こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。
前回は見ていてしんどかった回でしたね。
そして自分の中の矛盾に気付けた回でもありました。
仲間と分裂した今、このあとの展開はどうなるのか。
いきましょう。
今回のタイトルは「懐古」です。
エピソード11について
冒頭は前回の続きから始まるのですが、アズマビトたちがいる地下でハンジ含めその場の全員は驚きを隠せないでいました。
「い、今…なんて言った…?」
なんと飛行艇の整備には通常は1日かかり、十分な設備があっても半日はかかるというのです。
飛行機について詳しくないのですが、1日で整備が終わるって早いのか遅いのか…この時代なら早いのでは?と感じたのですがどうでしょう。
「間に合わなかった…」
ハンジはそう呟くと、地鳴らしの速度から想定しても全ての大陸を踏み潰すのに4日はかかること、そして自分たちがエレンを止める頃にはリベリオは間に合わないだろうことを話します。
ここで気になったのはジャンが思い出した記憶のようなもの。
誰かと肩を組んで楽しそうにしているところが映し出されたのです。おそらくリベリオにいる人だと思うのですが、なんの意味があるのか気になります。
そしてマガトの言う通り、飛行艇が飛んだとしても肝心のエレンの位置が分からないので闇雲に探すことになり余計に時間がかかってしまう気がします。
どうしたものかと考えていると、キヨミが突然「考えがある」と言いました。
パラディ島より南に位置するマーレ海岸都市オディハにアズマビトが所有する格納庫があり、そこでも整備ができると言うのです。
地鳴らしを先回りできるかもしれないキヨミの案でいくことにしたハンジたち。
それぞれが動き始めますが、果たしてうまくいくのか。
小さいことですがタイトルの時から音楽が流れているのが、戦いがずっと続いていることを意味しているようで好きです。
作戦変更
アズマビトを船まで無事に連れて行くために必死で守るライナーとアニ。
ただこうして見ると、圧倒的に数の差があるんですよね。
いくらこちらに巨人が3体いても、パラディ島が誇る武器、雷槍のパワーが今では憎いほどライナーたちに効いています。
アニが雷槍を喰らいそうになるとライナーが守ってくれる構図、好きです。
アズマビトを船に無事乗り込ませますが、フロックもバカではないのでアズマビトがわざわざ外に出てきた理由を察し、兵士たちを鼓舞します。
雷槍の餌食となりライナーもアニも限界を迎えていそうでした。このままでは出港準備までもたないとオニャンコポンが言葉を漏らすと、ピークが止めるのを聞かずにファルコが飛び出します。
ピークはすぐに背中に乗せているオニャンコポン、イェレナ、リヴァイそしてガビを船まで移動させ、自分も参戦の準備をします。
コニーとアルミンも無事に乗船口まで来ますが、待機していたマガトにアルミンを任せてコニーは戦いへと向かいます。
ハンジたちは増援が来るのを恐れていましたが、ついに列車がこちらに向かってくるのが見えてしまいます。
なんとか食い止めないとと思っていると、突然列車は爆発してここまで辿り着くことなく終わります。
ハンジもミカサも、フロックでさえも驚きを隠せないでいましたが、果たして誰の仕業なのか。
顎の巨人
ファルコは手の平を傷つけて巨人化しようとしますが、なかなかうまくいきません。これが初めての巨人化ですし、エレンも最初はコントロールできずに苦戦していましたよね。
そこへジャンがやってきて船に乗るよう言うのですが、そのとき見えたのはアニの頭が落ちるところ。
ライナーもアニも、とっくに限界を迎えていてもおかしくないのに、仲間を守るために最後まで力を振り絞っていました。
しかしイェーガー派からしたら絶好のチャンス。雷槍を打ち込んで終わらせようとしたところで、蒸気の中からコニーが飛び出し無双します。
サムエルとダズを撃ったことは間違いなく関係しているとは思いますが、それにしてもコニーの戦いぶりはまるでリヴァイを見ているようでした。
ライナーもコニーが自ら進んで「仲間」を殺すとは思っていなかったのか驚いていました。
ミカサはすぐにコニーについてこちらも無双、ジャンも続いてイェーガー派の兵士たちを倒していきます。
