こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。
前回は、アッカーマン家の過去やエレンの父親グリシャのしたことなどが一気に判明した回でした。
特にエレンが父親を食べてしまったこと、ミカサ、リヴァイ、ケニーは同じ家の生まれであることに驚きました。
今回はおそらくリヴァイ班と中央憲兵の戦いとなりますが、人数も武器も違うこの戦いがどうなるのか楽しみです。いきましょう。
今回のタイトルは「願い」です。
エピソード7について
冒頭はエレン、ヒストリアそしてロッド・レイスから始まります。
ロッド・レイスは「フリーダの記憶はまだ生きている」とヒストリアに伝え「フリーダに会いたいか」と聞きます。
もちろんヒストリアは「うん」と言いますよね、腹違いとはいえずっと良くしてくれていた女性が自分の姉だったのですから。
するとロッド・レイスはおもむろに鞄から箱を取り出し開けると、その中にはグリシャがエレンに刺した注射器と液体が入っていました。
それに気付いたエレンは騒いで何とか止めようとしますがロッド・レイスが冷たい目でエレンを見るだけでした。
これ、ロッド・レイスはヒストリアを巨人にさせようとしていますよね。
だとすると本当に自分のことしか考えられないクズになると思うのですが、どうでしょう。まだ真相は分からないのであまり強い言葉で責めるのは良くないかもしれませんが、「なら自分が巨人になればいいじゃん」と思うのは私だけでしょうか…
リヴァイ班vs中央憲兵
さて、やってきましたこの戦い。
地下への扉を開けてまず中央憲兵が目にしたのは3つの樽でした。樽には油の入った袋がくくりつけられており、サシャが火矢でそれを狙うことで爆発させ、煙で目隠しをする作戦のようです。
おそらく普通に斬りかかってくると思っていた中央憲兵は驚きますが、リヴァイ班はすぐに攻撃体制に入ります。
煙の中から突然飛び出してくるリヴァイ班は、恐ろしいものでしょうね…
中央憲兵の武器は対人立体機動装置です。彼らの立体機動装置は、装置の上に銃が固定されている形になっています。
つまり、自由に飛び回りながら自由に銃を撃つことはなかなか難しいのです。離れていても相手に攻撃できるのが銃の利点ですが、煙が覆っている今それも不利になりそうですね。
リヴァイ班は煙の他にも信煙弾も用意していました。煙ですね。爆発してしばらく経つと煙は消えてしまいますが、追加で信煙弾を発射することで常に煙の中で戦えるということです。
これはリヴァイ班が1本上手な気がしてしまいます。そしてリヴァイは煙の中を飛び回り、敵の数を完璧に把握します。
「敵数35!手前の柱に固まっている!作戦続行!全ての敵をここでたたく!」
35人もいるの…リヴァイ班10人もいないよ…
中央憲兵は複数人で1人を囲んで倒す作戦のようですが、なかなかうまくいきません。
サシャは弓矢で樽を壊す必要があるので扉のそばにおり、アルミンは信煙弾を発射するためこちらも扉のそばで戦っています。
リヴァイ、ハンジ、モブリット、ミカサ、ジャン、コニーは煙の中へと飛び出していきますが、ミカサ、ジャン、コニーにとってはこれが初めての対人戦です。
まず現れるのはジャンでした。
ジャンはアルミンが教えてくれた対人立体機動装置の弱点を思い出し、背後に回ります。敵の背面側は完全に射程外であると聞いていたのですね。
前を向いて飛んでいる彼らは、背後から狙われても銃を撃てないということです。
中央憲兵の隊員がジャンに気付いた時には、すでにジャンは首めがけて剣を下ろしていました。ジャンの葛藤する表情に、思わず顔を歪めて見てしまいました。
続いてはコニーで、こちらも相手の背後に回ってから攻撃を仕掛けていました。コニーもまた顔を歪めていましたね。
しかし隊員は2人いて、コニーに銃口を向けたところでその隊員の胸に矢が刺さりました。サシャです。
コニーはサシャに助けられてなんとかその場から抜け出すことができましたが、いくら狩人とはいえサシャも苦しそうな表情をしていましたね。
