こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。
前回は、エレンの考えが分からないままエレンの巨人化を見ることになりました。
エレンが攻撃を選んでしまったことで状況が一変するのは間違いないですが、果たして今回何が起こるのか。
いきましょう。
今回のタイトルは「戦鎚の巨人」です。
エピソード6について
冒頭ではヴィリーが家族に別れを告げているところから始まりますが、どうやらヴィリーは最初から死ぬ覚悟ができていたようです。
エレンの咆哮が聞こえると、ヴィリーはあっけなくエレンに喰われてしまいました…エレン、何がしたいんだ…
戦鎚の巨人
巨人エレンの出現により一斉に逃げ惑う人々。エレンがマーレ軍の幹部たちに目をつけた頃にはもう遅く、それでも幹部たちは逃げようとしますが唯一カルヴィ元帥だけは、死を受け入れて一歩も動かずにエレンに潰されていました。ここだけは肝が据わっているといいますか、格好いいなと感じました。
ガビはコルトに起こされて立ち上がりますが、その横で岩の下敷きになっている人がいました。ゾフィアです。ウドもその場にいて、すでに死んでいるゾフィアを助けようと駆け寄ったところ群衆に踏みつけられてしまいます。
コルトの機転でコルトとガビは岩の影に隠れましたが、ガビもパニックになって叫び出してしまいます…見たくない光景です。
そして戦鎚の巨人が姿を現すことになるのですが、戦鎚の巨人はメイドに見えていたヴィリーの妹だったのです。エレンは戦鎚の巨人が巨人化していることに気付いた瞬間から拳を硬質化させて、戦鎚の巨人の顔をめちゃくちゃに殴ります。
しかし戦鎚の巨人は強かった。一瞬の隙をついてエレンの腹部に棘のようなものを突き刺しエレンの動きを止めたのです。
ピークとポルコは穴に落ちている状況から抜け出せないでいましたが、おそらく外で巨人同士が戦っているであろうことは把握していました。
しかしそこへ、パンツァー隊と呼ばれる兵士たちがやってきます。不思議そうにしていたポルコですが、自分たちを連れ出したマーレ兵を信じていなかったので、ピークは途中で出くわしたパンツァー隊に抱きつき、自分たちを尾行するよう言っていたのです。あっぱれピーク。
彼らのおかげでピークとポルコは無事穴から脱出でき、戦闘準備をしようとしていたところで私たちが聞き慣れた「ある音」に反応してピークは驚いた表情で呟きます。
「まさか…そんなわけが…」
なんと調査兵団が、立体機動装置で飛び回っていたのです。しかも服装がとても格好良くなっています。これはエレンと繋がっていて、今回何であれ立てた作戦を実行しているということですよね?しかし民間人を殺している。私はどう考えても調査兵団が納得しているとは思えないんです。
戦鎚の巨人は自分の分身のように棘のようなものを扱えるのか、エレンを突き刺した大きな棘を、自分の体と同じような白い武器で壊したと思ったら、エレンが着地した地面にも小さな白い棘を出していました。
そこへマーレ兵も対巨人砲でとどめを刺そうとしますが、エレンも硬質化した手でうなじだけは必死で守ります。進撃の巨人を倒せると喜んでいた兵士たちですが、マガトはエレンを殺させません。
「始祖を殺せば問題を先送りにするだけだ。何としてでもここで戦鎚に喰わせる」
万が一ここでエレンが死んだとしますよね。エレンは今、進撃の巨人の力と、始祖の巨人の力を継承していると思いますが、エレンがここで死んだらこれはまたエルディア人の赤ちゃんに突然受け継がれるということですよね?
