こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。
前回は、なんといってもハンジとリヴァイが生きていたのが分かってやっと安心しました。
ガビとカヤの関係もほっこりしました。
ハンジは何を考えピークたちの元へ現れたのか。
いきましょう。
今回のタイトルは「矜持」です。
エピソード8について
冒頭は、ハンジがどのようにリヴァイを守ってきたかを見ることができました。
リヴァイが生きているのはアッカーマンと関係があるのかと話しましたが、ハンジもそう考えているようでした。
「多分、順番がきたんだ。自分じゃ正しいことをやってきたつもりでも…時代が変われば牢屋の中」
ハンジは壁の中がどんな状況なのか分からないのでお手上げのようでしたが、そのとき白昼夢を見ます。
そしてそれがきっかけなのかリヴァイも目を覚ましました。リヴァイはジークをまた取り逃したことを悔やんでいましたね…
リヴァイとハンジの仲は長いです。リヴァイはハンジの独り言を聞いており、ハンジがこのまま引き下がるわけがないことも分かっていました。
そして、前回の続き。
リヴァイはジークを殺すという点でお互いの利害が一致しているとマガトたちに話し、協力体制に持っていきたいようですね。
ハンジもこの状況になってしまった以上は協力しないとどうにもならないと考えているようでした。
「我々はやるしかないんだよ。『みんなで力を合わせよう』ってやつを」
これは…ハンジは一緒に戦うためにわざわざ敵の前に姿を現したのですね。
マガトもピークもバカではないので、これは協力してエレンを止める方向にいくのでしょうか?だとしたら大興奮です。
絆
コニーとファルコは夜になり途中で休憩を挟んでいました。
想像通り、コニーはファルコの人を信じる素直さに葛藤していましたね。
頭を抱えて「サシャ…お前なら分かってくれるか」と言っていたのが、2人の絆の深さを示していて苦しい反面嬉しかった。
コニーはラガコ村に着いて村の名前を口にしたファルコから「自分に復讐するつもりか」と聞かれますが「巨人の歯磨きを手伝ってほしい」と言うのです…(笑)
このときのコニーの笑顔、引きつりすぎて嘘だというのがバレバレ…
しかしそこへアルミンとガビが来てコニーを止めようとしたため、ファルコに剣を向けるコニー。
何だろう、緊迫とした状況なのにコニーがファルコを殺すわけないと信じているため、あまりハラハラせずに見れました。
ですがじゃあこの状況をどう乗り切るつもりなんだ?と思っていると、アルミンがガビに一言呟きます。
「ガビ、コニーを許してくれ」
この言葉の前にアルミンはエルヴィンを思い出していました。
巨人の口の上に行くアルミン。嫌な予感しかしません。
コニーもおそらくそれに気付き「何するつもりだ?」と聞きます。
アルミンは「行動で示す」と言うと、口の中へと落ちていきます。
コニーはファルコを離してすぐさまアルミンを間一髪で助けます。
こうなると分かっていたものの、心臓はバクバクしました…危なかった…
ファルコはおそらくガビから何が起こったのかを聞いたのでしょう「兄さん…」と泣いていました。
振り返ってみるとファルコ何も悪くない…全部巻き込まれている…
コニーは自分が助けなかったらどうしてたんだとアルミンに聞くと、アルミンは「君のお母さんが人の姿に戻ってた」と返すだけです。
しかしこのあとのコニーの言葉で、もしかしてアルミンは最初からコニーがこうすると分かっていたのか?と感じてしまいました。
「超大型巨人を継承してな…そうなりゃ母ちゃんを苦しめるって考えりゃ分かることなのに…」
ファルコを食べてもアルミンを食べてもどちらにしろ9つの巨人のうちの1つを継承してしまうことになるということを、コニーは考える余裕もなかったのかもしれません。
個人的には、アルミンはコニーが自分を助けるのは分かっていたと思いますが、その理由は「友達だから」ではないかなと思います。
コニーが咄嗟に色々と考えられないだろうことは、アルミンが1番よく分かっているはず。
母親の望むような兵士になれなかったと嘆くコニーと、エルヴィンの代わりになれなかったと嘆くアルミン。
あまりにも色々なことが起きすぎて、自分を見失ってしまったのかもしれません。
