はる子の趣味部屋

アニメ、海外ドラマ、洋画などなど語り尽くしたい系ブログです。

進撃の巨人について語りたい23

こんばんは、はる子です。

 

今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。

前回、ボロボロになって帰還した調査兵団と、エレンの身柄の引き渡しが決まったところでエピソードが終わりました。

それにしても、今回のタイトルは「微笑み」です。一体誰の微笑みの事を指しているのかエレンはどうなるのか、調査兵団はどうなるのか、早速いきましょう。

 

エピソード23について

冒頭はアニのシーンから始まります。アニは憲兵に入っているので、前回までの調査兵団の戦いには参加していませんでした。整列している憲兵団の兵士たちも、とある日の日常ですと言わんばかりの表情で指示を待っています。

憲兵団のメンバーとして名前が上がるのが、ヒッチマルロでしょうか?アニと一緒にいる事があるので、自然と名前をよく聞く事になるかと思いますね。ヒッチは、どちらかというと楽観的で小難しい事はあまり考えない、言われた事を最低限の労力で尽くすタイプに見えました。反対にマルロは、真面目で指示に疑問を感じた時は相手が上官でもその疑問を口にするタイプに見えました。

今回の憲兵団の仕事は、調査兵団警護強化です。私は「調査兵団を何から守るんだ?」と思ったのですが、マルロも同じ事を考えていたらしく、上官に質問した結果この警護強化を任されてしまいましたね。(笑)

憲兵団、新兵が想像以上に腐っていたと言うほど腐った組織のようで、マルロは腹を立てていました。成績上位者のみが憲兵団に入れるはずでしたが、実態は結構ゆるい組織なのかもしれません。

 

自分の事しか考える事ができないクズが!

 

マルロはこう言いますが、憲兵団に入団している時点でお前も同類だろと言われてしまいます。マルロはそれを否定し、自分は憲兵団を正しくするためにここに来たと言いますね。根っからの真面目なのが見て分かるかと思います。

自分が憲兵団の上に立ち、規律を正し不正をする人間たちには報いを受けさせるのだと意気込むマルロと、それを聞いて大笑いするヒッチ。ここまで黙って聞いていたアニが、初めて口を開きます。

 

あんたみたいな良い人が体制を占めちまったら、それこそ終いだと思うけどね。あんたは正しい人だと思う、正しい事を言うから。私はそういう人がいる事を知ってる。大きな流れに逆らうってとても勇気が要る事だから。尊敬するよ。ただ単にバカなだけかもしれないけど

 

ここ、アニはエレンを想像して話していますね。今思えば、エレンが言った言葉にはあまり違和感を感じた事がありませんでした。あまりにも当たり前のように話すので、当然成し遂げるだろうとこちらも思ってしまったのかもしれません。(笑)

持ち場に到着して移動していると、先輩憲兵団の人たちが備品を横流ししている場面を目撃してしまうのですね。真面目なマルロは先輩たちに近づき話しかけてしまいます。この間もアニは見ているだけですね。

ここでは備品の事を「官給品」と呼んでおり、国から支給されているものを横流ししていたため犯罪だと先輩たちに伝えるマルロ。いや、普通に勇敢だと思いました。なかなかできる事ではないです。

しかし先輩たちは、マルロの忠告に耳を貸す様子はなく、あろうことか、横流しで稼いだお金をマルロのポケットに入れ、「女でも買ってスッキリしてきな」と諭すかのように言って去ろうとします。

そんな先輩たちを止めようとするマルロに殴りかかる先輩たち。さすがにやばいんじゃ…という空気が流れた時にアニが動き始め、先輩の1人が銃のグリップ部分でマルロを殴ろうと振り上げた腕をアニが掴みます。

 

その辺にしてやってもらえませんかね

 

アニのこの言葉でヒッチも出てきて話し始めます。

 

いや〜すみませんねバカがご迷惑かけちゃったみたいで〜。こっちできっちり調教しときますんで!それとも…これ以上問題にされますか?

 

周りにチラッと目を向けながらこう言うヒッチの目を追うと、住民が何事かと出てきて人だかりができていました。さすがに大事になると困るのは自分たちなので、今回は許すと言うと去っていく先輩たち。終わったかと思いきや、目の前の銃に目を向けるマルロ。いやいやだめよマルロ!堪えて!と思っていると、アニが一言。

 

やれば?不正に手を染めるやつには相応の報いを受けさせるんでしょ?私も付き合っても良いけど

 

この言葉を聞いてマルロは手を引っ込め、代わりに地面を叩きますね。

 

さっき言ったそのバカならやったのか?

