こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。
前回は、巨大樹の森でライナー、ベルトルト、エレン、そしてユミルが調査兵団と憲兵団が近くにやってきていることに気付いたところで終わりました。
今回どのように話が進んでいくのか楽しみですね。いきましょう。
今回のタイトルは「子供達」です。
エピソード10について
エピソードの冒頭は、モブリットが数名の兵士を引き連れてラガコ村に到着し何が起こったのか確認しているところから始まります。
モブリットが先導しているところを見られるのが新鮮で少し嬉しかった。
彼らもまた、人間がいない場所で巨人が暴れることが想像できないこと、そして人間が逃げたとして馬なしで逃げることはほぼ不可能であることなどを加味しても、やはりこのラガコ村で起こったこの事件は不可解であるという結論に至りそうですね。
1人の兵士がコニーの両親の肖像画を持ってきてモブリットに渡すのですが、突然村に残っている例の巨人が動いたため肖像画を落としてしまいます。
拾い上げた肖像画は逆さになっていたのですが、そこでモブリットは衝撃の事実に気付くのですね。
肖像画のコニーの母親と、目の前で仰向けで横たわっている巨人の顔が、そっくりだということに。
コニーも薄々気付いていたかもしれませんが、これで私たち視聴者もあの巨人がコニーの母親である可能性が高いことを認めざるを得ません。
ですが、もしそれが事実だとして、どうしてコニーの母親は巨人になっているのか。
そして他の人間はどこに行ったのか、いまだに謎は解決できないままですね。
巨人についての謎
木の上ではライナーとベルトルトが2人で話していましたが、ここで巨人についての会話を聞くことができました。
まず、クリスタはウォール教の一族の重要人物であるということ。クリスタはウォール教と深く関わりがあるということでしょうか。
そして「座標」という言葉。
たぶん私が知っている座標とは違う意味だと思うのが、「座標がエレンでなければ」という言葉にあります。
エレンが座標でなければ任務はまだ終わらない、と言っていたので、ライナー、ベルトルト、そしてアニの任務としてはその「座標」を探すことにあるようです。
そして、座標探しにクリスタがいると便利である、とこのようなことをライナーは言っていました。
ウォール教と関係のあるクリスタが、彼らが欲しがっている「座標」を探すのに手助けになるという意味なのでしょうが、いまいちまだピンときません。
そしてベルトルトがアニのことを好きだということにも私はライナーの言葉で知りました。全く気付きませんでした…
そして個人的にはライナーのこの言葉に考えさせられました。
「こんなの俺たち以外に誰が理解し合えるっていうんだ」
この言葉、「一般的には理解されることはない」と思っていないと出てこない言葉だと思うので、彼らが今やっていることが理解されることはないだろう、とライナーは思っているのだなと感じた言葉でした。
でもだからこそ、ライナーは「戦士」から「兵士」になってしまう時があるのかもしれません。
心のどこかでは「こんなの間違っているかもしれない」と思っているからこそ、戦士ではない兵士たちの気持ちも理解でき、そちらに傾いてしまうこともあったのではないかと個人的には思っています。
そしてライナーがエレンの元へきたのをいいことに、エレンはライナーを殴りまくります。まだ完全には回復していない両腕で。(笑)
そしてここも気になった言葉。
「ユミル、君は人間に戻る時誰を喰ったか覚えているか?」
これはベルトルトがユミルに向けて言った言葉なのですが、私が引っかかったのは「人間に戻る時」という言葉です。
ライナーとベルトルトは、自由自在に巨人から人間に、また人間から巨人になっていましたが、本来は人間を食べることによって巨人から人間に戻る術を手に入れるということなのでしょうか?
だとすると、エレンが人間から巨人になり巨人から人間に戻れているという事実は、つまりエレンが誰かを食べたということになりませんか?
