こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。
前回は、女型の巨人の襲撃に遭い、アルミンが負傷してしまいました。女型の巨人はアルミンたちを追う事なく反対の方向へ走っていきましたね。
今回は、3人が何とか逃げ切りこの後どう動くかについて話しているシーンから始まります。
エピソード18について
ライナーはアルミンが頭を負傷してしまったため、包帯を巻いて応急措置をしています。ジャンはいなくなった自分の馬を指笛で呼んでいますね。
つまり、人間3人に対して馬はライナーの馬の1頭のみです。馬に乗れるのは2人が限度でしょうから、誰か1人を置いていく事を意味します。
ジャンもライナーも、誰か1人をその場に置いていくという考えでしたが、アルミンは煙弾を撃ってみようと提案し、ジャンが紫色の緊急事態用の信煙弾を発射しました。
しばらくすると、同じく新兵のクリスタ・レンズが馬を2頭連れてやってきます。クリスタは今まで大きな出番はありませんでしたが、小柄で可愛らしい女性です。しかも連れてきた馬のうちの1頭はジャンの馬でした。
正直、女型の巨人もクリスタも髪色がブロンドに見えるので、タイミング的にもクリスタが女型の巨人に見えて疑ってしまいます。(笑)
「でも良かった。みんな最悪な事にならなくて…本当に良かった」
こう言いながら、クリスタの背後にさす後光。キラキラとしていて、その姿はまるで天使のようなのですが、3人はそれぞれ思う事が違いました。
「神様…」
「女神…」
「結婚したい」
アルミン、ジャンの反応は理解できますが、ライナー…命が助かった状況での登場だったので余計にそう感じてしまったのか…(笑)面白くて好きなシーンです。
作戦続行
アルミン、ジャン、ライナーの3人にクリスタが加わり、当然作戦は続行不可能、撤退命令が出ると思っていたのですが、そこで見えたのは緑の信煙弾、作戦は続行という合図ですね。
場面は変わり、リヴァイ班の登場となるシーンがあるのですが、この時点でのエレンのセリフでは「今のところは順調に進んでいるように感じる」と言っているので、何が起こったか分かっていない様子でしたが、すぐに現状を理解する事になります。
伝令兵がやってきて、口頭伝達を受けたのです。
「右翼索敵、壊滅的打撃!索敵一部機能せず!以上の伝達を左に回してください!」
口頭伝達はこのように右からやってきて伝達を左に回していくようになっていた事を初めて知り、少しワクワクしました。そして「右翼索敵、壊滅的打撃」を文字にすると中国語みたいだなとふと思いました。(笑)
エレンはアルミンたちを心配していますが、巨人はその時間すら与えてくれません。すぐに黒い煙弾が空に上がり、リヴァイはエレンに黒い煙弾を発射するよう指示したあと言葉を続けます。
「なんてザマだ。やけに陣形の深くまで侵入させちまったな」
そして女型の巨人を陣形の中心地に行かせないよう、何人もの兵士がかかっていきますが、ことごとく無惨に殺されていきます。
ここで個人的に、想像して一番吐きそうになったシーンが、女型の巨人が掴んだ立体機動装置を振り回すシーンです。回すスピードが早すぎて観覧車みたいに円になっているのが見えるレベルです。
しかもある程度回した後、ポイッとするんですよ。遠心力でとんでもないところまで飛ばされて、その時点でもう死んでいるとは思いますがそんな最期はあんまりです…
これ、普通に潰されたり叩かれて死ぬより何倍も辛くないか?と、想像しただけで吐きそうになりました…途中でスローモーションになった時に、背中が反対側に反っていたように見えてもう…
人によってはなんて事ないシーンかもしれませんが、個人的に苦手なシーンでした。(笑)
伝達が一通り行き渡ると、兵士たちは団長は何を考えているのかと不安になります。そりゃそうですよね、右翼索敵は壊滅なのに進むとの命令。ですが兵士たちは伝達通りに進み、やがて兵士たちはある場所に突き当たる事になります。
巨大樹の森
エルヴィンはいち早く巨大樹の森と呼ばれる、とてつもない巨大な木々で作られた森に入っていきます。どうやら観光地という事になっているようですね。
「後方に伝達してくれ。これより中列、荷馬車護衛班のみ森に侵入せよと」
エルヴィンはこのような指示を出しますね。なぜ中列と荷馬車護衛班のみ?他は?と疑問に思ったのですが、それは他の兵士たちも同じでした。いやあ、それにしても映像で見ると本当に巨大な木々ですね。どうしたらあそこまで大きくなるのか、つい気になってしまいました。(笑)
「あの…班長、中列は森の路地に入っていくみたいですが、私たちこのままじゃ森にぶつかっちゃいますよ」
サシャが自分の班の班長にそう聞くと、班長は森を回り込むと言いました。これだけ巨大な森を回り込んだら、一体どれだけの距離になるのか、また無駄な事を考えていました。(笑)
「おいおい、何でこんな観光名所に来るんだ?本来の目的地からも帰還地点からもえらい外れようだぜ」
「分からない…分からないけど、エルヴィン団長の判断だ。何か意図があっての事だと思うけど」
「どんな意図だそりゃ。観光名所で俺ら新兵の歓迎式でもやるつもりか?」
「いや、それはないと思うよ」
「冗談だよ」
アルミンとジャンのこのやり取り、アルミンのピュアさに思わず頬が緩んだシーンです。ジャンの言う通り、そんなわけはないのですが、本気と受け取るアルミン可愛い。ここでこの班の班長から指示が出ます。
「いいか新兵ども、よく聞け!我々はこれから迎撃態勢に入る!抜剣して樹上待機せよ!森に入ろうとする巨人がいれば全力で阻止するのだ!」
ポカンとする新兵どもたち。森に入らず、森に入ろうとする巨人を倒せとはこれ如何に。森の中で何かするつもりなのか、森に巨人が入るとまずいのか。考える事すら許されず黙って従うよう言われ、樹上で待機する新兵たちの中でも、アルミンだけは表情から察するに何か考えていますね。
そしてミカサはコニーと行動を共にしていましたが、ミカサもこの命令の意図がいまいち分からず、冷静には見えますがそれとない不安が表情に表れている気がします。
樹上のアルミン
樹上で待機させられている新兵たちの中でも、ジャンは常に考えながらそれを言葉にする事が多いですね。自分の考えを心の中ではなく実際に言葉にしている事がジャンに関しては多い気がしています。
そこへ巨人が一体向かってくるのを見ながら、アルミンは考えます。
(なぜ陣営をこんなところに来させたんだ?エルヴィン団長は、一体何を考えている?いや、違う…考えるのはそこじゃない。女型の巨人はエレンを追っている。そして団長もその事を知っている、そう仮定する…そこから考える)
いや、もう、私が毎回言わなくても皆さん分かっているとは思いますが、アルミンってすごくないですか?(笑)どうしてこんなに冷静に考える事ができるんだろう?
