はる子の趣味部屋

アニメ、海外ドラマ、洋画などなど語り尽くしたい系ブログです。

進撃の巨人について語りたい22

こんばんは、はる子です。

 

今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。

前回、リヴァイ班がリヴァイ以外全滅し、(できる事なら言葉にしたくない)エレンが巨人となって女型の巨人と戦うも喰われてしまう、という衝撃的なシーンがありました。

ミカサとリヴァイの2人で女型の巨人を追いかけていくのですが、ミカサもエレンが生きているのかいささか不安そうでしたね。私も不安で仕方ないので早速いきましょう。それにしても今回のタイトルが「敗者達」

 

エピソード22について

走って逃げていく女型の巨人を、立体機動装置で追いかけていくミカサとリヴァイ。前回の最後でリヴァイに「エレンは生きているのか」と問われたミカサは返答に少し戸惑っていましたが、今回は答えます。

 

生きてます!

 

女型の巨人には知性があるようだが、目的がエレンを連れていく事にあるのならば殺さない、殺したいなら潰して殺すはずだとミカサは続けて言います。

そしてエレンが生きていると仮定して考えると、女型の巨人は口の中にエレンを含み、ミカサとリヴァイを相手にしながら逃げ続けている事になりますよね。

それでもリヴァイは、まだエレンが死んだ可能性も考えているようでした。見たまま解釈すると、確かにエレンは女型の巨人に喰われて死んだと思うのが普通かもしれません。

それでもなお「生きてます!」というミカサを見て、「だといいな」と返すリヴァイ。そういえば、ミカサはリヴァイにいい印象を抱いていないんだった。エレンの事をタコ殴りした事件からもはや恨んでいる可能性もあります。(笑)

 

そもそも、あなたがエレンを守っていればこんな事にはならなかった

 

言ってやりましたねミカサ。(笑)ですが残念ながら、リヴァイはミカサをたった今認識したようでした。

リヴァイは、目的は女型の巨人を仕留める事ではなくエレンが生きている事に賭けてエレンを救出する事だとミカサに言いました。

ミカサは仲間を何人も殺している女型の巨人を仕留めたかったようですが、皮膚を硬化する能力がある以上仕留めるのは無理なので諦めるよう言い、俺に従えと言い放ちますね。

そしてそこからたった2人で女型の巨人からエレンを救い出す作戦を実行します。いやあ、ここからがあっという間でした。早すぎた。

まずミカサは、女型の巨人の足元あたりをこちょこちょと動き回ります。当然、女型の巨人の目にもとまりますよね。そしてリヴァイは女型の巨人の右斜め後ろあたりを一定の距離を保ちながら飛びます。

もちろんそれにも気付いている女型の巨人。しばらく何も起きずに走ったあと、突然振り返りリヴァイに向かって拳を振り上げます。

 

リヴァイ無双。

 

伸ばしてきた腕を幾度となく斬り込みながら顔の近くまで近づくと刃を両目に刺し、そのまま刃を女型の巨人の体に残します。すぐに剣を付け替えると、今度は体の上から下に向かってとにかく斬り込む。

的確に腱やら筋肉やらを切断したのでしょう、急いで硬化しようにも硬化が間に合っていませんでした。木を背に座り込んでしまう女型の巨人。硬化が間に合わなかったのでせめてとうなじを片手で守りますが、リヴァイには通用しません。

腕にも斬り込みまたしてもあっという間に腕がだらんと下に落ちる女型の巨人。うなじを硬化させる力が残っているか分かりませんが、その時点でうなじは無防備に見えたんですね。

ミカサは、目的はエレンの救出だと言われていたにも関わらず、うなじが狙えるかもしれないとうなじ目がけて飛んでしまうんですね。

しかし女型の巨人はうなじを硬化させ、さらにはもう片方の腕を上げる余力まで残っていました。リヴァイが「よせ!」と叫びましたが遅く、ミカサが殴られる…!と思ったところでミカサを救おうと動くリヴァイ。

その時に足を思いきりひねる音がして、リヴァイが怪我をした事が視聴者に伝わります。またしても終わった…なんだこれ…と思ったのも束の間、リヴァイは女型の口を横に大きく斬り込み、そしてそこにエレンを見つけるとエレンを掴み木の上に一度避難します。

リヴァイはミカサに撤退を命じ、エレンを心配するミカサにエレンがかろうじて生きている事を伝えます。

 

たぶん無事だ、生きてる。汚ねえが…

 

うん、確かに汚かった…なんか、粘液なのか唾液なのか分からないものまみれでした…でも生きている!エレンは死んでいませんでした。

リヴァイに「お前の大切な友人だろ」と言われたミカサは「違う、私は…」と言いますが、正直ここのミカサのセリフの意味が私には分かりませんでした。「友人ではなく家族」と言いたかったのでしょうか…相変わらずの理解力のなさ…

