こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。
前回は、アニが女型の巨人という事が分かり、街中で女型の巨人にさせてしまったところで終わりました。巨人になる時の雷鳴で、住民にも壁の中に巨人が出た事がバレてしまったと思うのですが、今回どうなるのか…いきましょう。
ちなみに、タイトルは「慈悲」です。
エピソード24について
アニが女型の巨人になったところから始まるかと思いきや、以前登場した旧調査兵団本部からエピソードは始まります。どうやらここで憲兵団が来るのを待機しているようで、リヴァイとエレンがいました。
そして、憲兵団より先にエルヴィン率いる調査兵団が来る予定のようですね。広い空間に二人きりで、会話せずにはいられないのかもしれませんが、リヴァイが足を痛がる様子を見て、エレンは謝ります。
「俺があの時、選択を間違わなければ、こんな事には…」
「言っただろうが、結果は誰にも分からんと」
リヴァイは割り切っているのかどうか分かりませんが、個人的には「結果は誰にも分からない」という部分に重きを置いているようにも感じました。頭では分かっていもなかなかそうは思えない事だと思うので、改めてリヴァイの精神力の強さに勝手に感心していました。
そこで、エルヴィンが到着しますが、エレンと同じ新兵の調査兵団も来ていました。ここでエルヴィンは唐突に女型の巨人と思わしき人物を見つけた、と告げます。当然驚くエレンですが、様子からしてアルミンたちは既に誰が女型の巨人か聞かされているようでした。
エルヴィン主導で作戦会議が始まりますが、何もかもがエルヴィンの策だったのだとここで知る事になりますね。ここでもまだ、エレンは誰が女型の巨人なのか分かっていないので、ストヘス区に確実に女型の巨人がいるのか聞きます。
「目標は憲兵団に所属している」
エルヴィンはこう言い、女型の巨人が憲兵団にいると割り出したのはアルミンだと続けて言います。女型の巨人は、生捕りにしていた2体の巨人を殺した犯人であり、そしてエレンの巨人化を見ていたであろう104期訓練兵の中にいるだろう、とアルミンは仮定したのですね。
もちろん、エレンは自分たちの仲間の中に女型の巨人がいると言われて動揺しますが、エルヴィンは気にせず続け、女型の巨人と思わしき女性の名はアニ・レオンハートであると言ったと同時に、場面はアニが女型の巨人になったところへと変わります。
アニとの戦い
ミカサが咄嗟にエレンとアルミンを助けてくれたおかげで、3人は助かりましたが、あたりは一瞬で血まみれとなりました。女型の巨人が腕を伸ばしてくるので、休む暇もなく走り出す3人。
ここでアルミンは、アニは自分の嘘に最初から気付いていたのだと悔しそうに話します。だからこそアニは、あの時指輪をはめたのですね。拘束された後でもあの指輪を使って自分の指を傷つけるだけで巨人になれるからでしょう。
ここからどうしたら良いのか聞くミカサに対して、アルミンはとりあえず地上に出て「2次作戦」の通りにアニと戦うと言います。そしてエレンは巨人になってアニ、つまり女型の巨人の捕獲に協力するといった作戦のようでした。
ここで、地上で合流するために待機していた3班と会う事ができ、次の作戦に移行してください、とアルミンが言いかけますが、その瞬間、彼らの上から降りてきた女型の巨人の足。
土煙の中、助けに行こうとするエレンを止めたミカサは、アニがエレンがいるかもしれない地下を踏み抜いた事に対して「エレンは死んでもいいっていうの?」と疑問に思いますね。確かに今まで、エレンを殺すのではなく連れ去ろうとしていたのでこの行動は少し不可解ですよね。ここでアルミンが口を開きます。
「賭けだ…エレンは死なないことに賭けて穴をあけた。めちゃくちゃだけど、こうなったら手ごわい」
なるほど…最後の手段といったところでしょうか。一か八かで踏み抜いたのだとしたら、確かに死に物狂いでエレンを奪おうとしているのかもしれません。
女型の巨人によって退路を塞がれ、立体機動装置で飛び出したとしても目立ってしまって狙われてしまう。まさに袋のネズミ状態になってしまいましたが、エレンは以前大砲を防いだ時のように、ここで巨人になると言って手を噛みます。しかし…
巨人になれないエレン。
前回巨人になれなかった時に、目的がしっかりないと巨人にはなれないのではないかという結論に至りましたが、今回はバリバリ目的があるように見えますよね。今、巨人化しなければこのまま3人は潰されてしまうかもしれませんし。
では、なぜ巨人になれないのか。ここでミカサがエレンにとって無意識下で考えてしまっていたであろう事に突っ込みます。
