こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。
前回は、リヴァイ班たちの元へ近づいてくる足音でエピソードが終わりました。
そしてヒストリア、エルヴィンの過去についても聞くことができましたね。
私はエルヴィンの父親の仮説はまだ少し常軌を逸していると思っていますが、どのようにして壁ができ街ができたのか分からなければ、壁の中で人類が生活している意味が分かりません。
ずっと私の中で疑問がぐるぐると巡ってしまっていますが、まずはリヴァイ班の元へ近づいている足音が何者なのか確認したいと思います。
いきましょう。
今回のタイトルは「信頼」です。
エピソード4について
冒頭で登場するのは、憲兵団のマルロとヒッチです。皆さん覚えていますか?アニと一緒にいた同期の兵士たちですね。
マルロは調査兵団が人殺しをしているなんて信じられない様子で、ヒッチはストヘス区でアニとエレンが暴れたあの件を憎んでいるようでした。
水音が聞こえた2人は銃を川辺にいる人物に向け、ゆっくりと振り返るよう言うと、その人物はアルミンでした。
そしてマルロとヒッチの頭上から飛び出してきてあっという間に拘束したのはミカサとリヴァイでした。リヴァイ班に近づく足音は、この2人のものだったのですね。
ハンジとフレーゲル
場面は変わり、リーブス商会の会長であるディモ・リーブスの息子、フレーゲルが憲兵に追われているシーンになります。
フレーゲルが憲兵に追われているということは、すなわち父親の死の真相を知っていると憲兵にバレたことになります。
必死で逃げるフレーゲルでしたが、行き止まりの道に入ってしまって絶体絶命になります。
その時フレーゲルの頭上からハンジが降りてきて、一瞬でフレーゲルを抱えて建物の屋上に戻ります。
行き止まりの道に入ったのを見たのに、他を探す憲兵もなんだかなと思いましたが、助かったのでよしとします。(笑)
フレーゲルは、父親を殺したのは黒いコートの長身の男だとハンジに真実を伝えます。ケニーですね。
ハンジは真実を明らかにしようと言いますが、フレーゲルは怯えて嫌だと言います。
「一生天敵に怯えてネズミのようにコソコソ生きてくぐらいなら、命を投げ打ってでもその天敵に一矢報いてやろうとは…」
「思わねえよ!」
ここ、思わず笑ってしまったシーンです。(笑)声優さんが本当に「思わねえよ、何いってんだこの人」の感情を込めて言ってくれている感じがして、フレーゲルの表情と相まって面白かったです。
「誰もがあんたらみたいな死生観で生きてるわけじゃないんだ」
確かに、と思いました。調査兵団は常に毎日、死を覚悟して使命を全うしているので死生観も住民とは違うものになるのでしょうね。
ましてやフレーゲルは姿を現せば殺されることが分かっているのに、命を投げ打ってまでできることではないと思います。
しかしハンジは粘り「商会や家族に真実を教えてあげたくないのか?」と尋ねます。
「はあ?そりゃあんたらの都合だろ!」
「当たり前だ!お前も自分の都合を通してみろ!」
なるほど都合を通してみろとハンジは言いましたが、これは両者がお互いの都合を通すとうまくいかないことも多いだろうなと思いながら見ていました。
対立なんてものはいつでもそうだと思っています。譲れない信念をぶつけた結果の対立でも、クッキーは絶対チョコなし派とチョコあり派というはたから見たら小さな対立でも、対立は対立なんです。
そして自分の都合に合わせないならいらないと人を殺すことで、戦争が起きたり殺人事件に発展したりしてしまうんですね。
…このシーンでここまで考える自分が少し怖くなりました。
ハンジはフレーゲルの腕を引っ張り、嫌がるフレーゲルは「あんたたちは負けたんだ!敗者なんだよ!」と言いますがハンジは聞きません。
「何言ってんの?調査兵団はいまだ負けたことしかないんだよ」
常に状況を打破するために動いて、失敗して、人々に責められる。調査兵団はそのようなことを命をかけてやってきました。それでも人類存続のために心臓を捧げて戦っていることを私は知っていますが、感謝できない住民も多いでしょう。
そんな中でも諦めずに次の手をずっと考えて動き続けているハンジも調査兵団も、同じことを考えている気がしました。
負けたことしかないけど、いつか勝つ。必ず勝つ。
またすごい想像力を働かせて語ってしまいましたが、ハンジの性格いいなという話でした。
アニの正体とジャンの英断
場面は再びリヴァイ班に戻り、マルロとヒッチはみぐるみ剥がされ手首を拘束されていました。
ヒッチはストヘス区での出来事を口にし、アニがいまだに戻ってこないのは巨人にグチャグチャにされて見分けがつかなくなったらだろうとリヴァイに言います。
しかしリヴァイはあっさりと真実を2人に伝えます。
「いいや、潜伏してた巨人の正体がアニ・レオンハートだったからだ」
マルロとヒッチは信じられないといった表情でしたが、リヴァイは言葉を続けます。
「まったく、嫌になるよな。この世界のことを何も知らねえのは俺らもみんな同じだ。この壁の中心にいるやつら以外はな」
