こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語っていきたいと思います。
はい、前回とんでもない終わり方をしたエピソード5に続いて、エピソード6に入りますね。引き続きなるべく短く簡潔にできるよう、努力はいたします。(笑)
エピソード6について
前回、エレンが巨人に喰われるシーンで終わりましたが、今回はアルミンの目の前にコニーが現れるシーンから始まります。
「一体何があったんだよ」
このコニーの一言で、アルミンは今までに起きた出来事を思い出し叫び出します。
「この役立たず! ○んじまえ!!」
(一応過激な言葉なので、伏せさせていただきますね)
これが通常の反応に感じますね。何よりエレンは自分のせいで死んだと思っていそうなので、アルミンは余計に事実に耐えられないのかもしれません。
「立てるか、アルミン」
コニーがアルミンに手を差し出すこのシーン、アルミンの表情が物語っていますが、手を差し伸べられた事でまた悔しそうな表情を浮かべていますね。
差し出された手を取る事は弱いという事ではないのですが、アルミンはそう感じてしまうのかなと思います。
「地獄だ。いや、地獄になったんじゃない。今まで勘違いをしていただけだ。最初からこの世界は地獄だ。」
このアルミンのセリフで、過去に、殴られていたアルミンをエレンとミカサが助けるシーンが流れます。
「強いものが弱いものを喰らう。親切なくらいわかりやすい世界。ただ、僕の友達は、この世界で、強くあろうとした。弱い僕を、助けてくれた。それが耐えられなかった。二人にとって、僕は守られる存在なんだ。僕も二人のように強く、二人と肩を並べて、この世界を生きて行きたかった。」
個人的にものすごく刺さった言葉です。アルミンは、自分の事を弱いと思っているからこの考え方が生まれたんですね。
その考えが根底にあるから、手を差し伸ばされる度に自分の弱さを見せられている気がして悔しかったのかもしれません。
「強くなりたいのに、なれない。」
「自分も二人を守りたいのに、守れない。」
このような感情は、自分を弱いと思っているアルミンの心を簡単に蝕んでいくと思います。そして、なぜ自分は二人のようにできないのかと、自分を責めるようになってしまうんですね。
二人はそもそも、アルミンが弱いと思っていない可能性もあるのに、その可能性すら見えなくなるほどアルミンは自分が弱いという考えに囚われているのかなと思ったシーンでした。
ミカサファンが増えたであろうシーン
場面は変わり、住民が逃げようとしている道を、物資がたくさん詰まった馬車で塞いでいる商会のボスとかいうとんでもないアホのシーンになります。
進撃の巨人ではこのように、たまに(いや、高頻度で?)人間の命を粗末に扱うアホが登場しますね。
そこで、母親に抱きしめられている少女が言います。
「お母さん、あれ」
人々が少女の指差す方向へ目を向けると、爆音と共に駆け抜けてくる巨人(奇行種)の姿が。そりゃあもう、ものすごいスピードで走ってきます。
混乱する住民の中で、まだ「押し込め!」と荷台を優先させるアホ。
気持ち悪いフォームで走ってくる奇行種。(ごめん)
精鋭兵士たちのスピードでも追いつけないほどのスピードで走ってくる奇行種を止めたのは、ミカサでした。
奇行種が倒れたのがギリギリ住民達に当たらずホッとするのも束の間、ミカサは住民の避難が全く済んでいない現状に疑問を投げかけます。
「何を、しているの?」
そりゃそうです、住民を避難させるために精鋭達はここに呼ばれたのだから。
それなのに、あのアホはあろう事かミカサに対して、住民に荷台を押すよう言えと叫ぶのです。(やっぱりアホなんだなあ)
「今、仲間が死んでいる。住民の避難が完了しないから、巨人と戦って死んでいる。」
「当然だ!住民の命や財産を守るために心臓を捧げるのがお前らの務めだろうが!ただ飯食らいが100年ぶりに役に立ったからっていい気になるんじゃねえ!」