ユミルは、覚えていないがベルトルトたちの仲間を食べたことらしい事実を知りベルトルトに謝ります。
するとベルトルトは「僕らの時もそうだった」と話すので、やはり人間が巨人になり再び人間に戻るためには、巨人の時に人間を食べなければならないようですね。
ここでまた、ユミルとベルトルトは興味深い会話を始めます。
「私を恨んでいるか」と聞いたユミルに対して「分からない」と返すベルトルト。「君も人なんか食べたくなかっただろうし」と続けます。
この後のベルトルトの言葉に疑問を感じました。
「一体どれだけ壁の外をさまよっていたんだ?」
ユミルは巨人になってしまい、壁の外をさまよっていたと。どのようにして巨人になったのかは話してくれませんが、ユミルは「60年ぐらいだ」と答えます。
60年???
ん?ユミル何歳なの?
巨人になれる人は不死身なの?
歳を取らないの?
なんで若々しいの?
「もうずっと終わらない悪夢を見ているようだったよ」
さらっと話を進められてもこっちはついていけませんが…この話はエレンも聞いていましたが、ライナーにしめられたのかエレンの意識が遠のいていくのが分かります。
一気に巨人についての新情報が入りましたが、例に漏れず理解するのに時間がかかりそうです…
調査兵団たちから逃げるためにライナーとベルトルトはそれぞれエレン、ユミルを背中におぶり巨大樹の森を抜けていきます。
やはりエレンは意識がありませんね。
ユミルは、自分を助けるために調査兵団の中にクリスタがいると断言し、今クリスタをこちらに連れてくるようライナーに言いますが今はタイミングが悪いと言いますね。
そしてここでもユミルは興味深い発言をします。
「私がお前らの戦士に喰われたあとか?」
ユミルはなんだか事情を知っているような気がします。ライナーの仲間の戦士に喰われるだろうと思っていることになりますし、この言葉の後の「このままじゃ二度とあいつに会えないんだろ?」という言葉も気になります。
ユミルを喰うことで戦士たちは何かを得ることになるのでしょうが、それは戦士がみんな巨人化できることを意味することにもなります。
巨人の時に人間を食べるみたいですし。
うーん、分からない…と思っているところでなんとユミルの過去の話になります。
ユミルの過去
どうやらユミルは孤児のような存在だったようで、おじさんたちに拾われてついて行きましたが、その先がユミルを王の血を継ぐ存在として神のように崇める団体だったのですね。
新しい名前が必要だ、という言葉があったので、もしかしたらユミルはユミルではなかったのかもしれません。もしくは名前自体なかったのかもしれない。
「これは仕方のないことなんだ、と自分に言い聞かせた」と幼いユミルは感じたとありました。
しかしこの時ユミルは初めて「誰かに必要とされる感覚」を味わったのですね。
衣食住を提供され、人に必要とされる。
これまで経験したことのない全てを経験し、ユミルはいつからか自分が王の血を継ぐユミルであると信じてしまっていたのかもしれません。
彼女にとって、誰かに必要とされることが1番大切なことだったのでしょう。
憲兵とあったのでおそらく憲兵団のようなものが存在したのだと思いますが、彼らがユミルたちのいる場所に乗り込んできた時、ウォール教のような服装をした男がユミルを指差して叫んだのです。
「この娘が言ったんだ、自分は王の血を継ぐ存在だと」
大人って本当にクズになる時があるものですね。ユミルは成長していましたがまだ少女のように見えました。
そんなユミルを指差して、こいつが悪いと言う大人。
憲兵は銃を向けてユミルに事実を確認し、ユミルは否定しようとしましたがふと信者の方へ顔を向けると、これまたクズな大人が自分達が助かりたい一心で首を横に振るんです。
「言うな」ということでしょうね。ユミルは、自分は王の血を継ぐ人間だと嘘をつき、信者を助けようとしました。
しかし結果は、信者もろとも捕まり処刑されることとなります。ここでやっと、どのようにして人間が巨人になるのかの謎が解けることとなります。
