はる子の趣味部屋

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進撃の巨人について語りたい30

こんばんは、はる子です。

 

今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。

前回は、ナナバもゲルガーも巨人との戦いで死んでしまい、残されたのは無装備の104期兵のみとなってしまったところでユミルが巨人化して終わりましたね。

どちらかというと壁の中の巨人についてクリスタにフォーカスが当たっていたので、まさかユミルが巨人化するなんて思いもしませんでした。

巨人化したユミルが今回どのような行動に出るのか、104期兵がどのようにこの状況を抜け出すのか気になります。いきましょう。

今回のタイトルは「ヒストリア」です。

 

エピソード5について

前回ユミルがクリスタに「雪山の訓練」について少し話していたかと思いますが、今回は当時を振り返っているところから始まります。それにしても雪山寒そう…そしてマルコもトーマスもまだ生きていますね…本当に最初の方におこなった訓練だという事が分かります。

全員が長い道のりを歩いてきて無事訓練を終える中で、クリスタとユミル、そしてダズという具合の悪い訓練兵(ここでは訓練兵としますね)がまだ戻ってきていない事を知ります。

エレンやマルコが探しに行くと言い出しますが、教官に「遭難者を増やすつもりか」と言われて明日探しに行く事になってしまいました。吹雪もすごいですし、教官の言うことも理解できます。

 

一方その頃クリスタ、ユミル、そしてダズの3人は吹雪の中をゆっくりと進んでいました。ダズは自力で歩けないのか、寝かせられているところをクリスタが引きずって進んでいます。

ユミルはダズが自分の体調管理を怠り、評価欲しさに無茶な訓練を受けたのだから本人の責任だと言いますが、クリスタは諦める事をせず進み続けます。

ユミルは続けて、このままでは3人とも共倒れになってしまうため、ダズを置いて2人で帰るか、3人とも死ぬかの選択肢になるぞと言いますね。正直、置いていきたくない気持ちはとても分かります。この状況、皆さんならどうしますか…?

クリスタは、3つ目の選択肢を作ります。

 

ユミルの見立ては間違っていて、私はこのままふもとの基地にたどり着き、ダズも助かる。もちろんユミルは先に行ってて助かる。これでいいでしょ?あなたには迷惑はかからない。私たちは絶対にたどり着くから!先に行ってて

 

このセリフの後もクリスタはゆっくりと進み始めるのですが、転んでしまいます。このシーンを見ていて思ったのが、自分も同じような事を言いそうだなと思った反面、クリスタはどういう気持ちで言っているのかが気になりました。

前回ユミルがクリスタに向かって「お前は死にたくないと思っていない、どうやって死んだら褒められるか考えている」のような事を言っていたのですが、今回もそれに近い考えのもと動いているのかな、とふと思ったんですね。

だとすると、ダズに対して少し酷くないかい?とも思いました。ユミルの言うことも一理あるんです。自分の体調管理を怠り無謀な訓練に参加して結果的に周りに迷惑をかけている事実があるとすれば、ダズの責任と言われても無理はありません。

ですが、クリスタの「褒められる死に方」として「使われている」感じがしたんです。だとしたら、自業自得とはいえダズの死に方としては少し残酷かもしれないと感じました。完全なる個人の感想ですが…

転んでも起き上がり1人で進もうとするクリスタに、ユミルは声をかけます。

 

なあ、なんで私に助けを求めないんだ?お前さあ、やっぱダズを助ける気ねえだろ?

 

クリスタは立ち止まりますが、何も言いません。ただ、ハッとした表情をしているように見えたので、ユミルの言葉が図星だったのかもしれません。ユミルは言葉を続けます。

 

このままじゃ自分も死ぬって自覚があるんだよな?このまま死ぬつもりだったんだろ?なあ。ダメだろ?クリスタは『いい子』なんだから。この男を助けようって姿勢をいったんは見せとかないと。自分が文字通り死ぬほどいい人だと思われたいからって、人を巻き添えにしちゃあそりゃ悪い子だろ?

違う!私はそんな事…!