「俺は母ちゃんに誇れる兵士になりたい。だから…困ってる人を助けに行こう」
コニーとアルミンは、このコニーの言葉で本来の自分に戻れたかな?完全ではなくても、彼らにとって大事なことが何なのかを少しでも思い出してくれていたら良いなと思いました。
ミカサは、マフラーはルイーゼの元にあるとふんでルイーゼの元を訪ねます。
彼女はもう助からないみたいですね…
ルイーゼは、エレンがミカサのマフラーを捨てるように言っていたと話していました。
ただの嫌がらせでエレンがそんなことを言うはずないので、エレンなりの考えがあったのだと思います。
もしかするとエレンは、自分の行為がみんなに受け入れてもらえるものではないと分かっていてみんなに黙っていたのかもしれません。
そして嫌われる覚悟で1人進み続けることを決めた。
だから、自分のことを1番心配しそうなミカサが、自分を思い出してしまうであろうマフラーを捨てるよう言ったのだとしたら…ありそうだと思ってしまいます。
ミカサは「返して」とマフラーを取り戻すと、まだ話すルイーゼを置いて部屋を後にします。
仲間
被害が少ない区内でアルミン、コニー、ガビ、ファルコの4人は腹ごしらえをしていました。
席に着くとすぐに気付いたある人物。私には見えていました。
アニです。
一心不乱にパイを食べていたアニですが、アルミンがアニの話題を出したことで思わずむせてしまい、彼らにバレてしまいます。
アニを見て大爆笑するコニーと「4年ぶりのパイなんだよ!」と止めるアルミン。
いやー、なんかすごく良い。
4年ぶりのはずなのに、昨日ぶりみたいな感覚で話す3人を見て思い出したのは、訓練兵の頃の彼らでした。
仲間だったあの頃、毎日大変だったけど楽しかったあの頃。
アニを憎んでいたはずなのに、4年の月日はそれすら忘れるには十分だったということでしょうか。
アニはヒッチと来ていたみたいですが、置き手紙をしてアルミンたちと行動することを決めたようです。
手紙を読んだヒッチは「1人じゃ食べきれないじゃない」と言いながらパイを食べていました。
アニとヒッチは友達とまではいかなかったかもしれませんが、お互いに仲間だと思っていて、大切な存在だったのは間違いないんだなと感じました。
繰り返される無意味なもの
フロック率いるイェーガー派の兵士たちは、イェレナとオニャンコポンを取り囲んで処刑しようとしていました。
そしてフロックの横にはジャン。
ジャン…どうしたんだろう。全てが嫌になって疲れてしまったのだろうか。
ですがここでも私は、ジャンがオニャンコポンを撃てるとは思えませんでした。
多分フロックを撃つことすら躊躇うだろうジャンがなぜフロックの横に立っているのか、理解ができませんでした。
フロックがオニャンコポンに「気が変わったのなら今のうちに…」と言いかけると、オニャンコポンは笑い出します。
そして、泣きながら話し始めます。
マーレから故郷を救うためにエルディアに力を貸したこと。それはエルディアのためでもあったこと。
力を貸した結果、自分の故郷は潰され家族は皆殺しにされること。
そして残ったのは「出来の悪い排外主義者のクズ野郎ども」だということ。
「お前らに媚びてまで生きるほどの価値はない。突然無差別に殺されることがどれほど理不尽なことか、知ってるはずだろ?どうしてあんたたちが分からないんだ」
まさに現世界で起きていることだなと思いました。
私には自分がされたことを他の人にもするという行為が理解できないので、今この場にいる全てのイェーガー派の気持ちを理解してあげられません。
個人差があるのは分かっていますが、私はオニャンコポンの言っていることは正しいと思っています。
確かに突然無差別に殺されましたが、やり返したらまたやり返されるんですよ…
ましてやオニャンコポンはエルディアのためにしてきたことが仇で返されることになって、そうなるとまた別の火種が生まれてしまうことになりかねません。
オニャンコポンはジャンにも語りかけますが、ジャンは言葉の代わりに銃を取り出しました。
銃声が4回。
全て外していましたが、撃ったのはジャン。
次の瞬間現れる車力のピーク。
ジャンはフロックを庇ってイェレナ、オニャンコポン共々喰われました。
え、何が起こったの?
