こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。
前回は、私のお気に入りになる予定だったミケが、獣の巨人によって指示を出されているであろう巨人たちに殺されるところで終わりました。
104期兵たちは近くの村や集落に向かいましたが、今頃どこで何をしているのか。みんなが無事であってほしいですが、進撃の巨人の展開の仕方を知ってしまった今は、どうなるか分かりません。いきましょう。
今回のタイトルは「ただいま」です。
エピソード2について
壁の中では、ピクシスにまで巨人が現れたという伝令が届いていました。
エレン、ミカサ、アルミンはエルヴィンによって編成された班に入れられ、一緒に現場であるウォール・シーナまで行くことになっていますね。
しかし、アルミンは毎度のごとく持ち前の勘を活かして本当に巨人によって壁が破られたのかと口にします。それに対してエレンは、自分たちの街がああなったのは巨人が入ってきたからだと言いたいようでしたが、アルミンはそれを遮りました。
「あれは門だった」
確かに。巨人が破ったのは壁ではなく確かに門でした。あれ?でもそうなると、超大型巨人や鎧の巨人も、壁の中に巨人がいる事を知っていたという事になりませんか…?
「あの壁ってさ、石のつなぎ目とか、何かが剥がれた跡とかなかったから、どうやって造ったのか分かんなかったんだけど…巨人の硬化の能力で造ったんじゃないかな?アニがああなったように、硬化の汎用性は高い」
もし、アニを閉じ込めているあのクリスタルのようなものが壁にもなるのであれば、可能性はゼロではないと思います。ですが、1体の巨人からあれほどの壁を造る事が可能なのか不思議でなりません。さすがに壁の量が多すぎると思います。
ここで我らがモブリットとハンジが登場しますが、もうすぐ出発すると言われているにも関わらず、ハンジは硬化したクリスタルのようなもののかけらを調べていますね。
「5分後には出発らしいです、急いでください!」
今日もモブリットは頑張っています。お疲れ様、モブリット。彼の言葉にハンジは「確認したい事がある」と言い顕微鏡(のようなもの)を覗いていますが、ハッとした表情をしたところでリヴァイが迎えに来ます。ハッとした表情が一体何だったのかは、まだ分かりませんね。
ウォール・シーナへの同行者としてウォール教のニック司祭もいた事に驚くアルミンでしたが、ハンジに「ニックとは友達なんだよ」と言われ、「気にしない、気にしない」と言われてしまいます。アルミンは黙って考え込んでいました。
(僕たちはずっと、巨人によって巨人から守られていた…)
ウォール教、ニック司祭
「え、知っていた?壁の中に巨人がいる事を、この人は知っていたんですか?」
ニック司祭が壁の中の巨人について知っていた事を知らされたエレンは、私と同じ反応。よりにもよって、壁を神と信じるなんて、と思われていたウォール教の司祭がそんな事を知っていたなんてとても信じられませんよね。
「彼は我々に同行し、現状を見てもなお、原則に従って口を閉ざし続けるのか…自分の目で見て、自分に問うらしい」
「おかしいでしょ!何か知ってる事があったら話してくださいよ!人類の滅亡を防ぐ以上に、重要な事なんてないでしょ?」
ハンジの言葉に対するエレンの言葉。いや、本当それです。何を守っているのか分かりませんが、人類が滅亡したらそれこそ元も子もないと思うのですが…しかしハンジはこう言います。
「私には、司祭がまっとうな判断力を持った人間に見えるんだ。もしかしたらだけど、彼が口を閉ざすには、人類滅亡より重要な理由があるのかもしれない」
え、それって何?(笑)人類滅亡より重要な理由…壁の中の巨人が何なのか言えないのと、人類が滅亡するのと、天秤にかけたら壁の中の巨人の秘密の方がより重い、と。人類にとって何の助けにもならない、という事でしょうか。うーん、分からない。
サシャ・ブラウス
その頃サシャは、兵士と一緒に村を確認して回っていました。最後の村は兵士に任せて、サシャは近くの自分の出身の村の様子を見にいく事になります。がんばれサシャ。
ここでサシャの過去シーンになります。サシャは村にいた時から食いしん坊だったみたいですね。(笑)父親に止められても食べ物を口にするサシャに対して、父親も呆れて怒らなくなりました。
サシャがなぜ村を出て調査兵団に入る事にしたのか、少し分かるシーンになっているかもしれません。
「サシャ、お前はこの世界がどうなっているか考えた事はあるんか?なぜここ数年、森が減って獲物が獲れなくなってきとるか考えた事はあるか?」
