はる子の趣味部屋

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進撃の巨人について語りたい87

こんばんは、はる子です。

 

今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。いよいよシーズン5ファイナル。

前回は個人的にキースとマガトのシーンに感動しました。

2人がいなくなっても戦いは終わりません。

いよいよシーズン5ファイナルです。

いきましょう。

今回のタイトルは「人類の夜明け」です。

 

エピソード12について

今回オープニングはありません。そのかわり大空で羽ばたく鳥のようにタイトルがドーンと出たとき、鳥肌が立ちました。

今回はおそらくマーレに滞在したときの話になるかと思います。

ミカサの言葉、聞いてください。

 

誰もがエレンは変わったと言う。私もそう思った。でも、それは違うのかもしれない。エレンは最初から何も変わっていない。あれがエレン本来の姿だとしたら…私はエレンの何を見ていたのだろう

 

アルミンも同じような葛藤をしていましたね。エレンの心の奥底に眠る強い感情が「みんなを守りたい」という気持ちで爆発してしまったのかもしれません。

 

壁の外

船に乗っているいつもの3人組。ジャン、コニー、サシャが見れて一気に懐かしい気持ちになります。

コニーとサシャは興奮して壁の外という言葉を連呼していましたね。(笑)

 

これこそが元より我々に課せられた仕事と言える。調査開始だ

 

ハンジのこの言葉で私まで興奮してきた。さあ、いくぞという気持ちで私も船から降りた気分。(笑)

流れる音楽がとても楽しげで、予想していたよりも遥かに栄えているマーレに驚きつつも、オニャンコポンの出迎えでついに大陸へと足を踏み入れた調査兵団

オニャンコポンの話を聞かない約2名は車を馬や牛と勘違いし、車を知っているハンジでさえ車と意思疎通ができると思っていることについ笑ってしまいます。

3人で過ぎ去った車を追いかける姿を見てリヴァイは「鉄の塊に人参食わせようとするぞ」と言いオニャンコポンは「まさか」と言いますが人参を買う3人。最高か。

サシャは初めてアイスを食べて興奮し、それを見たコニーやジャンも次々とアイスを買い、ミカサも嬉しそうにアイスをエレンに渡していました。

ですがサシャたちの様子を見ながらハンジが言った言葉が突き刺さりました。

 

誰もあの島から来た悪魔だとは思わないよ

 

見ただけでは悪魔だとは思わない。それぞれの出自を知って初めて「悪魔だ」と指を刺し罵る。バカげていると感じました。

 

しばらくするとリヴァイの言葉で、ある少年がサシャから財布を盗んだことが発覚し人だかりができるのですが、その少年は言葉が分からないようでした。

最初はそこで商売をしている人たちが少年に罰を与えようとしている気持ちが分からなくもありませんでした。彼らも生活がかかっていますからね、スリが出るなんて噂は迷惑でしょう。

ですがこの言葉がここでも出てきます。

 

何よりユミルの民かもしれねえ。ここ数年どの国も血液検査に躍起になってるからな。悪魔の血がその辺に紛れてちゃ夜も眠れたもんじゃねえよ

 

この言葉がリヴァイを動かしてしまいました。少年を抱き抱えると少年はスリではなく姉の財布を取っただけだと言うのです。サシャ姉ちゃん。

みんなでうまく話を合わせますが上手くいくはずもなく、強行突破で少年を抱えたまま走り出しその場をあとにします。

逃げ切ったはいいものの、リヴァイは最終的に少年に財布をスられてしまいます。しかし少年の目には涙が浮かんでいてリヴァイも取り戻そうとはしませんでした。キヨミから支給されたものとはいえ、取り戻さなかったところにリヴァイの優しさが見えます。

 

キヨミと再会して分かったことは、血液検査の技術が発達したことによって収容所から逃れたユミルの民が大勢いることが発覚し、問題になっているということ。

そしてエルディアが帝国として栄えていた頃は、むしろユミルの民の血が入っていることが高貴とされていたらしいことを話しました。人間の面白さがギュッと詰まっているなあと思いました。

この時点ではまだ和平への道を考えていたんだなと思うと、なおさらエレンが行動を起こした理由が気になります。

そう思っているとハンジの口から「ユミルの民保護団体」という名前が出てきました。その理念などはまだ明らかになっていないようでしたが、少なくともこの団体がカギになるようです。

この話をしている間にエレンがいつの間にか消えており、急いで探しに出るミカサ。

エレンは、月明かりの下で涙を流していました。

追いついたミカサとエレンが下を見ると、財布をスった少年と家族のような人がこちらに手を振っていました。

 

言葉がなくても

彼らは戦争で居場所をなくした人々のようで、ここ一帯でキャンプをして生活していました。

エレンは彼らに自分たちを重ねます。

 

ある日突然、日常が終わって何もかもが奪われた。全ての自由を奪われるんだ…

 

エレンの根本にあるのはこれなのでしょう。自分たちの日常が壊されたことが何よりも許せない。壊した彼らが自分たちを悪魔と罵り全てを奪っていくのが許せない。

 

ミカサ。お前はどうして俺のことを気にかけてくれるんだ?子供の頃、俺に助けられたからか?それとも、俺は家族だからか?俺は…お前の何だ?