 

マルロのこの言葉にアニが「かもね」と返した事で、マルロは悔しそうな表情をして続けます。

 

俺は、お前の言う大きな流れってやつに流されるクズの1人なんだろうな

 

アニは「どうだろうね」と返し、「でもそれも、普通の人間なんじゃないの?」と言いました。

 

私はただ、そうやって流されるような弱いやつでも人間と思われたいだけ

 

このアニの言葉、とても意味ありげに聞こえてしまいました。私の想像がどんどん膨らみ、アニに対する感情がぐわっと込み上げてくるシーンです。

私はあまり人に対して「特別」という言葉を使わないようにしているのですが、大きな流れに逆らえるエレンはどこか「特別」であり、アニの言葉を借りるとそれは「普通じゃない」んですよね。

周りから後ろ指をさされたり、変わっていると思われていても自分の考えを曲げない人は、いい意味で「普通じゃない」のかもしれません。

 

アルミンの言葉

調査兵団が乗っているであろう馬車(荷馬車?)が次々と通過していく中で、アニは新たな持ち場へ移動しようと走り出したところでアルミンに止められます

本来ならばアルミンはここにいてはいけないはずなのですが、立体機動装置まで着けて雨具でそれを隠しているようですね。アニも状況がよく分かっていないようでアルミンに聞きます。

 

アニ、エレンを逃す事に協力してくれないかな?

 

なんとも単刀直入に頼み事をするアルミンですが、アニは割と冷静で、王政の命令に逆らってどこに逃げるのか聞きますね。完全に逃げるのではなく、一時的に身を隠せればそれで良いんだとアルミンは言います。

アルミンは、審議会勢力をひっくり返すだけの材料を揃えるための時間稼ぎがしたいとアニに言いますが、そんな材料がどこにあるのか問います。しかしそれは言えないというアルミン。流石にアニも、協力はできないようでしたがこの事は黙っているから自分たちでやってくれと言います。

 

アニ!お願いだ、このままじゃエレンは殺される!何も分かってない連中が自分の保身のためだけに、そうとは知らずに人類自滅の道を進もうとしている。説得力がない事は分かってる。でもそれでも、もう大きな賭けをするしかないんだ!もちろん迷惑がかからないように努める。けど、ウォール・シーナ内の検問をくぐり抜けるには、どうしても憲兵団の力が必要なんだ。もう、これしかない

 

このアルミンの演説に思わず足を止めたアニでしたが、アニはアルミンにこう問います。

 

あんたさ、私がそんなにいい人に見えるの?

 

アルミンは少し考えますが、その言い方はあまり好きではないと言います。

 

それって…自分にとって都合のいい人の事を、そう呼んでいるだけのような気がするから

 

なかなか鋭いところをつくなと思いました。これは実生活でも当てはまる気がします。「いい人だよね」とは便利な言葉で、アルミンの言う通り「(私の思い通りに動いてくれて)いい人だよね」という意味に聞こえる事がありますもん。

ただ、このシーンでの「いい人」の意味は、まさにアルミンにとって賭けであり便利な言葉として使っていると思いました。「すべての人にとって都合のいい人なんていないと思う」と話した後に、アルミンはこう言うんです。

 

だから、アニがこの話に乗ってくれなかったら、アニは僕にとって悪い人になるね

 

これはアルミン、作戦で動いているのかこの時点では分かりませんが、演者だなあと感心したシーンです。この言葉を言われると、不思議と人間は「いい人」でありたいと思いお願いを聞くと思うんですよね。

アニも「いいよ」と言ってくれるのですが、ここでなぜかアニが指輪をはめるシーンがアップで映ります。

 

女型の巨人、登場

アニ、エレン、ミカサ、アルミンたちは、無事他の憲兵団の目をくぐって抜け出せていました。エレンの影武者としてジャンが変装をして荷馬車で移動しているところを見ると、ジャンが少しかわいそうな気もしますが、アルミンの言葉もなかなか辛辣でした。(笑)

 

2人は目つきが凶悪で似たような悪人ヅラだから

 

エレンが、ジャンとは全然似ていないからバレるのも時間の問題だと言った時のアルミンの返答です。(笑)個人的にはあまり似ていないと思いますが、どうでしょう。(笑)

アニは、自分が協力しなかったらどのように壁を越えるつもりだったのか聞くと、立体機動装置で突破するつもりだったと答えるアルミン。私はここで「ん?」と思いました。

アニも同じだったようで、「無茶じゃない?」と聞き返します。そう、これまでのアルミンからは想像すらできないほどずさんな方法だと思いませんか?それこそすぐバレてしまいそうな方法です。

 

なんで今、ここなの?

 

アニが聞いた瞬間、映像が引きになったのですが、ここでも違和感を感じました。

 

人がいないんです。

 

一気に心臓がバクバクし始めましたよ…高確率でまた何か待っている気がしてなりません。アルミンは、地下に続いている道を進むと言い、3人は進む中でアニは入り口で立ち止まります。正直、もうここで私はほぼ確信してしまいました。

エレンは、暗くて狭いところが怖いなんて言うなよとアニに言いますが、アニは怖いんだと答えます。

 

あんたみたいな勇敢な死に急ぎ野郎には、きっとか弱い乙女の気持ちなんて分からないだろうさ

大男を空中で1回転させるような乙女はか弱くねえよ。バカ言ってねえで急ぐぞ

いいや、私は行かない

 