この父親の問いに対し、サシャは「よそ者が来て森や獲物を横取りするからだ」と言いますね。父親もこれには賛同しますが、そのよそ者は住処を奪われ仕方なくここに来ているのだとサシャに話します。
「奪われたもんが悪い。はよ出てけばいいに」
サシャはもともと方言があったんですね。そしてこの言葉に正直驚きました。個人的には奪われた方が悪いという思考にはならないので、調査兵団としてのサシャを知っているからこそ余計に驚きました。
「奪ったんは巨人ぞ?」
この父親の言葉で「よそ者」は巨人によって自分たちの村を離れなければならなかったのだと知りました。彼らのために狩りをやめ、森を明け渡すべきかもしれないと父親は話しますが、サシャは怒ります。
「狩りをやめたら私たちじゃなくなるやろ?何で私らをバカにしてるやつらのために、そんな事せんといかんの?」
「我々は、世界に生かせてもらっとるからな」
父親のこの言葉、結構刺さりました。私たちは常に一丁前に自分の足で立って、自分の力だけで生きていると思っていますが、実は「世界に生かしてもらっている」のかもしれない、と思ったシーンでした。
「人間っちゅうのは、群れで生きる動物なんじゃ。違う生き方をしている人間でん、限られた環境の中じゃ、同じ群れに入って人と関わっていかんけりゃ…」
「私たちはご先祖様に生き方を教えてもらって生きてきたんやから、よそもんに受けた恩なんか、ないよ!」
このセリフは、どんな世界線でもこのサシャの気持ちを持っている人は必ずいると感じました。悪い意味ではなく、自分たちの親がやってきたように、自分がやってきたように、自分の子供や孫にも同じように生きてほしい。
そして、それを変えたりやめたりする選択肢はないに等しい。このような人はどの国にもいると思います。しかし父親はサシャをゆっくり諭しているように見えました。
「それもいいやろ。一生この森の中で、自分や同族のみの価値観で生きていくんも。けどな、サシャ。それと心中する覚悟はあるんか?これからどんな危機に見舞われてん、助けを乞うてはならんとぞ?義務も果たさんもんが、その恩恵を受ける事ができんのは当然やからな。伝統を捨てでも、一族と共に行きたいと思うてる。世界が繋がってる事も受け入れなければならん。サシャ、お前には少し臆病なところがあるな。この森を出て他人と向き合う事は、お前にとってそんなに難しい事なんか?」
少し長いですが、サシャの父親の言葉です。「自分たちは自分たちのやり方で、自分たちだけでも生きていく」というサシャに対して、父親は「それならそれも良いだろう。だが自分が困った時に助けを求めるなんて事はしないように。関わる努力すらしない人間が、恩恵だけ受ける事ができるなど、ないのだぞ」と言いますね。
父親の言葉の最後にある「この森を出て他人と向き合う事はそんなに難しい事なのか」という問いを聞いて、サシャは村を出たような気がします。自分がどこまでできるのか、そして外の世界とはどんなものなのかを自分で確かめるために出たのかな、と。
サシャは3年も自分の村に帰っていなかったのですね。みんな逃げていると自分に言い聞かせますが、巨人の足跡がサシャを不安にさせます。
「ここはもう、人が住める土地じゃない」
サシャはこう言って馬をさらに走らせます。この言葉、私は「よそ者」がどのような状況だったのか想像するのに難しくないと感じました。村には人はほぼおらず、唯一少女とその母親がおり、母親は足が悪かったらしく誰にも助けられずに取り残されていたようでした。
母親は生きたまま巨人に足を喰われており、少女は放心状態で母親のそばにいたところをサシャに助けられます。サシャは巨人のうなじを斧で切りつけますが、斧なのでなかなか切り取ることができずサシャの手を離れた斧は天井に突き刺さってしまいます。このままでは全員死ぬと判断したサシャは、母親に「ごめんなさい」と謝った後、子供だけ連れて走って逃げ出しました。
「もう大丈夫ですよ、きっと」
しかし乗ってきた馬にまんまと逃げられてしまいます…仕方なく少女の手を引いて走って逃げるサシャですが、ずっと「大丈夫」と声をかけています。しかし少女は何で?と聞きます。「もう、みんな逃げちゃったよ」と。
「村の人、母さんが足悪いの知ってた。でも、誰も助けてくれない。私もただ見てた」
「自分が1番大事」というのは分かっていますし、当然だと思っています。ですがやはり、こういうシーンを見てしまうと私はできるだけ何かをしたいと思ってしまいがちな人間だなあと再確認しました。
後ろから巨人が追ってきているにも関わらず、とにかく走って逃げるサシャと少女。そこで突然シーンが変わり、調査兵団としてクリスタとユミルと会話をしているシーンになります。