中央憲兵の隊員たちが使っている銃は2発しか撃てないようで、アルミンは2発撃たせてしまえば装填に時間がかかることからその隙を狙うよう考えていたようです。
その作戦は大いに成功していて、リヴァイ班は8人しかいないにも限らず次々と中央憲兵を倒していきます。
そして、ミカサです。思わず中央憲兵の隊員たちも「何だこの女!」と叫んでいました。(笑)
ええ、ミカサは強いですからね。煙の中を自由自在に飛び回り、一気に3人ほど倒していたように見えます。
そしてリヴァイ。カーフェンが気付かない間に次々と隊員を倒しており、カーフェン自身も「これでは全滅する!」と考えていました。
そこで登場するのが、ケニーです。
「オラ! ベロベロバー!」
登場してすぐにおちゃらける余裕があるのが恐ろしい…
そして、強い。リヴァイが苦戦するレベル、まさに敵にリヴァイあり、でした。
ミカサはカーフェンを狙いに突撃をしますが逃げられてしまいます。
リヴァイとケニーは攻防を続けていますが、落ちていた油の入った袋を見つけたリヴァイはケニーに向けてそれを投げます。
ケニーがそれを撃つと当然空中で爆発するのですが、その炎の中から飛び出してくるリヴァイのショットは思わず数回見直しました。かっこよかった。(笑)
ここでリヴァイがケニーの腹に傷をつけ、ケニーは一旦引き下がります。
見ていて思ったのが、ケニーはリヴァイのことを殺すつもりはありませんよね?私だけそう感じるのでしょうか?致命傷となり得る攻撃をしていないように感じました。
カーフェンは敵に1人穴が開けばという思いから、ハンジに目をつけます。銃を二発撃ちハンジを油断させておいて、撃ち放ったのは立体機動装置の方でした。
ハンジの肩に命中した装置を振り回して柱に思い切りぶつけさせたカーフェン。そして落ちていくハンジ。ハンジは動きません。やっぱりこうなるの…ハンジ、死んだように見えます…ハンジが死ぬのは耐えられない、流石に私のお気に入り死にすぎてダメージが半端ないです。
中央憲兵はリヴァイ班がハンジに気を取られている間に防衛線を後退させたようで、まんまと引き下がっていきました。
はあ、一緒に戦っているのかというくらい疲れました…心臓がもたない…
ヒストリアの決断
そしてこちら、エレンたちも外の戦いの最中に色々なことが起こりました。
ヒストリアが注射されないよう騒ぐエレンですが、喋ることができないので伝わりません。
ロッド・レイスはやっと、壁について、そして巨人について私たちに説明してくれました。
今彼らがいる洞窟は、約100年前にある巨人の力で造られたこと、そして人類を守っているあの3つの壁も、その力で造られたと。ここは洞窟だったのですね。
その巨人は人類を守るために壁を造り、人類の記憶を改ざんしたため、100年前の人類の歴史は誰1人覚えている者はいないと言います。フリーダを除いては。
100年前の記憶、この世界の生い立ちを知っていたのは始祖の巨人の力を継承したレイス家の人間のみで、それがフリーダだったと話します。
レイス家はそのようにして巨人の力と人類の記憶を継承してきたのだとヒストリアに話していますが、私はまだあまり納得していません。
フリーダはこの力を彼女の叔父、つまりロッド・レイスの弟を食べた時に手に入れたそうです。この儀式は100年もの間ずっと繰り返されてきた、と。
そしてロッド・レイスは、フリーダがグリシャに喰われていなければ今頃巨人を駆逐していただろうと話します。それを聞いたエレンは衝撃を受けたような表情でした。巨人を駆逐する力は王家の血を引く者でなければできないとロッド・レイスは言うのです。
自分が巨人を駆逐してやると思っていたにも関わらず、父親の手によって巨人を駆逐してくれるはずの人間の命が奪われ、そして自分の中にあるその力は自分では使うことができない。
エレンはどんな気持ちでこの2人の会話を聞いているのでしょう。打ちひしがれたような表情をしています。
そこへ戦いを終えたケニーが戻ってきて、妙なことを言います。
