はる子の趣味部屋

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進撃の巨人について語りたい34

こんばんは、はる子です。

 

今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。

前回は、逃げてしまった鎧の巨人と超大型巨人、そしてエレンとユミルを追うために出発するところで終わりました。

前回の最後にチラッと見えたエレンは、両腕がなかったように見えたのですが気のせいでしょうか…?奥にいたユミルも足がなかったような…

とにかく、エレンとユミルを奪還するためにエルヴィン率いる兵団が向かっているところですね。いきましょう。

今回のタイトルは「開口」です。

 

エピソード9について

今回の冒頭では、ハンジが壁の上を這っているところから始まります。(笑)

ほふく前進をしながら進んでいくハンジに、どこに行く気なのかと聞くモブリット。

 

例の歩けない巨人を捕獲した村…

ラガコ村ですか?

 

ここでコニーの出身地であるラガコ村が出てきますね。その村に行ってその巨人について調べると言うハンジに対して、「何バカなこと言ってんですか?」と返すモブリット。

 

その体で馬なんか乗ったらバラバラになりますよ!

 

何でしょう、私はモブリットの言葉のチョイスが多分好きなんですよね。ストレートに言っているのとも少し違いますし、はっきり言っているのとも少し違う。

それでも「何か引っかかる…調べる必要が…」と言うハンジに対して、軽くため息をつきながら「分かりました」と言うモブリット。

多分、ハンジは連れて行ってもらえると思ったのでしょうが、違います。

 

私が行きますからどうぞ気絶でもしててください!

 

分かります?この言葉のチョイス。(笑)休んでてください、でもなく大人しくしていてください、でもなく「気絶でもしていてください」ってセンスありすぎませんか?私だけ…?

まあ、そんなこんなでハンジはそのすぐ後に本当に気絶したようなので、無理をしないでほしいというモブリットの願いは叶いましたね。

 

心理作戦

一方エレンは、目が覚めたと同時に自分の腕の肘より下がないことに気付き驚きます。鎧の巨人改めライナーが、エレンのうなじからエレンを出そうとした時に腕のことを考えずにかじり出してしまったと言います。当然エレンは怒ります。

ユミルに言われてエレンが下に目を向けると、そこにはリラックスして仰向けで寝そべっている巨人や、木をバンバン叩いている小さめの巨人などが少数ですが群がっていました。

ハンジの読み通り、彼らはウォール・マリア内の巨大樹の森で休息をとっていたところだったのですね。

いま巨人化したところでうまく逃げ切れる可能性は高くないとユミルに言われ、でもそれじゃあどうしたらと考えるエレンでしたが、ライナーに口を挟まれます。

 

そもそも、今お前らは巨人になれん。そんな都合のいい代物じゃねえのさ。体力は限られている。今はお前らの体を修復するので手いっぱいのようだ

 

ライナーのこの言葉に「誰がてめえの言葉なんか信用するか」と睨みつけるエレンでしたが、ユミルもライナーの言葉を認めるような発言をします。

 

まあ、巨人の力について、私も詳しく知ってるわけじゃないからな。その辺の仕組みは、あんたらと違ってよう知らん

 

そもそもユミルが巨人になれるのは何でなのでしょう?人類全員が巨人になれるわけでもなさそうですし、その辺りを早くライナーに説明してほしいのですがまだ少し先になりそうです。

 

あんたたちはこれから私らを、どうするつもりなんだ?

 

ユミルのこの質問に、ライナーはこう答えます。

 

俺たちの故郷に来てもらう。大人しくしろって言って従うわけがないことぐらい分かってる。だがユミルの言う通り、ここは巨人の巣窟だ。ここでいま俺らが殺し合ったって、弱ったところを他の巨人に喰われるだけだ。

つまり巨人が動かなくなる夜まで、俺たちはここにいるしかねえのさ。お前らが俺らを出し抜くにしろ、俺らがお前らを連れ去るにしろ、夜まで待つしかない

 

つまりは、ハンジの考えたことが当たっていたということになりますね。

エレンは頭の中で必死に考えます。

 

隙を見て巨人化したとして、ここから走り去るのはそんなに難しいことじゃないように思える。だが、そもそも俺はまともに巨人化できるのか?ライナーができないと言うように、もしくはライナーでさえここで休まざるを得ない現状を鑑みるに、下手に体力のない巨人を生み出せば、他の巨人にやられちまうってことか?

 

単純に夜になるのを待ってるってことか?