ユミルは、サシャが同期にも敬語で話しているのは自分の村の言葉が恥ずかしいからだろうと言いますね。
「狩猟以外の事何も知らなくて、世間や人が怖いんだな。兵士を目指したのだって大した理由じゃないはずだ」
ユミルは嫌味で言っていますが、これはサシャの父親がサシャに対して言った言葉でもありますね。怖いとは言っていませんが、臆病なところがある、とは言われていました。
「サシャ、お前はずっと人の目を気にして作った自分で生きてくつもりかよ。そんなのはくだらないね。良いじゃねえか、お前はお前で!お前の言葉で話せよ!」
ユミル、良い事言うじゃんと思ったのですが、クリスタが下からユミルを頭突きしながら言います。
「人に言われて話し方変える必要ないよ!これが、サシャが決めたサシャなんだから。今だってありのままの言葉でしょ?私は、それが好きだよ」
そういえば、サシャはクリスタに助けてもらった事がありますね。走り疲れて倒れ込んだところに、パンを持ってきてくれたのがクリスタでした。サシャは、このクリスタの言葉に救われたように見えました。
言葉が敬語のままなのも、クリスタに「人に言われて話し方を変える必要はない」と言われて、それに納得したからだと思うので、サシャにとって人と交わす言葉には何か特別な意味があるように感じます。
シーンはまた戻り、少女の手を引いて走り続けるサシャ。そこでクリスタに言われた言葉を思い出したのか、少女に話しかけます。
「ねえ、聞いて。大丈夫だから。この道を走って。弱くても良いから。あなたを助けてくれる人は、必ずいる。すぐには会えないかもしれないけど、それでも会えるまで走って。さあ行って!走って!走らんかい!」
これは全て、サシャの心からの言葉だと感じ、うるうるきてしまった私。最後に「走らんかい!」という喋り口調になっているのが余計に涙を誘いました。少女は前を向いて走り出し、それを確認したサシャは、逃げる時に掴んだ弓矢で巨人に攻撃をしていきます。
両目を潰して少しでも時間を稼ぐべく目に狙いをつけますが、4本中2本を使ってしまいました。集中して打った1本が目に当たりますが、止まらず進んでくる巨人と、これを外せば自分もあの少女も逃げられないと焦るサシャ。
そこでサシャは、とんでもない行動に出ます。
弓を投げ捨て、矢を握りしめ巨人に向かっていったのです。
直接、確実に目を潰すために自分の手で巨人の目を潰したのですね。何という勇気。巨人はサシャを抱きしめる事で絞め殺そうとしますが、血で滑った事で何とか抜け出したサシャはあの少女を探すために再び走り出します。
そこでサシャは、自分の父親と再会する事になります。なんとあの少女が偶然出会って助けを求めたのは、サシャの父親だったのですね。これまた何という奇跡。彼は村の人たちと一緒に、馬を与えて回っていたと言います。3年ぶりの親子の再会に既にうるうるしていたのに、父親の言葉で涙腺が壊れました。
「サシャ、立派になったな」
「お父さん…ただいま」
はい、涙ドボドボです。サシャ、良かったね。タイトルの「ただいま」は、サシャの事だったんだね、と思っていたところ思い出しました。
あれ?コニーも地元が近いと言っていなかったか?
コニーの地元
場面が変わりコニーがライナー、ベルトルト、その他の兵士と共に地元に向かっていたところでしたが、たどり着いた村は破壊されており、人は1人もいないように見えます。サシャの「ただいま」を見た後に、コニーのこの「ただいま」はきつい。
怯えたような、悲しいような表情をしていたコニーですが、自分の家を思い出して急いで向かいます。しかしコニーがそこで見たのは
巨人が自分の家で仰向けになって倒れているところでした。
コニーの家は完全に潰れてしまっていました。そしてこの巨人、腕と足が異常に細いんです。歩けるはずもないほどの細い巨人が、コニーの家にドンっと倒れ込んでいるんです。では、この巨人は一体どこから来たのでしょう…?周りには他の巨人もいませんし、人もいません。
ここでエピソード2が終了します。うーーーん…あの巨人は何でしょう?仰向けなのが地味に気になるのと、飛ばされたとしても何に?という話になりますし…何があったのか早く知りたいです。
サシャが父親と再会でき、少女の命を救う事もできたのは本当に嬉しい事ですが、コニーの事を考えると手放しでは喜べませんね…
とにかく、コニーの地元はどうなってしまったのか。次のエピソードで明かされる事を祈ります。
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子