ヒッチは「アニが?」と呟きショックを受けたような表情をしていましたが、マルロはリヴァイに自分も調査兵団に協力させてほしいと言うのです。
マルロは登場した時から正義感に溢れ、間違ったことを許さない性格が表現されていましたよね。
リヴァイはすぐに却下し、2人を拘束させます。自分たちの出発と共に解放するようでした。
しかしそこでジャンがリヴァイに「俺にやらせてください」と言い、少しの間のあとリヴァイは「任せる」と言いました。
リヴァイがこの後のジャンの行動を予測していたのかは分かりませんが、個人的には英断だと思いました。
ジャンは2人を森の奥へと行かせると、自分の独断で殺すと言いナイフを向けますが、近寄る際に転んでナイフを落とします。
この時のジャンの「一体なんでそんな髪型にしたのか、俺はいまいち共感できねえ!」というおかっぱマルロに対するセリフに笑いました。真剣なシーンのはずなのに、こうしてたまにジョークを入れるところも楽しめますよね。(笑)
すかさずナイフを拾うマルロはヒッチに逃げろと言いヒッチはその通りにします。
ジャンが銃を取り出しマルロの喉元に当てると、マルロは「俺は本当に味方だ」と叫び、ジャンは「信じられるわけねえだろ」と言います。
「どう考えたら劣勢の俺たちが今から人類を救えると思うんだよ?」
「じゃあ、なんであんたはそんな調査兵団なんかやってんだよ」
驚くジャンをよそに言葉を続けるマルロ。
「俺は入る兵団を間違えたよ。あんたが今も命を懸けて戦い続ける限り、俺はあんたを信じる」
そう言うとマルロは持っていたナイフを投げ捨てます。
次の瞬間、ジャンはヒッチに殴られて吹っ飛びます。ヒッチは逃げたのではなく、殴れるほどの木の棒を探しに行っていたのですね。そしてジャンが持っていたものは、銃ではなく小枝でした。
「この馬面が!」
なんでみんなジャンのこと馬面って言うの?(笑)
エレンも言っていましたよね?ジャンは言うほど馬面ですか?みなさん、教えてください。(笑)
マルロはヒッチを止め、ジャンが自分を試していたのだと伝えると冷静になりました。
マルロに「なぜそこまで俺を信用した」と聞かれたジャンは「俺の嫌いなやつと似てたからな、あのバカに」と答えます。そして、その言葉に反応する2人と「アニが言ってたやつと同じやつか?」と聞かれて反応するジャン。
同じ人物のことを言っていますねえ、エレンです。
ジャンははぐらかすと差し出されたマルロの手を取り起き上がります。
そして、ジャンは「これならリヴァイ兵長も納得するはずだ」と言い、力を貸してくれと頼みます。
マルロとヒッチに教えてもらった1番警備が手薄な検問所へと行き、馬車で突っ込んでいくジャン、コニー、サシャ。サシャ可愛い。
あっという間に検問所を破壊し、リヴァイは1人の中央憲兵を捕まえてきました。そして、これからこの兵士に聞くことがあると言うと場面はまたフレーゲルへと戻ります。
フレーゲルの決断
フレーゲルは再び憲兵に追い詰められていました。殺される前に父親が殺された真相を知りたいと言うフレーゲル。おバカな憲兵はペラペラとあったこと全て話してしまいます。
従業員や街を守ろうとした父親をバカにされたフレーゲルは、覚悟を決めたような口振りで話します。
「知ったふうな口ききやがって…親父は俺に教えてくれたよ、商人は嗅覚が大事だってな。だから俺は嗅ぎ分けた。親父たちの無念を晴らせる人たちを俺は選んだ!お前らはもう用済みだ。上を見ろ間抜け!!」
その瞬間、上から飛び降りてくるハンジとモブリット。3人いた憲兵を一瞬で取り押さえます。思い切り殴ったハンジは「いってえ!」と痛がりますが、その時のモブリットの言葉。
「分隊長、ワイルドすぎます!」
はい、ありがとうございました。
そして、ハンジは憲兵を取り押さえたくてこの作戦を実行したわけではありませんでした。
「やったぞ! 聞いたか? みんな!」
ハンジのこの言葉に上に目を向けた憲兵は驚きます。
なんと住民がたくさんいてこの出来事を眺めていたのです。廃墟に見える家屋にもまだ自分たちは住んでいるんだと住民は言い、ここにいる全員が中央憲兵の企みを聞いた証人だと話します。
それでもまだピーピー騒いでいる憲兵の顔の上に、フレーゲルが座りました。よくやった、フレーゲル。表情が怯えていた時のそれとはまったく違い、覚悟を決めた人間の顔になっていました。
「今日からフレーゲル・リーブス、俺が会長だ!…だから、よろしく…お願い…します」
つい弱気になるフレーゲルでしたが、住民たちは拍手でフレーゲルを受け入れます。これでリーブス商会は存続していくこととなるでしょう。
この光景を、新聞記者も眺めていました。
さて、この出来事をどう書くのか見ものですね。
アッカーマン
再びリヴァイ班へと場面は戻りますが、リヴァイは絶賛拷問中でした…憲兵の口に自分の足を靴ごと入れたり、腕の骨を平気で折るリヴァイ…凄まじい…
ひたすらエレンとヒストリアの居場所を聞きますが本当に知らないと言う憲兵。彼は、興味深いことを口にします。
「ケニー・アッカーマンは、とても用心深い」
アッカーマン??
