こんばんは、はる子です。
文豪ストレイドッグス16話目、考えることがたくさんある回でした。
すごい展開に心臓がバクバクしつつも、悲しい回でしたね。
早速いきましょう。
文豪ストレイドッグス第16話「文豪ストレイドッグ」の感想
異能特務課の長官とポートマフィアのボスが非公式の会合をするなんて、良からぬことを話し合うに決まってると思いましたが、黒い封筒が雲行きの怪しさを表現していますね。
ジードの元へ行くと決めた織田作と、行ってほしくない太宰。
やはり織田作を自分の元へと来させるためのジードの仕業だったんですね。
そして太宰がポートマフィアに入った理由も分かります。
端的に言えば生きる理由が欲しかった。
これに尽きると思います。
どうしたら自分を奮い立たせることができるか。
どうしたら死にたいと思わずにいられるか。
その答えを求めてポートマフィアに入ったように聞こえました。
太宰の言葉も虚しく織田作はジードが待つ場所へ向かってしまいます。
途中で乱歩に出会っていますが、乱歩にも行かない方がいいと言われていました。
「行ったら君、死ぬよ」
「ああ、知っている」
織田作は5、6秒先の未来は見えるはずですがそれ以上の未来は見えないはず。
ということは織田作は死ぬ可能性があることを考えていたか、
死ぬために行こうとしているか。
私は、織田作がこれ以上生きる希望を見出すことができないように感じました。
太宰と森鴎外の会話から、一連の流れが全てこのポートマフィアのボスである森鴎外の仕業であることが分かりました。
異能特務課はミミックを倒してほしい、ポートマフィアは異能開業許可証がほしい。
ウィンウィンの関係にするために森鴎外は頭をフル回転させたのでしょう。
ジードに孤児の話をして織田作をジードに向かわせるよう仕向けた。
織田作がジードを、ミミックを倒せるだろうことを森鴎外は知っていたのでしょう。
その結果もし織田作が死んだとしても森鴎外の知ることではない、と。
ポートマフィアも、ミミックも、黒の特殊部隊(異能特務課)も、操っていたのは森鴎外だった。
ずっと欲しかった異能開業許可証を手に入れるために森鴎外が考えた作戦に、みんな踊らされていただけだった。
織田作も、ジードも、子供たちも、みんなみんな、森鴎外が異能開業許可証を手に入れるための駒だった。
織田作の元へ向かおうとする太宰を森鴎外は止めようとし、織田作を助けに行く合理的理由はないだろうと言います。
「彼が友達だからですよ」
おそらく森鴎外には理解できない非合理的理由でしょうね。
太宰は織田作を友達だと思っていて、助けたいと思っている。
これ以上に理由は必要ありません。
織田作はジードに過去を話していました。
読んでいた本の下巻の最後の数ページが切り取られており、その続きをお前が書けと言ってきた人物がいること。
切り取られる直前の文に、以下のような文があったこと。
「人は自分を救済する為に生きている。死ぬ間際にそれが分かるだろう」
織田作は、本をくれた人物は自分が殺し屋だと知っていて、辞めさせるためにあんなことを言ったのではないかと思っていました。
その人物の名は、夏目漱石。
織田作が読んでいた本も夏目漱石が書いた本だったと言っていましたね。
そしてジードは、自国に裏切られ国を去ることを余儀なくされた過去がありました。
軍人として死ぬと決めたジードは自分を殺してくれる人を探していた。
もしかしたら自分と同じ異能力を持った人に殺してもらいたかったのかもしれません。
向かい合いお互いが銃を発砲したジードと織田作。
先に倒れたのはジードでしたが、そのあと織田作も倒れ込んだところにやってきた太宰。
ここで太宰がどうしてポートマフィアを去る決断をしたのかが分かりました。
「人を救う側になれ」
「俺はお前の友達だからな」
織田作のこの言葉を聞いた太宰は、ポートマフィアから姿を消すことになります。
異能特務課長官の種田の前に現れた太宰は、仕事を紹介してほしいと頼みます。
おそらくここで紹介された仕事というのが武装探偵社なのではないかなと思います。
太宰の「人を救う仕事がしたい」という言葉に色々と考えさせられました。
太宰の今現在の生活の半分は、織田作の影響があるんじゃないかなと思っています。
織田作がもういないのは悲しいけれど、孤児の子たちと会えているといいなと思います。ゆっくり休んでいてほしい。
そして今回登場した夏目漱石。本編にガッツリ登場するのか分からなかったので紹介していません。
織田作が殺し屋なのに気付いていた、という描写があったので夏目漱石は最初、織田作のターゲットだったのかなと思ったり。
いやあ、謎はどんどん増えていくばかりですね…
次回は再び現在に戻るようなので、探偵社の人たちも見れるかな?楽しみです。
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子