それもあるかもな

 

ユミルとライナーの会話を聞いたエレンは、さらに考えます。

 

いや、そもそも夜にならなくたって、俺らの体が治りきるのをやつらが待ってるはずがない。俺らが無力なうちに手を打つはずだ。このままじゃ何もできねえ…このままじゃ…

 

ここでエレンは、戦いの後の調査兵団やミカサ、アルミンのことを思い出します。超大型巨人が地面に落ちた衝撃で、あたり一面が蒸気と熱風で広がりましたからね。

 

まさかこっちに向かってねえよな?そんなことしたら、みんな無事じゃ済まないぞ

 

いや、向かってます。そりゃあもう全速力で。(笑)どこにいるかさえも当ててしまっています。

ユミルはここで私も気になることをライナーに質問します。

 

つうか、あの城の巨人は夜なのに平気で動いてたぞ。ここの巨人はどうだ?

ここの巨人は夜には動けない。そんなことお前なら分かってるんだろう、ユミル

 

え、分かってるのユミル?

私は、あの城の巨人が夜なのに動いていた理由は獣の巨人にあると思っていて、獣の巨人についてライナーたちは何か知っているのではないかと思ったのですが…

ユミルも理由を知っているのであれば、獣の巨人を見た時に何かしらの反応をしそうなものですが…あれ?何か反応してたっけ…?そもそも獣の巨人は関係ないのか…?

そしてそもそもの質問を、エレンも頭で考えていましたね。

 

そういやユミルはなぜ巨人になれる?俺と同じで何も知らないってわけでもなさそうだが…味方なのか?こいつの目的もよく分からない…

 

そうなんですよねえ…ライナーとベルトルトとアニは、なぜか人類滅亡のために命をかけているわけですが、ユミルは一体何が目的で巨人になるのか。

 

決めたぞ。とにかくだ…情報を集める。まずできるだけこいつらから情報を引き出して、この状況を切り抜ける。そのためにも今は…感情を噛み殺せ!体を修復しろ!

 

本当だったら今この場でライナーとベルトルトをボコボコにしてやりたいだろうに、エレンは我慢して情報収集に努めようとしていますね。まさに心理戦だなと思ったので見出しを「心理作戦」とさせていただきました。

 

ライナー、ぶっ壊れる

ユミルはこのままじゃ死ぬぞと水を欲しがるのですが、この状況じゃ手に入らないと言うライナー。この後のライナーの発言に、思わず口があんぐりと開いていきました…

 

そういや、昨日の午前からだったか、巨人が湧いてからずっと働きづめじゃねえか。ろくに飲まず食わずで、何より寝てねえ。まあ幸い、壁は壊されてなかったんだから、ひとまずは休ませてもらいてえもんだ。昇格の話はその後でいい

 

え?何言ってるのこの人?

ベルトルトも驚いた表情でライナーの名を呼びますが、ライナーは言葉を続けます。

 

いやそんくらいの働きはしたと思うぜ俺たちは…あの訳のわからねえ状況下で、よく動けたもんだよ。兵士としてそれなりの評価と待遇があっても、まあいいと思うんだがな

 

ユミルもおかしいことに気付いてどうしたのか聞きますが、それでもライナーは気付いていないのか、分かっていないのかさらに言葉を続けます。

 

別に今すぐ隊長に昇格させろなんて言ってないだろ

そう…ではなくてだな

ああ、そういや、お前らあの大砲どっから持ってきたんだよ?あの時は本当に助かったぜ。そんでもってその後のクリスタなんだが、ありゃどう見ても俺に気があるよな?

 

なるほど、何となく見えてきましたが、どうやらライナーの記憶は塔で止まっているようですね。エレンの「おい…」という呼びかけにも気付いていません。

 

実はクリスタはいつも俺に対して特別

おい!!!!」

 

こう言いかけたライナーの言葉をエレンが大声で遮ります。驚くライナー。

 

てめえ…ふざけてんのか?

は?何怒ってんだよエレン。俺が、何かまずいこと言ったか?

 

ライナー、ぶっ壊れましたね…いや、これ私はとても重く受け止めているといいますか、ライナーとベルトルトの性格の差といいますか…

壁の上で鎧の巨人になる前のライナーのセリフの通りなんですよね。エレンたち人類を滅亡するという目的でやってきたはずなのに、実際に触れ合ってみると悪い人間ではなかった。

「友達」と切磋琢磨して巨人を倒すという共通目的のもと努力してきましたよね。そんな人たちを裏切るという行為自体が、ライナーを深く傷つけてしまったのではないかなと個人的には思っています。

 

殺されてえんなら普通にそう言え!