はあ、ここで「死に急ぎ野郎」が出てくるかあ…ともう絶望。そして行かないと言う言葉に100%確信。叫ぶエレンに叫ばないよう言うミカサ。そんなミカサに対してアニが放った言葉。

 

大丈夫でしょ、ミカサ。さっきからこの辺には、なぜか全く人がいないから

 

アニも気付いていた…そしてその言葉と共に映像が引くと、屋根の上や壁の隙間に隠れている調査兵団の姿。やめて、事実だと認めたくなかったんだから…アニは個人的にも好きなキャラクターです。この子は、調査兵団の仲間を大切に思ってくれる子なんです。

 

ったく、傷つくよ。一体いつからあんたは、私をそんな目で見るようになったの?アルミン

 

震える手で信煙弾を握るアルミン。

 

アニ、なんで、マルコの立体機動装置を持っていたの?

 

え? ちょっと待って、え?

 

いやいやいやいや、マルコはアニに殺されたという事?でもなんで?巨人殺しで立体機動装置の確認をしていた時に、アルミンがアニの装置を見ていたのは、つまりあれがマルコのものだと気付いていたから…?

 

わずかな傷やへこみだって、一緒に整備した思い出だから、僕には分かった

そう…あれは拾ったの

 

ん?もう何がなんだか分からなくなってきましたが、多分アニは嘘をついている気がしました。

 

じゃあ、生捕りにした2体の巨人はアニが殺したの?

さあね。でも1ヶ月前にそう思っていたんなら、なんでその時に行動しなかったの?

今だって信じられないよ!きっと何か、見間違いだって思いたくて…そのせいで…でも、アニだって…あの時、僕を殺さなかったから今こんな事になっているんじゃないか!!

 

はい、確定しましたね。少し前のエピソードから薄々気付いていた事です。基本、初めて見た時の事を思い出してこのブログを書いていますが、ここの衝撃、悲しみは常に覚えています。

 

アニは、女型の巨人なんです。

 

アルミンが言った「あの時」とは、アルミンが女型の巨人に吹っ飛ばされて倒れていた時、エレンの事を「死に急ぎ野郎」と呼んだ時の事です。

 

ああ、心底そう思うよ。まさか、あんたにここまで追い詰められるなんてね。あの時、なんで…だろうね

 

優しいからよ。アルミンの事を友達だと思っているからよ。仲間と思っていたからよ…アニ、なんで?という気持ちが大きくて涙が出る反面、リヴァイ班を殺したのもアニなんですよね…

 

おいアニ!お前が間の悪いバカで、クソつまんない冗談で適当に話を合わせてる可能性がまだあるから、とにかくこっちに来い!この地下に入るだけで、証明できる事があるんだ!こっちに来て証明しろ!

そっちには行けない。私は…『戦士』になり損ねた

だからつまんねえって言ってるだろうが!

話してよアニ!僕たちはまだ話し合う事が…

 

エレンも信じたくなかった。アルミンも信じたくなかった。「なんで?」という感情が2人からも伝わってきますが、ミカサはそうはいきませんでした。

 

もういい。これ以上聞いてられない。不毛。もう一度ズタズタにそいでやる、女型の巨人!

 

剣を抜いて戦闘態勢に入るミカサ。そうだった、アニ扮する女型の巨人にエレンを一度奪われているんだった…ミカサからしたら、エレンに手を出すやつはもれなく全員敵みたいなものですよね…

ここ、怖いというか、不思議というか

 

不気味。

 

突然、乙女のように笑い始めたんですね。高揚した表情で嬉しそうに笑うアニに、ミカサ以外のメンズは驚きを隠せないようでした。ちなみに私も恐ろしく困惑しました。

一通り笑終わった後、アニは口を開きます。

 

アルミン。私があんたのいい人でよかったね。ひとまずあんたは賭けに勝った。でも、私が賭けたのは、ここからだから!!

 

次の瞬間、アニは自分の指を噛もうとしたのでアルミンは素早く信煙弾を発射します。それと同時に飛び出してくる調査兵団の兵士たち。あっという間にアニの周りに集まり口に紐を噛ませましたが、アニは指輪から鋭く尖った部分を出します。

それにミカサが気付くも、遅すぎました。すぐにアルミンとエレンを連れて地下に逃げ込むミカサと、無表情で自分の指に尖った部分を擦るアニ。

雷鳴が鳴り響き、アニを捕まえていた兵士たちは吹き飛ぶところで、エピソード23が終了します。

 

そう、女型の巨人はアニだったんですよ…初見の時、途中から「あれ…?ん…?」となる事が多くて、このエピソードで当たらないでほしいと思っていた事が当たってしまった感じでした。

どうしてアニは巨人になれるのか?アニが女型の巨人という事は、鎧の巨人や超大型巨人は仲間なのか?なぜこんな事をしているのか?疑問が増えていくばかりです…

皆さんも、疲れてしまったら休みながら読んでくださいね…私も休み休み書いています…心臓、あと3個くらいほしい…

 

今回も読んでいただいてありがとうございました。

 

はる子