そこへピークも参戦し、これはいけるか?と思いきやピークめがけて雷槍の雨が降り注ぎ、イラつくピーク。
ハンジもミカサもコニーもジャンも、圧倒的な人数不足でさすがに守るだけで精一杯。巨人は実質ピークしかいないようなものですからね…
しかしここで、巨人化のときに見れる光が辺りをつつみます。
顎の巨人。
ファルコ、無事に巨人化できました。
でも見た目がポルコとはだいぶ違っていて、ファルコの方がふさふさしています。
ガビは船の上で銃を持ちながら巨人化したファルコを見ていました。ガビに銃を持たせると百発百中なので敵ながらあっぱれとずっと思っていました。(笑)
これでイェーガー派の連携が少し崩れ一気に畳み掛けるハンジたちと、大暴れするファルコ。
フロックは後がないと感じたのか動き始めますが、その動きに感心しているとフロックは雷槍を船に向けます。
ハンジたちはしまった!という表情をし、フロックは空高く飛び上がり狙いを定めます。
「エルディアを救うのは…俺だー!!!」
しかしフロックの願い虚しく、彼に銃弾が撃ち込まれます。
ガビです。
百発百中スナイパーのガビに銃口を向けられたら、もう潔く諦めるしかない…
雷槍は船から外れて海に落ち、フロックも海へと落ちていきます。
願っていることは同じなのに、その方法の違いで仲違いしてしまったフロックは好きにはなれませんでしたが、死んでしまうとなると悲しい謎な私。
フロックを失ったことで一気に統制が取れなくなったイェーガー派を文字通り無双していくミカサ。ここはまさにリヴァイでした。
これがアッカーマン家の血なのか…先ほどのコニーとは比べ物にならないスピードで倒していきます。だいぶエグい殺し方をするなあ…と思っていたら、雷槍でとどめを刺すミカサ…
まさにオープニングで血の雨に濡れるアルミンじゃないですか…あの血の雨を自分で降らせるミカサ…ミカサにも勝とうなんてアホなことは考えないことですね…
やっと船が出港できる状態になり、さあ乗り込もうというところでファルコが暴走。自我を忘れてしまうところもエレンの初期の頃と似ていますね。
ピークに噛みついてしまうファルコですが、マガトがうなじから無事ファルコを救い出します。
嵐が去ったという言葉がぴったりなほど静まり返る港。
みんなで船に向かいますが、アニを支えているのがミカサなのがまた良いですねえ…
ライナーもアニもファルコもピークも、頑張ってくれてありがとうね。
しかし全員が乗り込む中で、マガトは船を出すよう言うと港の方へ戻ってしまいます。
マガト、何をするつもりなんだ…?
2人の教官
マガトが港に姿を現すと残っていたイェーガー派の兵士たちに攻撃されてしまうのですが、突然その兵士たちは空から落ちていきます。
そのとき見えた、昔の調査兵団の隊服。
キースでした。
増援の列車を止めたのをキースだったのですね。ということはやはり、上からアルミンたちを見ていたのはキースだったということで良いのかもしれません。
マガトが残った理由は、港に残っている船でイェーガー派が追いかけることのないよう船を沈めるためでした。
キースも手を貸そうと言うと、2人して船に乗り込んで行きます。
マガトは淡々と爆破の用意をしていましたが、キースに「海に飛び込むなら今だぞ」と忠告します。
しかしキースは「死に時を探していたとこだ」と…え、嘘でしょ…
マガトはなぜ自分たちに味方をしたのか聞くと、キースは話し始めます。
「シガンシナの砦から南へ向かう教え子たちを見た。アニ・レオンハートを連れてな。そこで目的を察し、胸が震えた。教え子たちの成長に」
キースが増援を食い止めなければ自分たちはここで終わりだったと話すマガト。キースに対して「あんたは世界を救った英雄の1人となるだろう」と言います。
そしてその言葉に対して「あんたと一緒だな」と返すキース…
今度はマガトが話し始めます。
「自分を誇ることなどできない。自分の良心に気付いておきながら、子供たちを国の都合の良いように指導し壁を破壊するよう命じた。ようやく気付いた。あの子たちがただ普通に生きることができたら、俺は…どんなに嬉しかったか」
やはり教官だったり団長だったりを務めるほどの人間は、人の痛みが分かったり心に何か強いものを持っている人がなるものなのかもしれない、とこの2人見ていると感じます。
