はる子の趣味部屋

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アラサー女の進撃の巨人感想5(後編)

こんばんは、はる子です。

 

前回に引き続き進撃の巨人シーズン5ファイナルの感想を語りたいと思います。

前回は私の想像力を存分に発揮してとんでもないことをたくさん書きました。

少なくともこう感じた人もいるよー、という感覚で読んでいただけたらと思います。

ではでは早速、語り尽くしたいと思います。

 

ユミルの民保護団体(名ばかり)

私はこのユミルの民保護団体について語りたすぎて本編(?)ではあまり語らないようにしていました。長くなるのが目に見えていたので。

最初の一文

「我々は各国に散ったユミルの民の難民への援助を求めます」

ここまではまだ、どんな話が聞けるのかなと耳を傾けていました。

でも次の瞬間「あれ、あれれ」となりますね。

 

「彼ら難民はエルディア人であったこともなく、エルディア帝国の危険思想とは無縁なのです」

 

まあおそらくですよ、この代表が言いたいのは今現在のエルディア帝国の危険思想のことを言いたいんだろうなということです。

エレン率いる(フロック率いる?)イェーガー派の思想とはつまり地鳴らしですから、それに対しては確かに難民は関係ないかもしれませんね、うん。

 

「依然、憎むべきは島の悪魔どもにほかなりません。忌むべきは100年前よりあの島に逃げた悪魔。我々の敵は、あの島の悪魔なのです!」

 

う、うん…どこから突っ込めば良いのかな…

エピソード12のブログでも少し触れていますが、結局はパラディ島には悪魔のままでいてもらわないと困るということだろうと私は受け取りました。

最初は、こういう行いを善意で行う人物だとしたら厄介だなと思ったんです。

「弱いものを助ける」

「私は善い人です」

「善い行いをしています」

こういう人が実は1番厄介ではないかと勝手に思っているんですよ。

彼らはこれが最善でユミルの民を助けるものだと信じて疑わない。

だから「それは違うんじゃないか」という声には耳も傾けず自分の「信念」を貫き通そうとする。

例えばこれが「パラディ島にいるユミルの民は壁の中へと連れてこられたフリッツ王の被害者です」とか何とか言っていれば話は変わってきます。

少なくともユミルの民を全て救済しようとしているのが伝わりますからね。

でもそうではなく島は共通の敵という認識は変えないまま大陸にいるユミルの民だけ救いましょう、島のやつらは人間ではありませんとやると、疑問を抱く人間が出てきます。

私のような人間が。(笑)

別にそれは大して善い行いではないと個人的に感じてしまうんですよ。

人それぞれ思想や信念があるのでその人たちからしたら大陸のユミルの民を救うことが彼らの情熱であり信念なのだと思います。

でも私はそうは思わないよっていう話です。

まあ全てのユミルの民を救うのは綺麗事だよーっていう考えも分かりますしその通りだと思います。

早い話が「あなた本当にユミルの民を救いたいと思っていないよね?」と受け取れてしまった私の感性の問題かもしれません。

この代表の話を聞いて感動するのはおそらく大陸のユミルの民。

「なんて素晴らしい人なんだ」

「私たちを救ってくれるなんてヒーローだ」

大陸のユミルの民からしたらとんでもない英雄ですよね。

要はこの手の演説は立場が違うだけで受け取り方も違ってくるので私はこの人が好きじゃないというだけの話です。(笑)

実際エレンはこの演説を聞いてからみんなの元を離れていますし、最終的にエレンを突き動かしたのはこの代表だと思っています、すごいね代表あっぱれ。

 

ですが、です。

 

この代表は今まで私が長ったらしく書いた「善い行いをしています」と思いながら活動している人ではないと感じたのが面白い点。

この考えに辿り着いたとき「あーなるほど、そういうことだったのか」と自分では腑に落ちたのを覚えています。

エピソード12のブログでも書きましたが、パラディ島の存在は世界にとって好都合だった。

そしてこの代表は、世界共通の敵を悪だと罵ることで自分の株を上げようとするただのビジネスマンの1人なんだと感じたんです。

島の中に住んでいたエレンたちは、まさか壁の外に人類がいるなんて思いもせずに生きてきましたが、そんな中でも世界は(マーレは、か)着々と始祖の巨人を手に入れるための作戦を考えていたわけですよね。

そもそも記憶がないのだから自分たちが巨人になれる民族だということすら知らないわけで、島の人間が外に攻撃を仕掛けてくる心配は100%なかったと言い切ってしまって良かったと思います。