ここでリヴァイは、振り返った時に興味深いものを見てしまいます。

 

女型の巨人が、涙を流していたのです。

 

あの涙の意味はなんだったのか。気になるところで調査兵団は帰還する事になります。

 

強い者と優しい者

壁の中では、早すぎる調査兵団の帰還に訝しげでした。

ここで映るのが、リヴァイ班の家族たち。もうやめてくれ。これ以上泣きたくない。目が腫れる。

エルドの家族は、エルドの母親がある女性にエルドが戻ってくる事を伝えていました。これ、調べたらエルドの恋人との事でした…もうやだ…見なきゃだめ…?見ますけど…エルドの恋人は「そう」とだけ言いますね。この恋人の心境を考えるだけで吐きそうになります。

オルオの家族は、父親が母親に「うちによる暇があるかなあ」と言いますが、次のシーンでオルオの母親は一生懸命に料理を作っていました。作っておく分には構わないでしょ?と…ていうか、オルオの父親が担いている子供は誰ですか…ですか…ねえ…

グンタの家族は、母親が、グンタの祖父にグンタが戻ることを伝えていました。祖父は「そうか」とだけ呟きますね。何度も壁の外に出ては生きて戻ってきた孫。勇敢で強い孫。今回も生きて戻ってきてくれたと思っているのかな、と考えるだけで胸が苦しいです。

 

その頃調査兵団たちは、出発に向けて着々と準備をしていました。地面に寝かせられていく遺体の数々と、手に残る歯形。リヴァイ班のみんなも一緒に戻る事ができて良かったです。ジャンは、遺体を並べて荷馬車に乗せる作業をしながら、こればっかりは慣れねえなと呟きます。

 

仲間がどんなふうに死ぬのか、自分がどう死ぬのか、そんな事ばっかり考えちまう

 

ジャンのこの言葉にアルミンは、考えないようにしていると伝えます。「自分の最後を想像したら、戦えなくなりそうだ」と。ジャンも賛同していました。そしてコニーとサシャも、同じような会話をしていましたね。

サシャが「生きているのだから、良かったんだ」というような事をコニーに言うのですが、それに対するコニーの返答がぐさっと刺さりました。

 

死んだやつらの遺体に向かってそう言えるか?

 

自分さえ生き残る事ができたならそれで良いという人間がいなくて安心したのと同時に、当たり前ですが死んだ仲間たちが戻ってくる事は二度とないのだと改めて実感させられたのが悲しかったです。

 

ここで、遺体の回収が5体ほどできなかった事をペールという兵士がエルヴィンに報告し、一部でも回収ができないかペールに聞くエルヴィン。ですがペールは、あれならばむしろ回収しないほうが遺族のためですと言いました。よほどひどい状況なのでしょうね。エルヴィンは行方不明として処理するよう言いました。

そこでディターという兵士がエルヴィンに食ってかかります。イヴァンという兵士の遺体を回収できなかった事に対して、エルヴィンに回収すべきだという事を訴えていたのですね。

ペールが近くに巨人がいた事を指摘しても襲ってきたら倒せばいいと言い、隣にいたユルゲンという兵士もイヴァンは幼馴染でせめて連れて帰ってやりたいと伝えます。そこにリヴァイが登場し、「ガキのケンカか?」と相変わらずの口調で兵士たち2人に話しかけます。そしてリヴァイは、死亡を確認しただけで十分だろと続けます。

 

遺体があろうがなかろうが、死亡は死亡だ。何も変わるところはない

 

改めて、エルヴィンはイヴァンたちを行方不明として処理する事を伝えると、ディターは思わず口を開きます。

 

お二人には人間らしい気持ちというものがないのですか!

 

気持ちは分かるのですがね…回収できなかった遺体は5体あるわけで、その誰もが誰かの大切な人なわけですよね。自分たちだけが悲しいわけではない、という事実に目を向けてほしいなと思ったシーンです。

ですがこの2人、出発して壁に向かっている調査兵団の軍団に2体の巨人を引き連れて戻ってきます。勝手にイヴァンの遺体を回収しに行って巨人と遭遇し、倒しもせず連れてきちゃったのですね。しかもせっかく苦労して回収したイヴァンの遺体を落としてしまいます…。

結果として大勢の兵士の命を危険に晒してしまいました。そして、ユルゲンまでもが巨人に喰われてしまうのですが、ディターは巨人に襲われそうになったところをミカサによって助けられました。そしてここで、リヴァイは巨人と戦わずに逃げる方法として悲しい方法を伝えます。