「あんたにできなくても、俺はあんたを誇りに思うよ。きっとその子たちも同じだ」
キースの言葉にお礼をいうマガト。
「ありがとう。ところで、名前は?」
「キース・シャーディス。あんたは?」
「テオ・マガト」
次の瞬間、船は爆発し黒煙を上げながら沈んでいきました。
その様子を出港した船から見るハンジたち。泣き叫ぶガビ。ガビは特にマガトに気に入られていたと思います。
しかしここで思うのは、あの船にキースがいたことをハンジたちは知らないということ。
キースは自分を特別な人間ではないと言いました。
ずば抜けた統率力がなくても、ずば抜けた戦闘力がなくても、巨人の力がなくても、私にとってキースは間違いなく特別な人間でした。
何人もの兵士を鍛え、調査兵団の兵士として送り出したキースが特別でないなんて思わない。
ハンジたちに自分がいることを知らせなかったのも、なんだかキースらしい気がします。
マガトの意志
ハンジは自分たちが船に乗っている理由をライナーたちに説明するのですが、アニはレベリオがもう助からないと聞いてついに力尽きてしまいます。
アニに寄り添うミカサ。
「たとえ地鳴らしが今すぐ止まったとしても、レベリオもマーレも壊滅状態は避けられない」
ハンジのこの言葉にガビもショックを受けたような表情をしていました。
「それはマガトも分かっていたよ。だが彼は命を賭して私たちを先へ進めた。それは、レベリオやマーレのためじゃない。名も知らぬ人々を1人でも多く救えと私たちに託すためだ」
ハンジがこう言葉を続けると、アニはミカサにもう一度質問をします。
「あんたにエレンを殺せるの?」
ミカサを振り向いて目に涙を溜めながら聞くアニ。
「私がエレンを殺そうとするのを、あんたは黙って見てられる?もう…戦いたくない…あんたと、殺し合いたくない…あんたたちとも、エレンとも…」
泣きながらそう話すアニと、大空を自由に飛んでいる鳥の描写でエピソード11が終了します。
このアニメの「現在公開可能な情報」での言葉がとてもズシンときたので共有させてください。
巨人を相手にしていた頃は、巨人が敵だった。
国を相手にしていた頃は、国が敵だった。
それぞれが異なる信念を押し通す限り、敵は消えない。
進撃の巨人そのものを言っているように感じたのと、今現在の私たちの世界もそうよなあと思ったので使わせていただきました。
個人的にキツかったのは2人の教官、キースとマガトです。この2人の活躍をもっと見ていたかった。
2人が協力して若い者たちを導く姿が見たかったなあと思ってしまいました。
ですが同時に、2人ともゆっくり休んでくれたら良いなと感じました。
そして最後のアニの言葉が、ぐっさり刺さりました。
アニは元々戦うことに執着しておらず、父親の元へと帰るのが彼女の唯一の原動力だったので、その原動力がなくなった今アニが抜け殻のようになっている姿が見ていてつらい。
そしてふと思ったのが、リヴァイ出てこないなあということ。
戦えないから出ないのは当たり前なんですけど、あまりにリヴァイを隠すように見えたので何かあるのかと勘繰ってしまった…
それにしても、ここではこんな戦いが繰り広げられているのに、壁の中(壁はもうないですけど)にいる住民たちは幸せそうに暮らしているのでしょうかね…
特攻のときのマルロを思い出してしまいました。
あとヒストリアがどんな状況なのかも知りたいですね…アルミンが言っていた通り気にしないといけないことがたくさんあります。
残ったイェーガー派が何をするつもりなのかも分からないし、住民をまとめるのはもう憲兵団しかいないし、イェーガー派に対処するために動けるのはスルマたちくらいか…彼らまた出てくるのかな…
続きが気になりますが、まさかの次でシーズン5は終わり。
そしてファイナルのファイナルを迎えるわけです。
私はシーズン5を語り終わるまで残念ながら見ない予定なので待たなければなりませんが…(笑)ギリギリ間に合わなかった…
皆さんはぜひ楽しんでください…(笑)
長かったような、あっという間のような…
シーズン5の最後、語り尽くしたいと思います。
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子