こんばんは、はる子です。
文豪ストレイドッグス23話目、芥川と敦と、フランシス。それぞれが違う考えを持っていてとても興味深い。
文豪ストレイドッグス第23話「羅生門と虎と最後の大君(たいくん)」の感想
執務室ではフランシスが奥さんと話していたのかな?ゼルダと呼んでいましたが、確かゼルダって船の名前じゃなかったかな。
子供がいるような発言もあったし、夫であり父親でもあるようでした。
そして判明したフランシスの異能力。
「華麗なるフィッツジェラルド」はなんと、お金の金額に応じて身体能力が上がるというもの。
本当に申し訳ないけれども、成金感があって私は好きだなと思いました。(笑)
フランシスと敦のところへ芥川もやってくるのですが、このシーンでフランシスの考えが少し分かりましたね。金や権力などを持った強者が1番だと。そして敦は一貫して強者は弱者を助け守るべきだと考えている。
そして敦と芥川がお互いに対して思うところがあり、それが私には似ているように感じました。なのでフランシスがのちに言う「似たもの同士」というのが、私は理解できました。
芥川はあくまで自分はまだまだ弱いと思っていて、だからこそ太宰に認めてもらうために戦い強くなることが自分の使命だと思っている。
敦は自分なんかが役に立てることなんてあるのだろうか、と思いつつも自分を受け入れてくれた探偵社のみんなの役に立つことで自分を保っている。
でも敦は、芥川は十分強いのにそれに気付かずたくさんの人を傷つけていることが許せない。
芥川は、敦には認めてくれる人がいて環境にも恵まれ異能力にも恵まれているのに、全てを発揮せずぬくぬくとしていることが許せない。
実際は芥川も敦も、異能力的には強いはずなのにそれに気付けていない、自分の本質に気付いていないという点でフランシスは似たもの同士と言ったのではないかなと個人的には感じました。
太宰は鏡花にも連絡を取っていましたが、話が進むにつれて太宰は鏡花を白鯨に向かわせようとしてる?と思ってしまった。
鏡花が35人殺したことを「それくらいなんだ」と言ってのける太宰。
35人殺したことと鏡花の本質は別のところにある、と言いたいのかなと感じました。
敦も災害指定猛獣にも関わらず、今は敦にしかできないことを命懸けでやっている、と。
だから太宰は、鏡花にも「殺ししかできない、35人殺した人殺し」という見方だけではなく自分の可能性を見出してほしいと思っているのかな。
ここ、難しくて太宰の言葉を何度も聞いてしまった。
芥川と敦がエレベーターの中でした会話。
芥川が地位も力もあるというのは事実ではないのかな?実際強いし、それなりの地位のはず。
ここで感じたのが、芥川は太宰と同じかそれ以上にならないといけないと考えている可能性がある、ということ。
今の自分では不十分だと思っていると、自然と「今の自分ではダメだ」と思いがちで現在の自分がどれほどの実力か分からなくなることってあると思うんですよね。
芥川はその状態なのかなと思いました。
そして芥川の敦への感情は、純粋な嫉妬と羨望に感じました。
自分が認めてほしい人間に、何の努力もせず認められ周りの人間にも恵まれ、それでも「自分なんて」と思っている敦に対して苛立つのかもしれません。
自分は過去を捨て強くなることだけを目指し努力しているのに、対して努力もしていない人間が褒め称えられると「何だかなあ」と思う瞬間ってあると思うんですよ。
ただ個人的に、敦が経験したことは絶対に忘れられないと思うし、ふとした瞬間に思い出してしまうことはあると思います。
忘れられない過去を引きずるのではなく、たまに表に出てしまうけどその感情と戦い太宰や探偵社の役に立とうとしている敦は、私には「古傷に甘え続ける愚か者」には思えなかったです。
敦はここで芥川が太宰に対してどんな感情を抱いているのか気付いたようでしたね。
フランシスの状況も何となく分かりました。
娘さんがいたけど亡くなってしまったのかな?それで奥さんのゼルダが心を病んでしまって娘が生きていると思わせている。
その娘を物理的に取り戻すために例の「本」が必要のようでした。
フランシスが家族を取り戻したいがために行動していると知ると、それはそれで心が痛む…みんな守りたいもののために戦ってるんですよね。
そして、敦の言葉。
「太宰さんはとっくにお前を認めていると思うぞ」
本当そうだと思う。
でも芥川は多分、太宰の口から言ってほしいんだよね。
なんかもう甘酸っぱいというか、心がソワソワするというかで戦いどころじゃない。(笑)
ただ次回はおそらくフランシスと敦、芥川の戦いだと思うので、万全の準備をして見届けようと思います。
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子