こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。
前回は、コニーの故郷が破壊され、コニーの生家に巨人が仰向けで倒れているという奇妙なシーンで終わりました。
サシャは無事父親と再会できましたが、コニーの家族はどうなってしまったのか、あの巨人は何なのかが気になるところです。いきましょう。
今回のタイトルは「南西へ」です。
エピソード3について
始まりはコニーの故郷からで、ライナー、ベルトルトが心配そうにコニーを見ているシーンです。その場にいる全員が、コニーの故郷の人々は巨人に喰われてしまったのだろうと思っていました。
しかし、ゲルガーという兵士が「何か妙だぞ」と言い、さらに「誰か死体を見たか?」と続けます。確かに言われてみたら家や地面に血が飛び散ったような跡もないし、凄惨な現場ではないかもしれません。
「そんな事があるのか?巨人が1滴の血も残さずに…」とゲルガーが言いかけると、リーネという兵士が食い気味に言います。「全員逃げたんだよ!」と。うーん…あまりコニーに期待を持たせるような事は言わないでほしいですが…案の定コニーも「そうですよね!」とその可能性を信じているように見えましたし…。
リーネは「巨人に喰われて一切痕跡が残らないなんて、あり得ない」と言いますが、ゲルガーと私は(?)別意見でした。もしも人間が避難していたのなら、なぜ巨人は人間のいない村で家を片っ端から壊していったのか?捕食対象のいない家を壊す理由がありません。
そして、ゲルガーが馬小屋も不可解だと言うと馬小屋のシーンが登場するのですが、私もなるほど確かにおかしいと感じました。馬小屋には馬が残っていたのです。前回のサシャもそうでしたが、巨人が近くまで迫っているという状況下で、馬なしでどこまで逃げる事ができるでしょう?
私はゲルガーの意見に賛成です。この村全体が少し不可解に感じました。とりあえず村の状況は把握できたので、壁の破壊箇所を探すために出発しようとする兵士たち。
コニーもずっとここにいるわけにもいかないので、出発しようとした時に、心臓が跳ねるような感覚に陥ります。
「お…あえり…あ…ああ…」
…「おかえり」って言いませんでした?この巨人。コニーに対して「おかえり」と言ったのであれば、この巨人はコニーの家族という事になります。でも、コニーの家族が巨人なんて考えられませんよね?
コニーも私も、見ていた全ての皆さんも「…え?」となっている中で、ライナーがなかなか来ないコニーを迎えに来ましたが、私は正直ここのライナーにも少し引っかかりました。
コニーがライナーに対して「聞いたか?今、あいつが…」とたった今起こった信じられないような事をライナーに伝えようとするのですが、ライナーの返答が少し強引といいますか、不自然なんですよ。
「俺には何も聞こえてない。とにかく喋ってないで任務に集中しろ!」
もしあなたがライナーだとして、コニーに「聞いたか?今、あいつが…」と言われたら、なんて返します?私なら「な、何だよ…」とか「聞いたって、何を?」というふうに返すかと思うのですが、ライナーは「俺には何も聞こえてない」と返したんです。おかしいですよね??
コニーは「なんかあいつさ、ありえないんだけど、俺の母ちゃんに…」と言いかけますが、それもライナーが遮るんですよ。イラついた感じで。
「コニー!お前は今がどんな状況か分かってんのか?俺たちの働きが何十万人もの命に直接影響してんだぞ!考えるなら今避難してるお前の家族の事だろ!兵士なら今最善を尽くせ!」
何だかすごいモヤモヤしました。いや、確かに壁に開いた穴を探さなければいけない事は分かっているんですけどね?そんなに強く言う必要あります?ましてやその場にいた全員が、この村の人は逃げたわけではないと分かっている気がするんです。
それなのにコニーの家族は避難していると断定するかのような言い方と、コニーが聞こえたと言った巨人の声を全否定しようとしているようなライナーに、いささか私は不信感を抱きました。
コニーは辛いだろうけど、ライナーの言葉に自分を奮い立たせて自分の故郷である村と、その巨人を置いてその場を後にしますね。
クリスタとユミル
巨人発見より7時間後、クリスタとユミルはナナバと、ヘニングという兵士と共に南下していました。この2人は常に一緒にいる気がしていましたが、どんな関係性なのかはよく分かっていませんでした。
ユミルがクリスタを守っているようには感じていましたが、クリスタは自分の力を調査兵団で試したいと思っているように感じました。
「私は自分で調査兵団を選んだんだから。でも、あなたはそうじゃないでしょ?あの時、調査兵団を選んだのは、私…」
こう言いかけたクリスタに重ねるようにして声を上げ「お前のためにとでも言いたいのか?」と言うユミル。「じゃあ何で今ここにいるの?」と問うクリスタは言葉をつづけます。
「あなたは、私に憲兵団を目指すよう促すばかりか、その権利さえ渡そうとした。私の実力が、今期の10番以内に見合うはずがない。誰に聞いたって10番以内はあなただと答えるはず。どうやったのか分からないけど…何で、私にそこまでするの?…私の、生まれた家と関係ある?」
