こんばんは、はる子です。
文豪ストレイドッグス42話、まさか泣かされることになるとは思わなかった…
文豪ストレイドッグス第42話「完璧な殺人と殺人者(其の二)」
前回のあらすじはこちら:
文豪ストレイドッグス42話の簡単なまとめ
刑事の箕浦と話していたポオは、原稿の最後のページの<了>の部分に謎の水滴があるのを見つけ、さらにその1枚のみがコピーであることを発見します。
乱歩は虫太郎に隠蔽屋=作家殺しだと伝え、土産屋で見つけた原稿の最後のページの原本を虫太郎に見せると虫太郎は動揺します。
最後のページのみがコピーであることに気付いていた乱歩は、犯人は最後のページだけをコピーと差し替える必要があったのだと話します。
そしてその犯人が虫太郎であると本人に伝えると、運転手が車を停めて乱歩に銃を向けるのですが、それが目的だったと話す乱歩。
乱歩たちが乗る車は警察に囲まれており降りるよう箕浦が指示を出すも、なんと運転手は現役の外交職員のため車の中には手が出せません。
銃には弾も入っておらず、何もできないために逃がすしかなくなってしまった乱歩たちは、車を解放せざるを得ませんでした。
しかし車の中で携帯が鳴り、乱歩と通話をした虫太郎はポオの異能力である小説空間に連れてこられます。
乱歩は自首させるためにこの空間に虫太郎を連れ込みましたが「金田一殺し」は想像もつかない終わりを迎えます。
自殺だったのです。
病気で残り1年と宣言された作家は、学生時代からの仲の虫太郎に自殺を殺人に見せかけるよう頼んでいたのです。
究極のミステリーが存在し得ないことを憂いていた作家が思いついたのが、この自殺を殺人に見せかけるトリックでした。
そして乱歩は、原稿の最後のページをコピーとすり替えなければならなかった理由を虫太郎に話します。
それは、涙。
虫太郎は、学生時代からの友に頼まれたとはいえ手にかけることを悲しみ、それでも友の最後の望みを叶えるために涙を流しながら作家を殺したのです。
しかし水滴の成分を調べられ、それが涙だとバレてしまえば、殺人という前提が崩れてしまい、友人の最後の望みが崩れてしまう。
だから最後のページをコピーして封筒に入れていたのです。
乱歩は、虫太郎が自首しなければ小説は自殺であった、という事実を公表すると伝えると、友人の望みを壊さないよう自首をする虫太郎。
小説空間から戻った乱歩は、虫太郎が異能力を解いたおかげで探偵社の手榴弾が盗まれたものであるという証拠が見つかったため、国木田は放免されるだろうとポオや箕浦たちに話します。
乱歩はパトカーに乗る虫太郎に仕事に繋がる案件を紹介すると、原稿の最後のページを燃やし、事件は終わったかのように見えました。
しかし、簡単に終わらないのがフョードル流。
後始末をしにきたというニコライという男は、何もない空間から銃を取り出すとパトカーの運転手を殺害します。
箕浦たちのパトカーに無線が入り聞こえたのは、虫太郎の声と数発の銃声。
「もうじき探偵社に大きな仕事がくるが、絶対に受けるな!受ければ探偵社は滅ぶ!いいか、絶対に受け…」
最後まで聞くことのできなかった虫太郎の伝言に、乱歩は何もすることができませんでした。
感想
想定外の終わり方でした。
金田一殺しの真相がこんなに悲しいものなんて、誰が想像できたでしょう…
友情を貫いた虫太郎は、フョードルにとっては使えない駒に過ぎなかったということなんでしょうね。
途中から「もしや自殺か…?」と思いはしたものの、涙を流しながら友人の首を絞める虫太郎の表情に、心を揺さぶられてしまいました。
そして乱歩が虫太郎のために仕事に繋がる案件を用意していたことにも感動させられました。
犯罪ではない方法で虫太郎の異能力を活かせる居場所を与えられて、これから真っ当に生きようとした矢先の事件。
フョードルは一体どんな人間なのか。
なぜ人を簡単に殺せるのか。
何が目的なのか。
それらが分かったとしても、理解はできない気がします。
理解しあえない人間は存在して、そういう人間同士がぶつかるから暴力が生まれるんでしょうか。
理解しあえない人間たちは、暴力でしか解決できないのかな。
どこか別アニメを彷彿とさせるような思考にさせられた回でした。
個人的にとても心が重くなる回でしたが、次回はどんな展開が待っているのか期待したいと思います。
太宰のユーモアさが必要、太宰戻ってこーい!
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子
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