私なんて、どうして空は青いんだろう?とか、どうしてシャチとかパンダって目の周りに色があるんだろう?とかそんなくだらない事しか考えていないのに…
アルミン、本当にお気に入りのキャラクターです。
(女型がエレンを追っている。もしその仮定が成り立つなら、ここに来た理由は1つしかない。エルヴィン団長は、ここで女型を…)
アルミンの思考はジャンの呼びかけによって、ここで止められる事になります。
「アルミン。命令は『巨人を森の中に入れるな』だったよな?つまり、交戦する必要なんかない…はずだよな?」
そうなんです、森の中に入れないだけなら、木の上に立っている人間を狙って集まってきた巨人の興味を、そのまま引きつけているだけで良い。
うじゃうじゃと集まる巨人を上から眺め、何をするでもなく立ち尽くしている兵士たちからも、動揺している様子が窺えますね。
なぜ巨人を森の中に入れてはいけないのか?気になります。女型と戦う際に邪魔になるからでしょうか?
巨大樹の森、リヴァイ班
リヴァイ班は、ひたすら真っ直ぐに森の中を駆け抜けていますが、エレンは巨人が来ても気付きづらいこの環境から不安を口にします。
「中列だけこんなに森の中に入ってたら、巨人の接近に気付けません!右から何か来ているみたいだし、どうやって巨人を回避したり荷馬車班を守ったりするんですか?」
「分かりきった事をピーピーわめくな。もうそんな事できるわけねえだろ。周りをよく見ろ、エレン。この無駄にクソでかい木を。立体機動装置の機能を生かすには絶好の環境だ。そして考えろ、お前のその大した事ない頭でな。死にたくなきゃ必死に頭回せ」
リヴァイのこの言葉で、エレンはリヴァイが自分を試しているのだと思います。
(そうか、俺が新兵だから今の状況を飲み込めてないだけで、簡単に答えを教えてもらえないのも自分で学ぶ必要があるからか。きっと先輩たちも、そうやって戦いを学んできたんだ)
しかしこのエレンの読みは、外れているかもしれません。隣ではオルオがボソボソと呟いているのが聞こえますね。
「何だよこれ…ふざけんなよ…本当何これ…どうなってんだ?まったく…」
そして反対側を見ると、ペトラの表情から恐怖を読み取る事ができるかと思います。エルドも、グンタも、同じような表情をしているのを見て、エレンはここにいる誰一人も、現状を把握できていない事実を知る事になりますね。
そこで後ろから突然、黒い煙弾が発射されます。
「お前ら、剣を抜け。それが姿を現すとしたら、一瞬だ」
リヴァイの言葉に気を引き締めるリヴァイ班。後ろから一人の兵士が森から飛び出してきます。この時の音楽、映像のスローモーション、リヴァイの表情の変化、どれをとっても女型の登場にすごい力を入れているなと思いました。
次の瞬間、その兵士はあっという間に叩き潰され殺されてしまいます。ものすごい勢いで走ってくる女型に、さすがのリヴァイ班も焦りますが、エレンは一番焦っています。
ペトラが叫びながら伝えても、リヴァイは何も言わずただ走り続けます。増援兵は女型に立ち向かいますが、アルミンの言った通り、まるで虫けらのように扱われ殺されます。
エレンは言葉にならず、ペトラはさらに叫び指示を仰ぎます。オルオは自分達なら倒せると討伐を提案していましたね。エルドも「ズタボロにしてやる」と続けます。
それを見たエレンは、
(バカめ、自分から地獄に来やがった。お前が追っかけてんのは巨人殺しの達人集団だ!)
と、この勝負はもう決着がついているとでも言わんばかりの表情で心の中で呟きますが、リヴァイはそれでも指示を出しません。
リヴァイ班のメンバーは口々に兵長と叫び、指示を出すよう懇願しますが後ろを振り向く事すらせず、リヴァイはひたすら進み続けます。
そしてやっと振り向き口を開いたリヴァイは、こんな事を口にします。
「全員、耳を塞げ」
この言葉と同時にリヴァイは信煙弾をリロードし、発射すると共にエピソード18が終了します。
出ました、進撃の巨人の御家芸。とても気になるところで続くと出すやつ。信煙弾は何色を発射したのか分かりませんでした。
誰もが作戦中止になると思っていたところに作戦続行、そして巨大樹の森での出来事。エルヴィンは、アルミンの言う通り女型の目的がエレンである事に気付いているのでしょうか?
続きは次回に持ち越しです。(笑)
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子