ユミルがクリスタを気にかけ大切にしようとしていたのは気付いていましたが、憲兵団を譲ろうとしてまで友達を守るのは何だかやりすぎな気もしました。そしてクリスタの生まれた家とは?まだその情報は出てきていません。
ユミルは「ああ、ある」と答えますが、同時に「安心してくれよ、私がここにいるのは全て自分のためなんだ」と続けます。クリスタとユミルの関係はなかなか見えてこなくて気になりますね。
壁の穴の行方
巨人発見より9時間後、東防衛線ではこれ以上の巨人の侵入を防ぐために対策をしていました。みなさん、キッツという髭面のおっさんを覚えていますか?あの、ビビりまくりの小心者の口だけおっさんです。(言い過ぎ)
彼はこの場を指揮しており、今回も兵士たちよりも上にいて指示を出していますね。そしてあのリコもこの隊の班長としており、砲撃で動きを鈍らせた巨人のうなじを気持ち良く切り取ります。
しかしリコは頭が切れますね。「巨人に集団で来られたらここも突破されてしまうだろう」と言いますが、この状況を訝しんでいる様子でした。
ハンネスは覚えていますか?彼も隊長として壁の外側に出て穴を探しているのですが、巨人と遭遇しない事を不思議に感じているようでした。よく「嵐の前の静けさ」と言いますが、確かにそんな雰囲気のあるシーンではありますよね。
巨人発見より11時間後、辺りはすっかり日が暮れ、真っ暗な中をゲルガー率いるコニーたちの班はたいまつを片手に進みます。不気味なくらい静かで、彼らの呼吸の音しか聞こえないのが私の緊張をどんどん高めていきます。
彼らもまた壁に開いた穴を探していました。いつ巨人が飛び出してきてもおかしくないこの状況で、呼吸の音だけさせてひたすら前に進みますが、突然前方が明るくなったかと思うと、そこにいたのはナナバ達の班でした。
お互いが顔を見合わせて「まさか…」という表情をしています。それもそのはず、彼らはお互い壁に沿って前に進んできたのですから。でもそれぞれが見てきた壁に穴は無かった。
西にも、南にも、どちらにも穴は無かった事になりますよね。もう一度見直そうとしますが、人間も馬も疲れてしまってこれ以上は限界だと言うナナバ。月明かりでもあれば話は別だと言おうとした時、雲が晴れ月が見えました。
月明かりに照らされて見えたのは、城跡でした。ナナバ班とゲルガー班はその城跡に向かい、一晩過ごせそうな事を確認すると、今夜はここで休むと決めました。
巨人の硬質化について
その頃エレン達は、まだウォール・シーナへと向かう道中でしたが、ハンジが顕微鏡のようなもので硬質化した皮膚のかけらを覗いている時にハッとした理由がここで分かりました。
一般的な巨人は倒したあと蒸発しますが、アニの硬質化された皮膚は蒸発せず、そのおかげでハンジはかけら手にする事ができたのですが、壁の破片と見比べてみた結果、模様の配列や構造が酷似していたのです。
「あの壁は、大型巨人が支柱になっていて、その表層は硬化した皮膚で形成されていると考えていい」
ハンジはこう言うと、言葉を発しようとしていたアルミンの口を塞いで続けます。
「もし、巨人化したエレンが硬化する巨人の能力で壁の穴を塞げるのだとしたら…巨人化を解いた後も蒸発せずに石化した巨像を残せるのなら、あるいは…」
そう、エレンが硬化する巨人の能力を持っていれば、ウォール・マリアの奪還も可能性が出てくるんですね。しかしエレンは自信がなさそうにしています。当たり前です、巨人になるのも思い通りにできるかまだ怪しいのに、硬化するなんて想像すらできないと思います。
しかしここで、リヴァイがまた冷静につっこみます。
「できそうかどうかじゃねえだろ。やれ。やるしかねえだろ。こんな状況だ、兵団もそれに死力を尽くす以外にやることはねえはずだ。必ず成功させろ」
リヴァイにこう言われて「必ず穴を塞ぎます!」と言うエレンですが、表情にはどこかまだ不安が残っているように見えますね。そして自分の家の地下室を口にします。
「親父の言葉が本当なら、そこに全ての答えがあるはずだ」
エレンのこの言葉で、彼らはエルミハ区に到着します。
壁の秘密を知る者
エルミハ区に到着したエレン達はすぐに準備に取り掛かりましたが、住民達が避難している状況を見たニック司祭は何か考えている様子でした。そしてリヴァイが放った言葉で、ニック司祭はできる限りのヒントを調査兵団に渡す事になります。
「すみかを失った人の表情が、よく拝めるな。あれがお前らが切り捨てようとしている顔だ。お前らの望みが叶って、壁の中を巨人で満たす事に成功すれば、みんな巨人のくせえ口の中で人生最悪の気分を味わい、その生涯を終える。人類全員、仲良くな」
ここまではっきり言われた事、そして実際にすみかを失った住民の表情を見た事で、ニック司祭は話し始めます。
「我々ウォール教は、大いなる意志に従っているだけの存在だ。我々は話せない。だが、その大いなる意志により、監視するよう命じられた人物の名なら教える事ができる。その人物は、今年調査兵団に入団したと聞いた」
ここまで聞いて、私の頭にはすぐに何人か浮かびました。ライナー、ベルトルト、ユミルです。だって、なんか怪しいんだもん。(え?)