壁の上のようなところで座らされ、順番で何かを打たれて壁の下に落とされるシーンがあるのですが、ユミルもそこで何かを打たれた後に壁の下へと落ちていきます。
そして、巨人特有のあの光が見えて、ユミルは巨人になってしまったのです。
巨人は、意図的に生産されていたんです。
人類の敵である巨人は、壁の外であろうところに住んでいる人類の手によって創り出されていたものだったのだと、この時知ることになりました。
そして巨人になってから60年、地面の下に埋もれていたユミルが起き出した場所にいたのが、まだ少年少女だったライナーやアニたちで、逃げ遅れたライナーを助けるために1人の少年マルセルが犠牲となるのでした。
ユミルのセリフがとても心を動かすものだったので、共有させてください。
「私は思った。これは罰なんだって。誰かの言いなりになって、多くの人たちを騙したことへの罰じゃない。人の役に立てていると自分に言い聞かせ、自分に嘘をつき続けたことへの罰なんだって。
再び目を覚ますと、そこには自由が広がっていた。仮に運命ってやつがあるなら、その気まぐれさに笑うしかなかった。
でもその時私は誓ったんだ。もう、嘘をつくのは終わりだ。もう二度と自分には嘘をつかない。自分に正直に生きようって」
ここでユミルは、クリスタの生い立ちと置かれている現状についてを教会で聞いてしまうのです。「どうせなら生まれてこなければよかったろうに」という言葉を聞いて、ユミルの中で自分とクリスタを重ねてしまったのかもしれません。
ユミルは、クリスタにも「いい子」でいることをやめて欲しかったのかもしれないと思いました。
ユミルの過去は想像していた以上に過酷でしたが、彼女が住んでいた場所も、王の血を継ぐ者というのも気になります。
再び現在の状況に場面は戻り、ユミルは今この場でクリスタを手に入れることができなければ、ライナーたちと戦う覚悟だと伝えます。
「こんな人間だと知っても優しく笑ってくれる」と言ったユミルが泣いていたのが個人的にグッときました。
ライナーはベルトルトを人質に取られているようなものですし、ユミルの言うことに反対はできない状況でした。
調査兵団たちは巨大樹の森の入り口まで来ていましたが、森の中で光が見え、エルヴィンの指示で森へと入っていきます。
そして巨人の唸り声が聞こえ、見えたのはユミルの巨人化した姿でした。
コニーは必死でユミルに話しかけますがまるで聞いておらず、周りにもどんどん兵士が集まります。
「巨人化してライナーたちと戦っていたの?」とミカサは言い、「ライナーたちから逃げてきたのか?」と問うジャン。
アルミンだけはユミルの様子に疑問を抱いていました。
そこへやってきたクリスタ。
「よかった、無事だったんだね」
とクリスタが言った途端に動き出すユミル。
クリスタを食べました。
その瞬間猛スピードで走り出すユミル。
「ライナーたちに協力する気なんだ。僕らは誘き寄せられていた!」とさすがのアルミン。
巨人化するライナー。
それにくっつくベルトルトとユミル。
ベルトルトの背中にはまだ気を失っているエレン。
「止まるな!馬を使って追うぞ!」
ハンネスのこの言葉で追い始める兵士たち。しかし私は嫌な言葉を聞くことになります。
「絶対に取り返すぞ、エレンは俺の命に代えても!」
やめてー。
もう、そういう言葉は言ったらダメなんですって。しかもここでエピソード10が終了します。
ハンネスだけはやめて。絶対にやめて。初見の時からこればっかり思っていました。
いなくなってほしくないキャラクターが次々といなくなるのは、海外ドラマのウォーキングデッド以来です。
でも、森を抜けてしまったし、立体機動装置も使えないような環境でどうやってエレンを取り戻すことができるでしょうか?
すでに次が気になっていますが、今回はここで少し休みましょう…
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子