 

エレンは突然ミカサにこう聞きます。ミカサは動揺して顔を赤くしますが、彼女の精一杯の答えは

 

あなたは…家族…

 

でした。

エレンがこの質問をした意図が分かりませんが、とてもいいところでおじいさんが現れ2人に飲み物を差し出します。やはり彼らは違う言語を話すようですね。

アルミンたちも追いつきエレンを怒りますが、そのままおじいさんの好意に甘えることにします。

豪勢な御馳走が並び、エレンに飲み物を差し出すおじいさん。お酒かな?

エレンがお酒を飲んだことでみんなも口にします。

そこからは宴会のように騒ぎ、食べて飲んでみんなで楽しむところがずっと流れます。

ジャンの記憶はこのときのものだったのですね。レベリオに間に合わないと知ったとき、この人たちを真っ先に思い浮かべるところがジャンらしいなと思いました。

言葉なんてただのツールでしかない、その証拠に言葉が通じなくてもこれだけ楽しんで心を通わせることができる。

言葉が通じるもの同士ができていないことを、今している。

本当に楽しそうで、エレンさえも笑いながらみんなが楽しんでいるところを嬉しそうに眺め、最後は全員が寝てしまいます。

迎えにきたハンジ、リヴァイ、オニャンコポンには若干引かれていたしきっと怒られるんだろうなとは思いますが、それでも幸せそうなみんなを見れてとても嬉しかった。

エレン、この人たちが死ぬことを気にかけられないほどのことがあなたに起こったの?

その答えはすぐに知ることができました。

 

ユミルの民保護団体

我々は各国に散ったユミルの民の難民への援助を求めます。彼ら難民はエルディア人であったこともなく、エルディア帝国の危険思想とは無縁なのです

 

すぐに「あ、違うなこれ」と思いました。

 

彼らはただエルディア帝国に交配を強いられた哀れな被害者なのです。依然、憎むべきは島の悪魔どもにほかなりません。忌むべきは100年前よりあの島に逃げた悪魔。我々の敵は、あの島の悪魔なのです!

 

私には島のユミルの民も大陸のユミルの民も同じにしか思えません。どのみちどう区別してもユミルの民は巨人になれます。そして脅威と判断されたら殺されます。

マーレ内のユミルの民には彼が救世主に見えるかもしれない。

でも島のユミルの民は?100年前に壁の中へ運ばれたかそうじゃないかだけで区別するの?救済というなら全てのユミルの民を救うのが筋では?

同じユミルの民でも、マーレに住む彼らは島の人間と同じだと思われたくないので彼らを悪魔と呼ぶ。

世界は、世の中には争いが起きないためにある一定の悪者が必要だから彼らを悪魔と呼ぶ。

結局パラディ島は世界中から嫌われる役目を続けるしかないということなのか。

エレンがみんなの元を去ったのはこのあとでした。

私はエレンの行動が十分理解できます。間違いなく、エレンのトリガーはここだと思いました。

「分かり合えない」

「話すら聞いてもらえない」

この演説でエレンははっきりと分かったのだと思います。

マーレ含め世界は、自分たちをヒーローにするための悪者が必要だっただけ。

島にはいつまでも悪者でいて欲しかった、そうじゃないと困る。

あの島が世界共通の悪者でいてくれたら私が想像する以上に物事が円滑に進むのでしょうね。

世界共通の悪者を叩けば自分の支持が上がる。

結局、パラディ島は世界が「平和」でいるための道具にすぎなかった。

そこに島のユミルの民の気持ちなんて、いらなかったんです。

少なくとも私はそう感じたし、エレンも似たようなものではないかなと感じました。

これでも和平を望むのは、世界の綺麗な部分しか見えていない気がしてしまいます。

 

果たして他に選ぶべき選択肢があっただろうか…全ては最初から決まっていたのかもしれない。それでも考えてしまう。あのときもし私が別の答えを選んでいたら…結果は違っていたんじゃないかって…

 

ミカサはエレンに聞かれた質問に対する「家族」という答えが間違っていたのかもしれないと考えているようでしたね。

 

エレンはどれだけ待ってもお互いが歩み寄れる機会なんて来ないだろうと思った。

自由が得られることはないと悟った。

そして自分の作戦で島を救うことはできてもみんなは反対すると分かっていた。

色々と考えてこの行動をとった気がします。

多分、それでも和平への道を諦めずに待つべきだったのでしょう。

和平への道に比べたら、ヒストリアに子供を生ませて自分の子供を巨人にさせ、13年で死んでいくことくらいなんともないのでしょう。

素性を知らなければ普通に会話をして笑顔すら向けてくるというのに、島出身だと知った瞬間に恐ろしい表情をする。どちらが悪魔か。

少なくともエレンの中ではヒストリアを犠牲にすることも、みんなを犠牲にすることも全く頭にはなく、あのレベリオでの楽しかった夜さえもみんなに比べたら重みはないに等しい。

「守る」

ただこの気持ちと、自分たちが理解されることはないだろうという苛立ち、自由を求める巨人の力がエレンを動かしている気がしました。

 

