから振り向いた時に起こります。
エルヴィンに話しかけようと振り向いたリヴァイは、
笑っているエルヴィンを見るのです。
いやいや、気になる。エルヴィンがあっち側と思ったことは一度もないですし、今もありません。
だからこそ不思議で仕方ないのです、エルヴィンはなぜあの時笑っていたのか。
真実に近づけたからなのか、他に理由があるのか…見続けていかないと分からないということが多いですね。
「我々はいずれ必ず突き破る。真実を隠していた、壁を…」
次々と壁が映像で映っていき、外にいくにつれて壁と壁の感覚は広くなっていきます。
104期生の面々も映り、それぞれが覚悟を決めた顔をしていました。
そして、巨人の群れも越え、その先の壁の上にいたのは、
獣の巨人の頭に乗っかり「まだかな」と呟くブロンドでメガネの男性の姿。
そして、シーズン2のラストエピソードである12が終了します。
いやあ、シーズン2は急ぎ足で駆け抜けてしまった気がしますね。
私の大好きなハンネスの死も受け入れなければなりませんし、エルヴィンも右腕を失い、大量の兵士も失い、不確定なエレンの巨人の力を頼りに戦っていくことになります。
もうこれ以上、仲間に死んでほしくありませんが、それが戦いなんですよね。
私も受け入れて前に進まなければ、シーズン3を見ることが出来ません。
今はこの余韻に浸りながら数々の謎について考え、その後にまた新しい旅へ出ようと思います。
特にラガコ村の件、ユミルの過去の話で巨人は人為的に創造されたものだったことが分りましたが、この件は壁の内側での出来事です。
ライナーとベルトルトがやった可能性も捨てきれませんが、だとしたら非道すぎますし、ユミルの過去では注射のようなものを強制的に刺されていたように見えました。
いくらなんでも村の住民全員に強制的に注射を打ったとは考えにくいです。
こうして、私はずっと悩みながら進撃の巨人を見ていくことになるのですね。(笑)次回のシーズン3も考えることがたくさんあるとは思いますが、楽しみです。
以上、進撃の巨人シーズン2でした。
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子