 

エレンはそう叫び、ユミルもベルトルトに「何か知ってんならいい加減黙ってないで何とかしてやれよ!」とベルトルトに言いますね。

そしてベルトルトは、気まずそうに口を開きます。

 

ライナー…君は、兵士じゃないだろう?僕らは、戦士なんだから…

 

このベルトルトの言葉にライナーは呼吸が荒くなり、乱れます。そしてそれと同時に見えてきたのは、

 

ライナーがマルコの腕を締め上げて、その挙句マルコが巨人に喰われているシーンです。

 

そして、そこには涙を流しているアニとベルトルトもいて、

 

おい…なんで…マルコが…喰われてる…

 

と涙を流しながら言うライナーの姿。

マルコは、この3人によって殺されたようなものだったんですね。裏切り者として活動するたびに、きっとライナーは心が壊れていっていたのでしょう。事実マルコは彼らにとってもよき友人でしたからね。

 

はあ? 何だそりゃ

 

エレンはそう言いますが、ユミルは分かる気がすると言いライナーについて分析し始めます。みんなを助けていたのは無自覚だったこと、本来の目的は壁の破壊だったこと、そして兵士として生活するうちに本来の自分が分からなくなったこと。

ユミルは分かる気がすると言いましたが、エレンはそうはいきません。ふざけるなと怒ります。

 

何で被害者ヅラしてんだ?お前は。どういうつもりだ?あの日、どういうつもりで俺たちの話を聞いてたんだ?なあ、ベルトルト。お前だよ腰巾着野郎。

俺は話したよな?お前らの目の前で。俺の母さんが喰われた時の話を…したよな?お前が蹴り破った扉の破片が俺の家に直撃したから、母さんは逃げらんなかったんだって…知ってんだろ?話したもんな。

どう思った?あの時、どう思ったんだ?

 

ここまで静かに怒っているエレンの言葉に対して、ベルトルトは多分1番返してはいけない言葉を返します。

 

あの時は、気の毒だと、思ったよ

 

エレンは、静かに言葉を続けます。

 

ああ、そうか…お前らな…お前らは、兵士でも戦士でもねえよ…ただの人殺しだ。何の罪もない人たちを大勢殺した大量殺人鬼だ

 

この言葉に反応したのはライナーでした。

 

んなこと分かってんだよ!お前にわざわざ教えてもらわなくてもな!

じゃあ一丁前に人らしく悩んだりしてんじゃねえよ!もう人間じゃねえんだぞお前らは!この世界を地獄に変えたのはお前らなんだぞ!分かってんのか人殺しが!

その人殺しに何を求めてんだよお前は!反省して欲しいのか?謝って欲しいのか?それでお前は満足かよ?もうお前が知る俺らはいねえんだぞ!泣き喚いて気が済むならそのまま喚き続けてろ!

 

エレンとライナーの激しい言い争いの後しばらく無言が続きましたが、エレンが先に口を開き「そうだな」と呟きました。

 

俺がまだ、甘かったんだ。俺は、頑張るしかねえ。頑張って、お前らが、できるだけ苦しんで死ぬように、努力するよ

 

ここで口を開いたのは意外にもユミルでした。

 

なあ、ライナー。あの猿は何だ?

 

やっと聞いてくれた。

 

獣の巨人のことですね。ライナーは一瞬怯んだような表情をしましたが、すぐに「猿?何のことだ?」と返します。

 

その猿って獣の巨人が、今回の騒ぎの元凶だよ。壁の中に巨人を発生させたんだ。目的は威力偵察ってところかな?こいつらが目指してんのも、そいつのところさ。そいつを目指せば、お前らの故郷に帰れるんだろ?

 

ここで初めて、ベルトルトの表情が焦っているように感じました。それまではずっと無表情でしたからね。エレンはユミルが事情を知っていることを知り、知っていることを全部話せと言いますがユミルも「私にも色々都合がある」と教えてくれません。

 

エレン、あの2人をやっつけて終わりだと思ってんのなら、そりゃ大きな勘違いだ

 

このユミルの言葉に動揺するライナーとベルトルト。そして、敵は何だと聞くエレン。

 

敵? そりゃ言っちまえば…

 

と言いかけたところで、ライナーがまた話を遮ります。いっつもいいところで話を遮るのはライナー。そしてユミルに「お前はこの世界に先があると思うのか?」と聞きます。そして「そこまで分かってんなら身の振り方考えろ」とも。

ようは、巨人側、人類滅亡側に来いということですね。ユミルは信用できないと言いますが、ライナーはここでクリスタの名前を出します。ユミルがクリスタを守ることが目的だということに気付いているのですね。

ライナーは、自分の僅かな命クリスタの生涯天秤にかけさせています。そしてユミルならどちらを選ぶのか分かっているようにも感じました。

ユミルはライナーたちを選び、敵の正体を言えというエレンに対して「さあな」と返します。そこで信煙弾の煙が見えて、調査兵団がこちらへ向かっていることに気付いてエピソード9が終了します。

 

正直、クリスタがユミルに言われたからと言ってライナーたちについて行くとは思えませんが、ユミルはクリスタの命を救いたい一心なのでしょう。

物事には常に2面あるというのが私の見解で、今回はそれが分かりやすく表現されている回だと思いました。

次回は調査兵団が到着すると思うので、どのように戦っていくのか楽しみです。

 

今回も読んでいただいてありがとうございました。

 

はる子