ですがニック司祭が「その子の名は…」と言いかけた時に入ってきたのがサシャだったので、てっきりサシャなのかと思い「そんなバカな?!」状態に陥りましたが、違いました。(笑)ハンジに書類を渡しに来たんですね。
あまりのタイミングの悪さに誰にも気付いてもらえませんでしたが、エレンとぶつかってやっと気付いてもらったサシャは無事ハンジに書類を届け、お礼にふかしたじゃがいもをもらいました。美味しそうに頬張るサシャを見れただけで人生が明るくなった気がしました。
ニック司祭は「彼女」という言葉を使っているので、それが女性だという事は分かりました。なるほど、じゃあユミルだ。間違いない!と思った時にその女性の特徴をエレンたちが口々に言い出しました。
「あの一番小さい子ですよ」
「金髪の長い髪で…えっと、あとは…かわいい」
「ユミルといつも一緒にいる子です」
あれ? クリスタ??
全くのノーマーク。(笑)ですがここで思い出したのが、クリスタの生まれの話でした。きっとそこに秘密が隠されているのだと思います。
でもですね、クリスタたちのシーンに切り替わると、ライナーが焦っているような表情でユミルに「ユミル、お前…」と言っていて、ユミルはすごい表情でライナーを見ているんですよ…なに…?
ここでリーネが全員に声をかけ屋上に出るよう言うと、月明かりに照らされて見えたのは、無数の巨人でした。どうしてここにピンポイントで来たのか、そして夜は動かないはずの巨人が、なぜ大勢動いてやってきたのか。
この巨人の中に、ミケを喰った小さいけど目はやたら大きい巨人がいた気がしたのは気のせいでしょうか?そう思ったのも束の間、コニーの「あれを見ろ!」で登場したのは…
獣の巨人。
獣の巨人、いや。(笑)味方では絶対にないし、間接的にでもミケを殺したし、いや。(笑)でもここにいる兵士全員、この獣の巨人を見るのは初めてでコニーも焦って口数が多くなっているのに、ライナーとベルトルトだけは不思議な表情をしていました。
まるで、獣の巨人を知っているような表情。あれは、一度でも見た事があるものに対しての表情な気がします。そうこうしているうちに、巨人は彼らがいる塔に体当たりをしてきます。
エレンたちも前線に行くために急いで準備をしますが、ここでリヴァイはアルミンに対して「お前は今後もハンジと知恵を絞れ」と言うんですね。さすがリヴァイ。アルミンが頭が切れる事をとっくに見抜いていました。
そしてミカサには「お前の能力の全ては、エレンを守る事に使え」と話し、エレンに何かを伝えようとした時、再び塔にシーンが戻ります。
ナナバは104期兵に下がっているよう伝え、
「ここからは、立体機動装置の出番だ」
と言い飛び出していきます。いつもの、あの最高の曲と共に飛び回る兵士をよそに、獣の巨人はやすやすと壁に登ります。
そしてここで、リヴァイからエレンへの言葉。
「お前は自分を抑制しろ。怒りに溺れて、本質を見失うな。今度こそ、しくじるなよ」
そしてエレンたちがウトガルド城を目指して駆け出したところでエピソード3が終了します。
…気になる事が多すぎます。コニーの故郷でのライナーの態度、クリスタの生まれの事情、ユミルはなぜクリスタを守ろうとするのか、そしてクリスタは壁の中の巨人の何を知っているのか、ユミルは何者なのか。
そして、獣の巨人は何なのか。
気になるところではありますが、今回はこの辺で次回またかっ飛ばしていきたいと思います。
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子