「まだアニと戦う事を躊躇してるんじゃないの?まさか、この期に及んでアニが女型の巨人なのは、気のせいかもしれないなんて思ってるの?」
ひえー、なるほどと思いました。エレンはまだ、アニが女型の巨人だなんて信じる事ができない状態なんですね。だから、いくら強く目的意識を持っても巨人にはなれなかった。
「あなたは、さっき目の前で何を見たの?仲間を殺したのはあの女でしょ?まだ違うと思うの?」
ミカサ、目が怖い…いってしまっている…ですが、ミカサがここまではっきりと言ってもまだ、エレンは葛藤しているように見えました。ここで場面は、旧調査兵団本部に戻ります。
アニが女型の巨人と聞かされたエレンは、アルミンになぜそう思ったのか聞きます。アルミンはゆっくりと、なぜアニが女型の巨人であるという考えに至ったのかを話し始めます。
女型の巨人が、エレンの顔を最初から知っていた事、同期しか知らないはずのエレンのあだ名である「死に急ぎ野郎」に反応した事、そして2体の生捕りの巨人を殺したのがアニだと思ったからだと話しました。
当然、エレンはなぜそんな事が分かるのか聞きますね。アルミンは、あの2体の殺害には高度な技術が必要なため、使い慣れた自分の立体機動装置を使ったはずだと言い、エレンは、アニはその後の装置の検査には引っかかっていないと言います。
そこでアルミンは、アニが出した立体機動装置がマルコのものだった事をエレンに話します。だから追求を逃れる事ができた、と。アニがマルコの立体機動装置を持っていた理由は分からないとアルミンは言いますが、その目の前にジャンがいたのが辛かったです。
ミカサは女型の巨人とアニは顔が似ていると主張し、エレンはそんな理由でアニを疑っているのかと怒り、その場が荒れてきた時にリヴァイが言います。
「つまり、証拠はねえがやるんだな?」
そうなりますねえ…確実にアニが女型の巨人であるという証拠は、どこにもありません。アニじゃなかったらどうするんだとエレンは言いますが、アニの疑いが晴れるだけだと返すミカサ。
アルミンも、そうなったらアニには悪いと思うと言いますが、何もしなければエレンが生贄になるだけだとも言います。そしてここで、女型の巨人とエレンが巨大樹の森の中で戦った時、エレンが驚いた表情をした理由が分かります。
ミカサはエレンに、何か思い当たる事はないのかと聞いた時、エレンはふと思い出したんですね。
女型の巨人が、アニのファイティングポーズをとり、それによって首を吹き飛ばされた事を。
ここで、場面はまた戻り、地下から地上へ抜け出すところになり、ミカサが畳み掛けます。
「戦わなくちゃダメでしょ?それとも、何か特別な感情が妨げになってるの?」
アルミンが作戦を考えたと言い、アルミンとミカサが同時に別の場所から地上に出て、どちらかに対応している間にエレンは逃げるという作戦でした。エレンは、それだとどちらかが死んでしまうと拒否しますが、ここにいたら3人とも死ぬと言い、アルミンはミカサと連携して地上へ向かいます。
「なんでお前らは戦えるんだよ! なんで!」
エレンのこの言葉にミカサはこう返します。
「仕方ないでしょ。…世界は残酷なんだから」
この言葉でエレンは何かを感じたようでしたが、なんとエレンがいた場所をピンポイントで女型の巨人が踏み抜きます。焦った2人は同時に飛び出し、ミカサは女型の巨人に突っ込んでいき、
「アニ、あんたにエレンは渡さない!」
と言いながらアルミンとエレンから目を背けさせますが、アルミンに気付いてそちらに向かう女型の巨人。必死で止めるミカサはたった1人で奮闘しますが、崩れた瓦礫が当たって地面へ倒れてしまいます。
一方で、憲兵団のナイルは覚えていますか?審議会にいたあの男です。彼が指揮を執っているようでしたが、状況が読めていないようでした。ここで馬車から降りてきたエルヴィンがナイルに対して、すぐに全兵を派兵しろ、巨人が出現したと考えるべきだと言います。
ウォール・シーナに巨人が現れるわけがないというナイルをよそに、影武者をしていたジャンが飛び出しジャンも向かうことになります。ここでリヴァイがジャンに対して「死なねえ工夫を忘れるな」というシーン、地味に好きです。
ようやく何が起こっているか理解しかけたナイルを放って、エルヴィンはその場にいる調査兵団に指示を出していきます。リヴァイは負傷しているので待機ですね。ナイルは、エルヴィンに銃口を向け反逆行為だと止めますが、ここでリヴァイのセリフを1つ…
「ナイル、てめえの脳みそはその薄らひげみてえにスカスカか?何が起きてるかも分からねえらしいな」
はい、ありがとうございました。
ウォール・シーナの住民は逃げ惑い、屋根の上にいる憲兵団は突っ立ったままなのを見て、俺もあっち側にいられたはずなのにと漏らすジャン。私は調査兵団のジャンが好きだよ。(?)