ここにきてまた疑問が増えましたね…アッカーマンは、ミカサの姓と同じです。
この世界での姓は、あまり人と被らないのかどうなのか、もしもあまり人と被らないのであれば、ミカサとケニーには何らかの繋がりがあることになります。
そしてリヴァイは、ケニーの姓を知らないようでした。ミカサは驚いていましたね。
リヴァイは再び拷問を再開しようとしますが、もう私はアッカーマンが気になって仕方ありません…どうして疑問がどんどん生まれるの…
その時サシャが人が来ている気配を察知して一気に戦闘態勢に入るリヴァイ班でしたが、またもや相手が誰なのか分からないまま、場面は手錠で繋がれボロボロになったエルヴィンへと移ります。
エルヴィンもまた拷問を受けたようで、目が腫れていたり血が出たりしていました。整ったお顔になんてことをするんだ。
皆さん覚えているか分かりませんが、ナイルという男がエルヴィンの元へきて王への謁見が決まったこと、調査兵団の解体、そしてエルヴィンの処分が下されることを教えてくれました。
エルヴィンは、ナイルの家がどこにあるのか聞き、家族は元気なのか聞きます。
ナイルは困惑しながらもウォール・ローゼ東区にある家で家族は元気に暮らしていると答えますが、エルヴィンは一言「そうか」と答えます。
意味が分からないナイルはエルヴィンに質問の意図を尋ねると、エルヴィンは口を開きます。
「ピクシス司令にあることを委ねた。もしその時が来ればだが…その時俺は、ただ見ている。選ぶのはお前だ、そして彼らだ」
もーう、これ以上頭をパンクさせたくないのに次々に疑問や謎が増えていく…これまでの進撃の巨人は、巨人は人類の敵!だから倒す!だったのに、今見ている進撃の巨人は人間も敵になり、色々な思惑が飛び交い何を信じたらいいのか分からなくなります…
お偉いさん方はエルヴィンをどうしても死刑にしたいようで、エルヴィンを殺せば壁の秘密は守られ壁内の平和も守られると思っているようですね。
エルヴィンがいなくなっても、その志を継ぐ者は現れるというのに随分と呑気なものだなあと思っていました。
エルヴィンは王の前へと連れていかれ、側近に「最期に言い残したいことはあるか?」と聞かれ、黙って前を見据えているところでエピソード4が終了します。
多分あの、分かりやすい王の席に座っていたのは偽物の王ということですよね?レイス家が本物の王家なんですから。
ふと思ったのが、レイス家には他に子供はいないのかということでした。本妻の子供ではない、ずっと遠ざけてきたヒストリアを取り戻しにくるなんて何だか裏がある気がしてなりません。
そしてアッカーマン。とにかくこのエピソードで1番気になると言っても過言ではないトピック、アッカーマン。
ミカサとの繋がりがあるのが濃厚だと思いますが、だとしたらどういう関係?家族?親戚?ミカサの母親は東洋の生まれと言っていたし、ミカサもその血を引いていることが分かりますよね。
ケニーはどうでしょう?確かに黒髪だけど、そんなこと言ったら黒髪の人物なんてたくさんいました。エレンもカルラも黒髪ですし。
とにかく、私が気付いていない小さな疑問も生じている可能性があるのがもどかしくて仕方ありません。(笑)
早く疑問を解決すべく次のエピソードを楽しみに、ここらへんで終わりにしたいと思います。
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子