エレンが見ていたもの

エレンはヒストリアに会いに行っていたのですね。

憲兵が企んでいた計画を話してもヒストリアはそれを受け入れる覚悟でいた。

 

お前が良くても俺は違う

 

フロックにもヒストリアにも、自分が世界を滅ぼし全ての敵をこの世から1匹残らず駆逐すると話すエレン。

当然ヒストリアは止めます。でもヒストリアはエレンの計画をミカサたちには伝えなかった。何か理由があるはずです。

 

お前に島の生贄になるためだけに生まれる子を産ませ、親子同士を喰わせ続けるような真似は俺がさせない

 

エレンのこの言葉に一瞬揺らぐヒストリア。そりゃそうだ、誰だってそんなことのために子供を産みたくない。

それでもヒストリアはエレンを止めようとします。エレンはヒストリアが黙っていてくれればいいと言いますが、ヒストリアはそんなことできないと言いかけ、口をつぐみます。

 

できるさ。お前はあのとき俺を救ってくれた世界一悪い子なんだから

 

この言葉でヒストリアはミカサたちにエレンの計画を言わないという選択をしたのかもしれません。

 

そしてアッカーマン家の頭痛についてミカサに言ったことも嘘だと分かります。

エレンはここで、ミカサの自分に対する気持ちがアッカーマンの血ではなく感情からくるものだと知り、ミカサの答えを思い出したように思います。

「家族」

想像ですが、エレンがミカサに抱いている感情もミカサのそれと同じなのだとエレンが思ったのではないかということ。

ミカサはエレンを男性としても好きなのだと思いますが、あそこでミカサが「家族」と答えたことによって、それなら自分がミカサに抱いているこの感情も、ミカサがずっと自分を守ってきた感情と同じだ、家族は何があっても守るものなのだ、と思ってこの行動をしていても不思議はありません。

エレンはただ、みんなが幸せに、長生きしてくれることだけを望んでいる。自分は4年後には死ぬのだから、せめてみんなは幸せに生きてほしいと思っている…

しかし泣いているコニーや、サシャが死んだことで歯を食いしばっている自分を思い出しているような描写を見て、エレンの本音がぶれているのかな、と感じました。

幸せに生きて欲しいと思っているのに悲しませ、仲間を死なせたことが許せないのかもしれません。

しかし私が理解できないのはヒストリアのあの言葉です。

 

私が子供を作るのはどう?

 

これはエレンとの子供を、ということ…?

何か見落としたとも思えないので、突然の謎に動揺を隠せません

 

進撃の巨人

大海原に浮かぶいくつもの軍艦。

世界連合軍。

このシーンを見てこんなこと考えた人がいたのか分かりませんが、この軍艦がパラディ島を襲撃しようとしていたなら、エレンは間違っていなかったのでは?と思ってしまった。

だってこれパラディ島全滅するレベルですよ…こんなのさすがに調査兵団でも無理でしょ…

まあ、それは横に置いておいて…

1人の人間が腕を振り下ろすと同時に、海へと降り注ぐ大砲の雨。

 

なんと巨人、泳いでいる。

 

泳げるなんて聞いてない…しかもすごい速い…そしてここであの音楽…

あっという間に軍艦に近づき人間を跡形もなく溶かして消し去ります。

 

空を舞う軍艦。

それを陸で見る兵士たち。

そして姿を現した巨人の群れ。

またここで追加の音楽。見た人なら分かるやつ…

 

大砲を撃ってもほぼ意味がないほどの大量の巨人を前に、兵士たちは次々に逃げ出します。

うん、逃げよう。それがきっと正解だ。

どこかに逃げるのはもう間に合わないと思う、だからせめて大切な人の元で最期を過ごしてくれ。

兵士が振り向いて立ち止まるので止まるな、止まるなと思っていると。

 

いやー!でかいー!何あれー!

 

と叫んでも許されるくらい、地鳴らしの巨人の比ではないサイズの何か。

 

進撃の巨人だ!!

 

兵士たちは叫びますが、ちょっともう…エレン、気持ち悪いよどうしたその格好…

進撃の巨人ってこんな格好でしたか?それとも色々な巨人を保有しているからその合体した姿なのか…

でも、エレンの中にあるのはやはりここなのだなと思わされました。

 

母親が喰われたとき、何もできなかった自分。

意味も分からず母親を、自由を奪われた自分。

巨人さえいなければ。

壁の外に人さえいなければ。

 

駆逐してやる。この世から、1匹残らず

 

エレンのこのセリフと、巨人に踏みつけられる恐ろしいアングルでシーズン5エピソード12が終了します。

 

いやあ…ちょっと…休憩してもいいですか…

このブログも長くなってしまったので、感想はまた別のブログで書きたいと思います…

前回書いたようにまだ完結編前編は見ていなくて、もちろんTwitterも更新だけしていますが検索欄も見ていないしネットなども見ていません。

世界から取り残された気分ですが、前編。

感想を語り尽くしてから心して見たいと思います。

 

今回も読んでいただいてありがとうございました。

 

はる子