「じゃあ俺が巨人になってエレンを喰っても、意味ねえのかよ」
ケニーの夢というのはこのことだったのでしょうか?ケニーのこの言葉の真意がよく分かりません。「俺の気持ちに気付いておきながら散々利用してくれたもんだな」とケニーは言いますが、その気持ちとは一体何なのでしょうか。
怒ったケニーは銃をロッド・レイスの頭に銃を突きつけて話しますが、ロッド・レイスはまた新情報を口にします。
「感謝する。お前のような野良犬を引き入れたとち狂った弟の気まぐれに」
そしてこの言葉に対するケニーの反応も気になります。
「それ以上ウーリを侮辱すればてめえの頭が半分に減るぜ」
どうやらフリーダの前の巨人の力の持ち主は、ウーリ・レイスという名前でケニーと関わりがあったようだということが分かりました。また1つ、謎が増えました…
ヒストリアはケニーを止めようとしますが、ケニーに哀れみの目を向けられます。
「この親父は、おめえを化け物に変えてエレンを喰わせようとしてんだとよ」
しかしヒストリアはまた「クリスタ」に戻ったようでした。
「それが私の使命でしょ?私はエレンを喰って姉さんを取り返す。そして世界の歴史を継承しこの世から巨人を駆逐する!それが私の使命よ!」
ケニーはヒストリアの目を覚まさせるというよりは事実を述べていきます。
「こいつはただおめえの血に用があっただけだ。おまけに自分が巨人になりたくねえから弟や娘になすりつけるようなクズ。それがおめえの父親だ!」
スッキリしたー。
ロッド・レイスがクズなのかもしれないと思っていたのは、私だけではなかったと分かっただけでもスッキリしますが、ヒストリアにうまく伝わったでしょうか…
ここでロッド・レイスはケニーに対して言うべきではなかった言葉を放ちます。
「ケニー、今までよくやってくれた。お前は自由だ。他の生きがいを探して長生きしろ」
今の憤慨しているケニーにこの言葉を放つのは違うのではないかと私でも分かるのに、彼はなぜこのタイミングでこの言葉を言ったのか分かりません。
当然ケニーは納得せず、エレンがいるところまで階段を登っていきエレンの口輪のようなものを外し、エレンの額に傷をつけます。
「お互いが巨人になって殺し合う。ヒストリアが勝てば平和が訪れる。エレンに負ければ状況は変わらねえ」
そしてこの後のケニーの言葉が私は気になりました。
「寿命が尽きるまで息してろって?それが生きていると言えるのか?」
ケニーの過去をまだ完全に理解したわけではありませんが、彼は王家のために尽くしてきたのでしょう。それを今になって「他の生きがいを見つけて長生きしろ」は無責任な気もしました。
そして、言葉の意味は違うかもしれませんが、エレンが物語の冒頭で言った「まるで家畜じゃないか」という言葉に通ずるものを私は感じました。…気にしすぎかもしれませんが。
ロッド・レイスは焦りを感じたのかヒストリアに早く注射を打つよう急かしますが、ヒストリアには迷いが出ているように見えました。
そして、エレンを喰うのではなく正確には「背骨を噛み砕き脊髄液を体内に入れる」ことが目的なのだと教えてくれました。なるほど脊髄液が目的だったのですね。おそらく注射器の中にある液も脊髄液なのでしょう。
ヒストリアは迷いを払拭したいのかエレンになぜ巨人化しないのか訪ねます。しかしエレンにはもう、そんな力は残されていませんでした。
父親がフリーダを食べたせいで世界の均衡が壊れた、そして父親がエレンに脊髄液を注射して巨人になってしまったから巨人を駆逐することができなくなった。
自分のせいで一体何人の人間が死んだのか、今までに死んでしまった人の名前を言っていくエレン。
「とても俺は、償いきれない」
絶望の顔をして泣いているエレンが、そこにいました。
今までの訓練の日々も、何もかもがいらなかったはずだとエレンは泣きながら話しますが、私はここでも疑問がよぎりました。
100年もの間巨人の力を継承してきたのなら、なぜすぐに巨人を駆逐しなかったのか。フリーダが巨人の力を使いこなせていなかったというのは分かりました。ではそれ以前の人たちは?