 

なんか、さっき自分が言ったような事をユミルにもっと上手に言語化されていて恥ずかしいですが、(笑)言いたい事はユミルが言ってくれました。そしてここで、クリスタの生まれについて知る事ができます。

 

お前だろ?命を狙われた妾(めかけ)の子ってのは

 

どういう事だ?と思っていると、ユミルがその話題を耳にした状況が映し出されます。ユミルが教会で生活のために金品を「借りて」回っていた時に偶然聞いたという話。

 

物騒な話だ。妾の子が偉いとこの跡取りになっちまって、いっそ殺しちまえば全て解決すると話は転んだが、せめて名を偽って慎ましく生きるなら見逃してくれてやろうと…そうやって訓練兵に追いやられた少女がいるって…

 

この噂話をしていた男2人は、ウォール教のニック司祭と同じ服を着ていましたね。ウォール教だけが全ての事情を知っているように感じます。そしてユミルは、誰にも話さないから安心しろとクリスタに伝えます。

ここでクリスタは、自分を探すために訓練兵になったのか、だとしたらそれはなぜかと問いますが、ユミルはこう答えます。

 

さあ、似てたからかもな

私と…ユミルの生い立ちが?

まあ…大体は

 

ユミルもクリスタと同じような状況で素性を隠して生きていて、そのために訓練兵になったのでしょうか?だとすると、前回で缶詰の文字をユミルだけが読めた事と関係していそうですよね。

なぜ訓練兵になったのかクリスタに聞かれますが、うまく答えられないユミルに、クリスタはこう問います。

 

私と…友達になりたかったの?

 

この質問を直接友達に聞ける人、羨ましいです。(笑)なかなか聞ける事じゃないと思います、クリスタすごい。ただ、ユミルは否定します。個人的には、友達になりたかった気持ちもあると思いますが、同時に許せない気持ちもあったんだと思います。

 

偶然にも第二の人生を得たが、元の名前を偽ったりしてない。ユミルとして生まれた事を否定したら負けなんだよ!私は、この名前のままでイカした人生を送ってやる。それが私の人生の復讐なんだよ!それに比べてお前はなんだ!自殺なんかして邪魔者扱いしたやつらを喜ばせたいのか?なんで殺意が自分に向くんだよ?その気合いがありゃ、自分の運命だって変えられるんじゃねえのか?

 

どうして自分を邪魔者扱いする人間が喜びそうな事をするのか、どうして抵抗しないのかというユミルの気持ちが溢れている言葉だと思いました。そしてクリスタは、自分じゃできないと自信なさげに言います。

 

ここから3人とも助かる方法なんて、ないでしょ?

ある

 

そう言うとユミルは崖の方へと足を進め、「ここからダズを落とす。運良く無事に落ちた先に、運良く人がいて気付けば、もしかしたら助かるかもな」と言い、「奇跡でも望まない限り、このままここで凍ったミノムシになるだけだ」と続けます。

当然クリスタは反対しますが、ユミルはクリスタを抱き上げると雪の方へと投げ出し、クリスタは雪に埋もれてしまいます。

そして、明るい光が見えますね。ユミルは巨人化してダズを基地の近くまで運んだのでしょう。クリスタが気付いた時にはユミルもダズもおらず、クリスタは本当に崖を落ちていったのだと思っていました。

 

そこでエレンたちのシーンになり、案の定といいますか、エレンはこの吹雪の中教官の言葉も聞かずに助けに行こうとしていました。まあ、エレンらしいですが。(笑)

しかしミカサ、アルミン、ライナー、ベルトルト、コニー、マルコ、サシャとエレンに続いて捜索隊が出来上がってしまいました。

その時、外で轟音が聞こえて外に出る104期訓練兵たち。多分、この時に巨人化したユミルが崖を降りたのではないかと思います。

外に出ると遠くの方から歩いてくる人影が見え、それがユミルとダズであると分かったのは、吹雪が止み1人基地に到着したクリスタを私たち視聴者が見つけてからでした。

クリスタは、崖から落ちた2人が助かった事が信じられずユミルに聞きます。

 

どうやってあそこから、ダズを下ろしたの?

 

しばらく考えた後、「お前になら教えてやる」と言いますが、約束してくれと続けます。

 

私がその秘密を明かした時、お前は…元の名前を名乗って生きろ

 

個人的に、ユミルはクリスタに対して自分を投影しているのではないかと思いました。ユミルは、そうしなければならなかったのか、自分の意思でそうしたのか分かりませんが、新しい人生だとしても自分自身として生きています。

クリスタにも、同じように生きて欲しかった。自分を愛して、自分に自信を持って生きて欲しかったように私は感じました。そして、それはもう「友達」じゃないか、と思いましたね。

ここで背景が明るくなり、ユミルが塔から飛び降り巨人化するところへ戻ります。

 

巨人化ユミル

ユミルは飛び降りながら、クリスタへの気持ちを心の中で呟きます。

 

クリスタ、私もだ。自分なんて生まれてこなければよかったと思ってた。ただ存在するだけで世界に憎まれたんだ。私は、大勢の人の幸せのために死んであげた。でも、その時に心から願った事がある。もし、生まれ変わる事ができたなら…今度は、自分のために生きたいと…!!