うーん、この分かりやすいアホ具合、嫌いじゃないです。心臓を捧げるというのは、人類を守りたいという気持ちから兵士自身が捧げるものであって、守られる側が言う事ではないと思っています。ましてや彼らの死を「当然」と言ってのける人間力…アホに振り切っていて清々しさまであります。
ミカサの表情はここでガラッと変わりますね。
奇行種から降り、真っ直ぐとアホに向かって歩いて行くミカサ。
「人が人のために死ぬのが当然だと思っているのなら、きっと理解してもらえるだろう。時に、一人の尊い命が、多くの命を救う事もある事を。」
雇い主がどーやら、言いつけるぞ何やら叫んでおりますが、ミカサにはそんな事は通用しません。
アホの目の前に来て一言。
「死体がどうやって喋るの?」
刃を目の前に突き出されて初めて、アホ改め商会の会長さんは荷台を戻し住民の避難を優先させました。この時間がなければ、ミカサはもっと巨人を倒せていたかもしれないのに…。
「お姉ちゃんありがとう!」
「おかげで助かりました。感謝いたします!」
先ほどの少女とその母親がミカサにお礼を言うと、ミカサは敬礼(心臓に拳を当てる)をして去って行きます。
その様子を見た少女もまた、みなさんと同じようにミカサを憧れの存在として見続ける事となるでしょう。
ミカサの過去
ミカサは、母親と父親と一緒に住んでいました。刺繍を編んでいるシーンで、ミカサの母親が言います。
「この刺繍は、私たちの一族が代々伝えてきたものなの。」
ミカサの母親は、この時代では珍しいとされていた東洋の血を引く人間で、ミカサはその一族の一員となるわけですね。
この後の会話が可愛らしいものだったのですが、割愛します。(笑)
描写では、後でエレンの父親であるグリシャが来る予定となっており、そこにはエレンもついてきていましたが、グリシャが到着しドアを開けた時には、既にミカサの両親は何者かに殺害されていました。
その場にミカサはおらず、グリシャは憲兵団を呼びに行くためエレンには麓で待つよう言いました。
しかし、エレンは近くにミカサがいるはずと思ったのか、勝手に山の中を探したのか、ミカサが捕らえられている山小屋まで辿り着きます。
ミカサの両親を殺したやつらは、ミカサの母親を売り飛ばそうとしていたんですね。
「東洋人」は昔は東洋というところに住んでいましたが、巨人の出現により壁の中に逃げてきた経緯があり、ミカサはなんと、その一族の末裔と言われているんですね。
やつらの話では、他の東洋人は絶滅したのでミカサの母親は高く売れるとの事。
ミカサの父親は東洋人ではないのでミカサは純血ではない、とやつらが言っていた事から、やつらの狙いはミカサの母親だった事が分かります。
ではなぜミカサだけ連れてきたのか。
ミカサの母親が身を挺してミカサを守ったからに他なりません。
父親がドアを開けた瞬間にやつらは父親を刺し、それを見た母親が、ミカサだけは守ろうと咄嗟に飛び出してしまったんですね。
裁縫の時に使っていたハサミを握りしめやつらに向かっていく母親は、揉み合いになりながらもミカサに言います。
「ミカサ!!逃げなさい!!ミカサ早く!!」
ミカサが動けないでいると、母親は今度はミカサの目の前で斧で殺されてしまいます。
仕方ありません、まだ小さい女の子が咄嗟に親を置いて逃げられるでしょうか。
こうしてミカサはやつらに捕まってしまったのですが、突然山小屋のドアが開き、エレンが覗き込みます。
「ごめんください…」
驚いたやつらの一人がエレンになぜここが分かったのか聞きますが、
「僕は…森で迷って…その…小屋が見えたから…」
と答えます。
エレンの高さまで背をかがめ、エレンに諭すように話始める一人。映像が下にいくにつれて見える、エレンが背後で握りしめるナイフ。
そして、ナイフをそいつの胸に刺し、言います。
「ありがとうおじさん。もう分かったからさ。○んじゃえよクソ野郎!」
(一応過激な言葉なので、伏せさせていただきますね)
そしてもう一人が襲ってきたところを同じように倒し、叫びながら過度に(私にはそう見えました)刺し叫びました。
「このっ、ケダモノめ!!お前らなんかこうなって当然だ!もう立ち上がるな!!」
エレンは、まだ小さい男の子にも関わらず武器を持って大人に立ち向かって「しまう」性質がありました。