ミカサはいつの間にか復活しており、女型の巨人の足の腱を切ったように見えました。
そして先ほど女型の巨人が踏み抜いた事によって、瓦礫の下敷きになってしまっているエレンを助けようとするアルミンのもとにジャンが到着。女型の巨人の正体がアニであるという事実がブレーキになって、エレンが巨人になれなかった事をアルミンが説明します。
しかしエレンが巨人になれなかった事に対して、ジャンは怒りをあらわにします。
「お前なんかに、世界や人類や自分の命を預けなきゃなんねえ俺たちへの見返りがこれかよ!マルコは…マルコはなっ…」
ジャン…そしてジャンの言葉に感化されたのか、アルミンも続けます。
「エレン、前にジャンに言った事があるんだ。何も捨てる事ができない人には、何も変える事はできない。化け物をしのぐために必要なら、人間性さえ捨てる。きっとアニは、それができる。何のためかは分からないけど…でも、それができる者が勝つ!!」
こう言うと、アルミンはジャンの後を追って女型の巨人に向かっていきます。
「アニ!今度こそ僕を殺さなきゃ、賭けたのはここからだなんて負け惜しみも言えなくなるぞ!」
この言葉は効果抜群で、アルミンとジャンの後をまんまとついて行ってしまうアニ。そしてその先には、震えながら待つハンジ・ゾエとそれを見守るモブリットの姿。(笑)
「分隊長、目が…泳ぎすぎです」
本当、モブリットの言葉集もほしいです。ハンジを毎回なだめるモブリット、好きです。
目の前に女型の巨人が現れた瞬間、「えいっ!」というハンジの声と共に、弾薬が破裂するような音が鳴り、巨大樹の森と同じように一度固定した後に、上から網をかぶせるという作戦だったようです。エルヴィンは、この3次作戦まで考えていたのですね。
ハンジは近づいていき、女型の巨人の目に剣を向けながら話しかけますが、固定が足りなかったのか逃げ出す女型の巨人。
その時エレンは、瀕死の中でアルミンに言われた言葉が頭の中をこだましている様子でした。そして意識はあるようで、自分は「仲間やその絆に縋って失敗した」と心の中で呟きます。
(思い出せ)
この言葉と共に、今まで巨人の被害に遭った人々の顔を思い出します。リヴァイ班のみんな、母であるカルラ…そして、大切な人たちをそんな目に遭わせた巨人…
(駆逐…してやる!いや、殺す!!)
ミカサや他の仲間たちが戦っているこの瞬間も、エレンは歯を食いしばって抜け出そうとします。
(正しいかどうかなんて考えてる暇はない。とにかく動け!きれい事で終わろうとすんな!そう…世界は残酷なんだ!)
その時、ミカサは当たりどころが悪くまた地面へと倒れてしまいます。それと同時に轟く雷鳴と、音楽。ナイルは「今度は何だ?!」と驚きますが、その時のエルヴィンの顔は、エレンが巨人化に成功したと確信しているように見えました。
立ち尽くす女型の巨人、血だまりの横に佇む猫、そして巨人の足音。女型の巨人が振り向くと、そこにいたのは
巨人化したエレンでした。
エレンはアニに一発食らわせた後、走りながらアニに向かっていくところでエピソード24が終了します。
アニ…話し合いの余地はないのでしょうか…アルミンと同じで、戦わなくても話し合いで解決したいと考えてしまいます。
しかしエレンは、やはり根底にとても強い意志、そして巨人に対する憎悪を抱いているからこそ何度挫けそうになっても立ち上がる事ができるのですね。
次回はアニ扮する女型の巨人と、エレンの戦いになると思いますが、どんな結果になるのか楽しみです。
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子