やはりエルディア人は巨人から逃れられない運命ということですか。しかしマガトはよく理解していますね。
ですが、戦鎚にはエレンを食べるつもりはないようで、ひたすらエレンに攻撃を仕掛けて殺そうとしているように見えました。もしかしたら兄ヴィリーの仇を討つためかもしれません。
それにしても、戦鎚の巨人の見た目が正直苦手です…真っ白でなぜか顔の下の方は皮膚がないような状態でむき出しだし、髪の毛も生えていないし、変な線が入っているのも怖いです…興味が湧いた方は検索してみてください。
ここで戦鎚の巨人がエレンの頭を吹き飛ばしたことでマーレ軍の勝利のように見えましたが、エレンが人間の姿を現したことで状況は変わります。
「最期に言い残すことはありますか?」
戦鎚の巨人は、巨人化した状態でも話すことができるのですね。エレンにそう問いかけてから少しの間沈黙が続いたあと、エレンが口を開きます。
「今だ、ミカサ」
4年ぶりの調査兵団
どこからともなく登場したミカサは戦鎚の背後に回り込むと、うなじのあたりに雷槍を数本打ち込みます。4年ぶりのミカサ、大人の女性の顔をしています。
一気に雷槍を爆発させたシーンの映像、とても格好いいので是非みていただきたい。ミカサファンはよりミカサが大好きに、ミカサファンじゃなかった方もミカサファンになること間違いなしです。
これにはマガトも驚きましたが、その背後にはすでに調査兵団の姿。9人しかいなかったはずの調査兵団は、再び兵員が増えたのですね。
戦鎚は雷槍にやられて前に倒れ込みますが、エレンの元へきたミカサの戦闘服を見て純粋に技術力の向上が見てとれました。まるで鎧を着ているかのようでした。
「みんな、来てくれたんだな」
エレンのこの言葉を聞く限り、一致団結して作戦を実行している訳ではなさそうです。そしてミカサの言葉でエレンがみんなとは長いこと会っていないであろうことが分かります。
「エレン、お願い。帰ってきて」
こうなると、エレンは一体誰に手紙を送っていたのかが気になるところです。
マガトは海にも戦艦を配備して約3万人もの兵士をエレンたちの元へと送ることにしたようで、レベリオ収容区を封鎖しようとしていました。
マガトも疑問に思っていましたが、パラディ島の人々がこうして攻撃を仕掛けたことによって、世界中はよりパラディ島の人類を憎み、全滅させようとすると思うのですが、それはエレンなら分かっていたはずです。エレンが考えている作戦とは一体どのようなものなのでしょう?
ここで私が大好きな人たちを順に見ることができました。
まずはジャン。すっかり青年になっていて格好良くなっていました。そしてその場に一緒にいたのはフロックです。ですがフロックは少し心配になりました。
ジャンたちの作戦では出来るだけ民間人の犠牲を出さないために、兵士だけを狙う武器を使用していたようなのですが、フロックは気にせずに地上も爆破していたんですね。
フロックは「ここにいるのは敵と、敵の住む建物だけだ。俺たち壁内人類がどれだけ壁の外のやつらに殺されてきたか忘れたか!喰い殺されたんだぞ!まだまだこんなもんじゃ済まされねえよ!」と言うのです。
ジャンはこの言葉に反応してフロックをたしなめますが「エレンは示した。戦えってな」と返される始末。私はこれを恐れていました。「俺たちにはあの悪魔が必要だ」とエレンのことを言うフロックでしたが、それではエルヴィンと同じことになりかねません。エルヴィンはそれに耐えてくれていましたが、エレンはどうでしょうか。
そして、調査兵団とエレンの間にも溝があることがミカサの言葉で分かります。
「エレン、あなたは自分が何をやったか分かってるの?あなたは民間人を殺した。子供も…殺した。もう、取り返しがつかない」
ミカサが涙ぐみながら言っても、エレンの表情は変わりませんでした。このときエレンは何を考えていたのか、とても気になります。
しかし戦鎚の巨人が起き上がったことで空気が変わります。ミカサも「うなじを完全に吹き飛ばした」と言いますが、現に戦鎚の巨人はまだ生きています。ここでエレンが気付いたのが、戦鎚の巨人が作り出していた白い棘のようなものは硬質化でできているということ。
つまり体全体が硬質化で覆われていることになります。雷槍で壊れることは分かっていますが、うなじを壊してもなお動いている理由が分かりません。しかしエレンは何か分かったようで「うまくいけば戦鎚の巨人を喰える」と言い出します。
堂々巡り
ウドを病院まで運んだコルトとガビでしたが、病院は外まで人で溢れかえっていてウドも診ることはできないと言われてしまいます。「その子もとっくに死んでるよ」と。
コルトはガビに安全なところにいるよう言いますが、ガビがいうことを聞くわけありません。しかしガビの言葉になんとも言えない感情に襲われました。
「ウドとゾフィアがなんで殺されたのか分からないから!」
これ…ガビは知らないから全く責められませんが、エレンたちも思っただろうなあと…このシーンで思うのは、これじゃあ繰り返すだけで何も解決しないんですよね…
エレンはライナーたちが開けた穴から入ってきた巨人によって母親を殺され、故郷を破壊されたことで巨人を憎み、なぜ喰われていくのかも分からずただ殺されました。
今のガビもそうです。訳も分からず突然巨人に襲われ、親友を2人も失いました。自分の故郷も破壊されていますよね。立場が同じに見えませんか?