それでもマーレは始祖の巨人欲しさに壁をぶち破り大虐殺をしてしまった。

その中にとんでもなく強い心を持った少年がいることも知らずに。

島の人間はそもそも記憶がないのだから、壁の外には何があるのだろうと思いながらぼんやり過ごしていたかもしれない。

壁の外に巨人がいるという事実は変わらないので調査をしたり巨人を討伐していくうちに巨人が絶滅して、もしかしたらいつか世界がどうなっているのか知るかもしれない。

そうしたら少なくともエレンの母親は殺されずに生きていて、地鳴らしなんて起こっていなかったかもしれない。

私の根本にあるのは多分「パラディ島の人間って悪くなくない?」という点なんだと思います。

パラディ島視点の物語を見ているからどうしてもそうなってしまうんだなあ。

ライナーたちが小さな頃からパラディ島は悪魔の住む島だと教えられていて、エルディア人だというだけで迫害を受けていたら島の中で住む悪魔はぬくぬくと生きているのかと思っても仕方ないかもしれない。

大昔にマーレを皆殺しにしたんだから、を免罪符に割と好き勝手やっていたマーレの迫害から逃れるために「名誉マーレ人」を目指して同じ民族を殺すことになっている事実に気付かないのも無理ないかもしれない。

そもそもこれは進撃の巨人が誕生してしまったときから「決められていた未来」なのかもしれない。

奴隷にされた始祖ユミルが何千年ものときを経て全人類に怒りをぶつけているのかもしれない。

ライナーたちのようなマーレに住むエルディアの子供たちも、パラディ島に住むエルディアの人々も、結局はこの状況をいいように使ってきたビジネスマンたちに踊らされてきたのかもしれない、と感じます。

悪魔を殺せとマーレに住むエルディア人を焚きつけ、世界共通の敵だからという名目でパラディ島を攻撃し世界からの好感度を上げる。

エルディア人、巻き込まれすぎていません?

そもそもの始まりである始祖ユミルも、あそこで死なずに巨人化してしまったことで奴隷としての扱いが余計に酷くなり人を殺すよう命じられ、そこから全てが始まってしまっている。

あれ…?諸悪の根源って初代フリッツ王じゃない…?

と、この件に関しては見てお分かりの通りずっと堂々巡りです。

これをブログを始める前は頭の中で1人でずっとやっていました。(笑)

色々な可能性や疑問点、こっちが悪かあっちが悪かなどを考えると新たな視点が増えるので楽しいのですが、この点に関してはずっと答えが出なければいいなと思っています。というより出ないと思っています。

どちらも悪でどちらも悪じゃないと思うので。

答えがない方が人生楽しいってよく言いませんか。(?)

そんな感じです。私はユミルの民保護団体の代表は善い人ではなく、自分の利益や権力のために世界が求めている言葉を並べているビジネスマンだと思いました、という話を脱線しながら長々としました。(笑)

 

ヒストリアの言葉

同じくらい気になるのはヒストリアのあの言葉。

 

「私が子供を作るのはどう?」

 

これは当初からの計画の話をしているわけではないですよね?

始祖の巨人、進撃の巨人、戦鎚の巨人の力と王家の血を1人に継がせたらどうかという提案だとしたら、エレンとヒストリアの間に子供ができている可能性があることになりませんか?

私ひたすら困惑しております。アニメでのあの一瞬で理解できるほど理解力ないんです…想像力はあるのに…

完結編前編でも後編でもいいからこの答えが出てきてくれることをひたすらに願っています…

 

今のところメモした疑問点や感じた点はこれくらいですかね…

もしかしたら「自分は全く別の部分が響いた」という人もいるかもしれません。

ぜひ共有を…お願いします…自分の見えていない進撃の巨人があるかと思うとワクワクします…(笑)

今このブログを書いていて、ついに私も完結編に片足突っ込むのかと思うと口から心臓が出そうです。

サブスクではドドンと前編、ではなく小分けにされていたのでもしかしたら小分けの感想になるかもしれませんが、ご了承ください。

 

というわけで、シーズン5までこの「進撃の巨人について語りたい」を読んでいただいた皆様に今一度感謝をお伝えしたいのと、完結編の感想も是非読んでいただきたいというお願いを伝えて締めたいと思います。(笑)

 

今回も読んでいただいてありがとうございました。

 

はる子