遺体を捨てる事です。

遺体の重さで馬が早く走れない事もあり、このままでは巨人に追いつかれてしまう。リヴァイは、何もこいつら(遺体の事ですね)だけが特別なわけじゃない、過去にも遺体を連れて帰れなかったやつらはごまんといたと話します。

そして、1体、また1体と捨てられていく仲間の遺体。リヴァイが横目で見た時に目に入ったのは、ペトラの遺体だったと思います。この時のリヴァイの表情で涙腺崩壊する私。つらい、つらすぎる。リヴァイはもうすでにつらい経験をしたのにこの仕打ちはあんまりです…

でも遺体を投げ捨てるという役をやってくれたあの兵士にもありがとうと言いたいですね。彼のおかげで巨人の被害が拡大せずに済んだんですから。軌道修正の話し合いのため、少しの休憩をとる調査兵団。ディターは放心状態でしたが、そこにリヴァイがやってきてあるものを手渡します。

 

これがやつらの生きた証しだ。俺にとってはな

 

そう言ってディターに手渡したのは、イヴァンの紋章でした。それを手にしたディターは嗚咽しながら兵長と呟きますが、リヴァイは何も言わずにその場を去ります。

改めて、リヴァイは強くて優しい人だという事を私に教えてくれました。優しい人はいつも笑顔で、みんなに気を配っていて、いつも助けてくれる。私を含めそんな印象を持っている方も多いかもしれませんが、優しい人がいつも笑っているとは限りません

どんなに厳しい事を言おうとも、どんなに口が汚くても、今回のようにいざという時に誰かを思って行動してくれる人間もまた、強く優しい者だと思いました。個人的には、数々の経験を経て強くなった人間ほど、人に優しいものだと思います。

 

調査兵団の帰還

やっとの思いで壁に到着した調査兵団。昔エレンが見た光景と同じですが、今回エレンは待っていた方ではなく迎え入れられる方でしたね。

住民は、それでも好き放題に陰口を叩きます。兵士の数が少なくなっているだ、今回もひどいだ、もう帰ってきやがったなど。調査兵団が外で何をしているか知らないのですから、好きに言うのも理解できないわけではありませんが、彼らも人間で心がありますからね。

しかしこれらの言葉を、ただ聞いていたエレンの表情がとてもつらかった。なんとか力を振り絞って荷馬車の外を覗くと、そこには5年前の自分と同じように、キラキラした表情で自分たちを見る少年の姿がありました。

そして5年前のエレンが言った言葉とほとんど同じ言葉を口にしていました。その言葉が聞こえたのかそうでないのか、ジャン、アルミンも顔が険しかったり、表情が見えなかったりと、それぞれの感情と向き合っているように見えました。

でも本当に辛いのは、この後でした

リヴァイのもとに、ペトラの父親がくるのです。ペトラの姿が見えないからリヴァイのもとに来たのか、ペトラの父親の顔には汗が浮かんでいるのが見えます。今のリヴァイには酷ですが、リヴァイ班の家族も心配ですもんね…。

 

娘が手紙をよこしましてね。腕を見込まれてあなたに仕える事になったとか、あなたに全てを捧げるつもりだとか、親の気苦労も知らねえで惚けていやがるわけですわ!

 

なんと返せば良いのでしょう。個人的に涙が止まらなかったのは次のセリフでした。

 

父親としてはですな、嫁に出すにはまだ早いかなと思うわけです。あいつもまだわけえし、これからいろんなことが…

 

私は、ペトラの父親はペトラが見当たらなくて不安で、でも死んだなんてそんなわけないと思いたくてリヴァイに話しているのかな、と思いました。顔中に広がる汗が、余計にこの考えに近づけたと思います。

 

エルヴィンは、住民からいろいろな怒号を飛ばされ、それでも黙って前を向いて歩き続けました。エレンは、涙を止める事ができず、ミカサはエレンの手を握る事しかできませんでした。

そして、エルヴィンを含む責任者が王都に召集されると同時に、エレンの引き渡しが決定したところでエピソード22が終了します。

 

確かに、被害、損害は多大なものになってしまいました。兵士はたくさん死に、女型の巨人は捕獲できず、エレンの巨人の力はほぼ使い物にならず、精鋭班は壊滅。住民の怒りも、王都の怒りも正当なものかもしれません。

新兵にはあまりにも酷な壁外調査となってしまいましたね。ですがエレンの身柄が引き渡されてしまっては元も子もありません。今後の進撃の巨人はどうなるのか、私は疲れましたが先は気になります。

一度心をリセットして次のエピソードに挑みたいと思います。

 

今回も読んでいただいてありがとうございました。

 

はる子