まさに堂々巡りに見えます。そして堂々巡りはさらに続きます。ガビは1人で門番のおじさんの方へ行き自分にも戦わせてくれと言うのですが、突然襲撃に遭い門番のおじさんは2人とも殺されてしまいます。
銃弾が飛んできた方向をガビが見ると、そこにいたのは4年ぶりのサシャでした。そこへあとから来たコニーもいて、本来ならばこの二人を見れるのは嬉しいはずなのに複雑です。2人はところどころに明かりを灯すと去っていきます。
その姿を呆然と眺めているガビ。歯を噛み締める姿だけで、ガビの怒りや憎しみがどれほどのものか分かると思います。そしてガビが銃を手に取ったことで、何かが起こることを表していることにまたまた不安を感じました…
無双の男
ミカサは1人で戦鎚の巨人と戦っていましたが、ずっと続けていればいずれ体力がなくなるのは人間のミカサです。エレンは戦鎚の巨人が現れたときの違和感が何だったのか分かったようでした。
戦鎚の巨人は、足から形成されていたのです。
巨人は基本うなじから形成されていくものだと思うのですが、エレンは戦鎚の巨人が足元から徐々に体が出来上がっていったのを見ていたのです。
そして戦鎚の巨人の左足の踵からは白い管のようなものが地下へと繋がっており、それを見たエレンは再び巨人化した瞬間に何かを地下から引っ張り出しました。
アニを包んだ硬質化のものと同じ、クリスタルのようなものの中にヴィリーの妹の姿があり、エレンが戦鎚の巨人と繋がっている白い管を引っ張って抜くと血が出てきて戦鎚の巨人は倒れ込みます。
エレンは戦鎚の巨人を喰おうとしますが、覚えていますか?アニのクリスタル。びくともしませんでしたよね。いくらエレンが巨人となって噛み砕こうにも無理がある気がしたのですが、噛む前に問題が発生します。
エレンの背後から、顎の巨人が姿を現しうなじに噛みつこうとしたのです。
顎は名前の通りあごの力、すなわち噛む力が非常に強い巨人なのでうなじを噛まれてしまったら一巻の終わりです。しかし顎の巨人がうなじを噛み締める前に、光の速さで向かっていった人物がいました。
リヴァイ・アッカーマンです。
出ました、待っていました。全然登場しないので心配していましたが、いいところを持っていきますねえ。ギリギリのところで顎の巨人の口周りの筋肉を斬ったのでしょうか、噛み付くことが出来ません。
4年経ったリヴァイはもう…格好いいです。是非とも見てほしい。格好いいです。
リヴァイに気を取られていた顎の巨人の髪を掴んだエレンでしたが、鋭利な爪でエレンの手を斬りつけ逃げます。壁をつたってさらに逃げようとしますが調査兵団は許しません。
逃げる先の壁に雷槍を打ち込み地面へと落ちていく顎の巨人。
「バカな…俺は巨人だぞ…人間の姿のまま、俺を…殺す気か?!これが…パラディ島の悪魔!」
調査兵団と無双の男リヴァイに囲まれてはこう考えてしまうのも無理ないかもしれません。
ですが、そのパラディ島の悪魔たちは、人間と戦う代わりに長年未知の巨人を相手に戦ってきました。巨人と戦う術は大陸の人間よりもあると思っています。
顎の巨人に向かって無表情のリヴァイが突っ込んでいくところで、エピソード6が終了します。
エレン…個人的にエレンがとった行動がとても悲しく、それでいて理解もできるのがとても苦しかったです。でもね、繰り返しても何も生まれないんですよ…人が死ぬだけ。
現に新たなエレンを作り上げてしまいました。ガビです。彼女は意味もなく親友を亡くし、自分の知っている人間を目の前で撃ち殺され、絶望するどころかエレンのようにすぐに怒りを感じるタイプのようです。
ガビが「駆逐してやる」という言葉を発しても何も不思議ではありません。
調査兵団のみんなを見ることができたのはとても嬉しいです、本当に嬉しい。でもまだ見れていない顔ぶれもいますよね。アルミンとハンジはどこにいるのでしょう。
そして、リヴァイ。彼の無双ぶりが健在でこれも嬉しかった。何より格好良かった。
あとは、ミカサの気持ちがアルミンと同じだと仮定して、エレンがその気持ちに応えてくれることを願うしかないように感じます。
次回は一体どうなってしまうのか、不安いっぱいのまま進みたいと思います。
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子