なぜすぐに巨人を駆逐しなかったのでしょう?
ヒストリアはエレンの話を聞いて余計に迷いが生じたようでしたが、その時ユミルの言葉を思い出します。
「お前『いいこと』しようとしてるだろ?」
そして、私の疑問を父親にぶつけてくれます。
「どうしてレイス家は100年もの間巨人を駆逐して人類を解放してあげなかったの?」
それです、それ。
ヒストリアが気付いてくれて本当に良かった。
ロッド・レイスはそれらしいことを言いますが、最初から疑いの目で見ていた私にも、疑いの目で見始めたヒストリアにも通じませんでした。
彼は初代レイスの王が巨人に支配される世界を望んだからだと言いました。それこそが真の平和だと信じている、と。
そして弟が巨人の力を継承し、弟の目を見たときにそれがどういうことなのか理解したと話します。
「この世界を創り、この世の理をつかさどる、全知全能にして唯一の存在へと弟はなったのだ」
つまりは神です。
個人的な意見ですが、初代レイス王は「神」でいることが気持ちよかったのだろうと思います。そしてそれが巨人の力を受け継いでいく人間にそのまま受け継がれていく。
だからこれまで巨人の駆逐は叶わなかったのでしょう。
ヒストリアはここで、またユミルの言葉を思い出します。
「お前、胸張って生きろよ」
その瞬間ヒストリアは注射器を持つ父親の手を振り払いました。
そして
落ちて割れる注射器。
脊髄液は流れ出ます。父親は取り乱しヒストリアに掴みかかりますが、訓練で培った対人術で父親を投げ飛ばし、鍵の入った鞄を持ってエレンの元へと向かいます。
ここの挿入歌もお気に入りです。ヒストリアの覚悟を身体中で感じることができます。
「何が神だ!都合のいい逃げ道作って、都合よく人を扇動して!もうこれ以上、私を殺してたまるか!」
エレンは早く自分を喰ってくれと泣きながら頼みますが、ヒストリアがそれを許してくれません。エレンの頭を拳で殴り「泣き虫、黙れ!」言うとエレンも驚いたのか「え?」と呟きます。
「巨人を駆逐するって?誰がそんな面倒なことやるもんか!むしろ人類なんて嫌いだ!巨人に滅ぼされたらいいんだ!つまり私は人類の敵、分かる?最低最悪の超悪い子!エレンをここから逃す、そんで全部ぶっ壊してやる!」
ヒストリアの人生は、これまで悲しいものでした。母親に愛されたことはなく、父親からの愛はヒストリアが望んだものではなかった。
ですがユミルの言葉が彼女をこのように動かしたのだと思うと、一緒にいることができなくてもヒストリアとユミルの友情はとても深く、結ばれたものなのだなと思いました。
しかしロッド・レイスはこのままでは終わらない。
こぼれた脊髄液まで這っていき、なんとそれを
舐めました。
その瞬間、いつもの巨人化する時の光が洞窟中に放たれ、ロッド・レイスが巨人化していくところでエピソード7が終了します。
いやあ、詰め込みすぎ…体力が持ちません。(笑)
何よりもハンジの生死が気になります、生きていてほしいですがあれだけ強く叩きつけられて、動いてもなかった…早く知りたい…
そして、ロッド・レイス。私は初めて見た時からこの人が好きになれませんでした。そしてその感情は間違っていなかったと確信しました。
結局自分が巨人にならざるを得なくなりましたが、彼はこれでも満足なのでしょう。弟や娘を犠牲にし、唯一生き残っていたヒストリアにはっきりと拒絶されてもなお巨人の力に固執するロッド・レイス。
ヒストリアのことを考えると悲しいですが、この後ヒストリアとエレン、そしてケニーはどうなるのかも気になります。
長くなってしまいましたが、今回はこの辺で終わろうと思います。
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子