ミカサを守ろうとした結果だという事を踏まえても、まだ会話もした事のない少女のために大人を殺す事ができる、というのはなかなか色々な見方があると思います。
「もう大丈夫だ、安心しろ」
と我に返ったようにミカサに言うエレンに、ミカサはある事をエレンに伝えます。
「三人いたはず」
気づいた時には遅く、背後には残りの一人が立っていました。エレンはまた武器を取ろうとしますが先に蹴られてしまい、首を絞められてしまいます。
「戦え…!戦うんだよ!勝てなきゃ、死ぬ…勝てば、生きる!戦わなければ、勝てないっ…!!」
一生懸命に声を出してミカサに訴えるエレン、そしてナイフを持ち立ち上がるミカサ。
そこで雷のようなものが走り、ミカサは心の中でつぶやきます。
「その時、思い出した。この光景は今までに何度も、何度も、見てきた。いつだって、目に入っていた。でも、見なかった事にしていた。そうだ、この世界は、残酷なんだ」
この言葉と共に流れる映像では、虫が虫を食べていたり、父親が人間の食事のために鳥を撃ち殺して持って帰ってくる光景でした。
生きるために食べるという事は、虫も、人間も同じ事をしている。では生きるためではなく、快楽や金のために命を奪ってくるものに対してはどうしたら良いのか。
時には奪われる命もあり、さらに奪った側はのうのうと生き続ける事だってある。
生きるためには、戦わなければならない。時に相手を死に至らしめる事もあるかもしれない。
その繰り返しを、「残酷だ」と感じやしないだろうか。
ミカサは、生き物が生き物を殺して食べるという映像から残酷だという言葉を使っているので、単純に食べ物として殺す事に対して残酷と言っている可能性もありますね。また深読みしすぎたかもしれません。(笑)
「戦え!!」というミカサ自身の言葉と共に、すごい力が湧いたように見え、次の瞬間にはナイフを持ち男に走っていくミカサがいました。
憲兵団が到着し、グリシャに怒られるエレンでしたが、
「有害なケダモノを駆除した。たまたま人と格好が似ていただけのケダモノだ!」
と叫びます。続けて、
「こんな時間に憲兵団が来ても、やつらはとっくに移動していた!間に合わなかった!」
と言うのですが、グリシャも続けて怒ります。
「もしそうだとしてもだ!お前は運が良かっただけだエレン!私は、お前が自分の命を軽々に投げうった事を咎めているんだ!」
正直、グリシャは至極真っ当な事を言っていると思いました。自分の息子が、特にまだ小さな子供である息子が、助けたいという気持ちだけで人間を殺せる武器を持ち、実際に人間を殺しているところを想像するだけでも、グリシャの言い分には納得です。
しかし、エレンの
「でも…早く助けてやりたかった…」
の言葉に、グリシャも何も言えなくなりますね。そんなこと言われてしまっては、返す言葉が見つかりません。早く助けてあげたくて行動した、という言葉に嘘はないでしょうが、それでも親として考えるところはあるでしょう。
こうして、ミカサがイェーガー家で生活していた理由が分かるわけです。
「寒い。私にはもう、帰る場所がない」
この言葉を聞いたエレンは、自分が巻いていた赤いマフラーをミカサの首に巻いてあげます。(ちょっと雑ですが)照れているのも可愛いですね。(笑)
でも、この行動がミカサの心には響いたのでしょう。
「早く帰ろうぜ、俺たちの家に」
このエレンの言葉でミカサは涙を流しながら一緒に暮らすことを決めます。
そして、現在にシーンは戻り、巨人を倒しながら心の中で呟くミカサの言葉で、エピソード6が終了します。
「勝者しか生きる事は許されない。残酷な世界。でも私にはこの世界に帰る場所がある。エレン、あなたがいれば、私は何でもできる」
エレンの死を知ったミカサがどのような行動を取るのか、心配で仕方ないです。
今回でミカサについてある程度は知ることが出来たのではないかな、と思いますね。
このような形で、次回もなるべく削って語っていきたいと思います!(え?)
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子