 

ユミルの過去が気になりますね。表現の仕方は違うかもしれませんが、ユミルもクリスタも自己犠牲の考えがあるように思いました。

目の前で巨人化したユミルを見てコニーは驚きますが、ライナーとベルトルトは案の定ショックを受けているように見えました。少年の時に出会って、1人の少年を喰ったあの巨人はユミルだったのですね。

ライナーはクリスタに知っていたのかと聞きますが、知らなかったと言っているのでユミルはこの場で初めて巨人になれる事を人に見せたのだと思います。ユミルは次々と巨人のうなじにかじりつき巨人を倒していくのですが、コニーがふと質問します。

 

なあ、あいつは…どっちなんだ?

 

そう、アニの仲間なのか、エレンのように知らずに巨人になったのか。ですがユミルは巨人になる方法を知っていました。コニーたちはユミルも人類の敵かもしれないと考えるのですが、そこでユミルが巨人にやられそうになってしまいます。

必死に塔に掴まり巨人から逃れようとしますが、塔が崩れるかもしれないと思ったのか塔から手を離すんですね。

それを見た瞬間、クリスタは覚醒します。

 

巨人の力を、自分1人で逃げるために使う事もできたはず。なのにそうしないのは…私たちを、命懸けで守ろうとしてるから!…なんでよ。なんでよ、ユミル…

 

こう言うとクリスタは塔の上に立ち叫び出します。

 

死ぬなユミル!こんなところで死ぬな!何いい人ぶってんだよバカ!そんなにカッコよく死にたいのか!このアホが!今さら天国に行けるとでも思ってるのか!自分のために生きろよ!こんな塔を守って死ぬくらいなら、もうこんなもん…ぶっ壊せ!!

 

この間ずっとクリスタが落ちないように支えてあげているコニーと、コニーの頭に手をついてバランスをとるクリスタが、なんか可愛らしくて好きです。(笑)

が、このクリスタの言葉でユミルは本当に塔を壊し始めます。塔は段々と倒れていきますが、「いいぞユミル!」と興奮状態のクリスタ。4人の元へきたユミルは「生きたいなら掴まれ」と言い、4人はユミルの髪を掴んで塔から脱出する事に成功します。

塔は崩れ、4人は助かりますが巨人はまだ生きています。コニーの「おいブス!早くとどめ刺せよ!」は言葉遣い!と嗜めたくなりましたが、その言葉で巨人の方へ向かっていくユミル。

ですが巨人の数が多く、頭を掴まれて瓦礫に振り下ろされたユミルに巨人が群がり、ユミルを食べ始めます。その光景を見ていたクリスタは無装備にも関わらずユミルの元へと走っていきます。

 

まだ…話したい事があるから!…まだ、私の本当の名前教えてないでしょ!

 

ユミルの元へたどり着く前に、巨人がクリスタの前に現れて手を伸ばします。絶体絶命の瞬間に現れたのは、ぎりぎりで到着したミカサでした。

 

ミカサ、カッコよすぎ。

 

クリスタ…みんなも下がって。あとは、私たちに任せて!

 

この声とともに、空から調査兵団が登場し次々と巨人を倒していきます。この安心感、なんて表現したら良いでしょう…さて、寝るかと準備して寝床に入り、温かい布団に包まれているような感覚、とでも言いましょうか…

 

ちょっ…あんたは攻撃しなくていいから!

 

というハンジの声で登場したエレンは、無邪気に討伐数1とはしゃいで、立体機動装置でミスして転んで怒られるまでを1セットでやってのけました。(笑)

コニーたちとも無事再会できましたが、ここで全員がユミルが巨人化できる事を知ります。ユミルは、片腕と片足が戻らず腹部にも激しい損傷の跡がありますね。

心配そうにユミルを見つめているクリスタに気付いたのか、ユミルは目を開きます。そして、クリスタはユミルに自分の本当の名前を伝えます。

 

私の名前…ヒストリアって言うの

 

クリスタの本当の名前を聞いて安心したのか、ユミルは少し微笑んで目を閉じたところでエピソード5が終了します。

今回はクリスタとユミルの関係性がよくわかるエピソードになっていましたね。そして今回のタイトル「ヒストリア」はクリスタの本当の名前でした。クリスタも可愛らしいですが、ヒストリアは響きがとても気品溢れる名前ですよね。

ですが、ユミルの正体を調査兵団が知ってしまった以上、ユミルは拘束されるのか、それとも拷問されるのか。次回ユミルがどうなるのか知る事ができたらいいですね。

 

今回も読んでいただいてありがとうございました。

 

はる子