あっという間に去っていくピークにミカサを探すフロックでしたが、すぐに何が起きているのか分かりました。
ジャンの銃声は合図で、それを聞いたアルミン、ミカサ、コニー、アニ、ガビ、そしてファルコたちは食糧を積み込んだ馬車を出発させます。
ん?これはピークたちと協力しているということ?
だとしたらどうやって連絡とったんだ?と疑問は残りますが…
上から誰かが覗いていたことにアニが気付いても、もう止まることはできません。
馬車はひたすら進んで行きます。
私はこれはキースではないかなと思っています。ずっと出ていないしこのまま終わるような人間ではないと思う、という勘ですが…(笑)
再会
予想はしていましたが、ジャンは生きていて水で体を洗い流していましたね。(笑)
そしてハンジとも再会しました。あー、ハンジを見るだけでもううまくいく気がしてしまう。
ジャンは「昨晩マーレと手を組んだ」と言っていましたが、のちにどのように連絡を取っていたのか分かるのでしょうかね?
オニャンコポンは「イェーガー派にいれば安泰のはずなのに」とジャンに言いますが、ジャンは葛藤した末にこの答えを出したことを話します。
「それじゃあ骨の燃えカスが俺を許してくれねえんだよ」
ジャン…マルコはもちろん、大勢の仲間の遺体を燃やしてできた骨の燃えカスの前で調査兵団になると決めたあの日から、ジャンもまた変わっていないのかもしれません。
ジャンとオニャンコポンは良い友達になれそうな気がしますね。
イェレナは自分まで助けられた理由が分からなかったみたいですが、ハンジがその理由を伝えます。
「君を確保することが車力の力を借りる条件だったんだ。生きたまま引き渡せって」
イェレナが振り向くと、そこにはマガトの姿がありました。
因縁の2人は久しぶりに再会を果たし、ハンジとジャンも無事再会しました。
そして、もう1組再会を果たした人物たちがいます。
ライナーとアニです。
寝ているライナーを蹴起こすアニと、アニの姿を見て驚くライナー。
アルミンたちはライナーの元へ向かっていたのですね。
自分のそばにいるガビとファルコを見たあと、2人の後ろに立っているアルミンたちを見て身構えるライナーですが「みんな味方です」と言うファルコ。
いや…そうは見えない人間が1人。
コニーはひたすらライナーを睨みながら「時間がねえ、早く行くぞ」と言うと、混乱しながら「どこに…」と呟くライナー。
ミカサ、アルミン、アニの覚悟を決めた顔と共にコニーの言葉でエピソード8が終了します。
「世界を救いに」
アニが戻ってきましたねー。
私だけかもしれませんが、最後のアルミンたちがずらっと並んで「世界を救いに」と言っている姿を見て泣きそうになりました。
変かもしれませんが、最初の時期の104期訓練兵のときのみんなが私は好きなんです。
ライナーたちは敵だと思っていたにしても、エレンたちは仲間だと思っていて。
みんなで巨人を倒して自由を手に入れるんだ、と思っていた頃からだいぶ状況は変わってしまいましたが、こうして今、1つの目的のために協力する姿を見れて嬉しいです。
世界を救うためにはエレンを止めないといけないと思いますが、さてどうするのか。
ジャンがハンジと一緒にいて、マーレと手を組んだことをアルミンたちも当然知っていると思うので、これから向かうのはおそらくハンジたちのところだと思います。
つい直前まで殺し合っていたもの同士が協力する姿は想像できませんが、それができるならエレンを止める方法も思いつくかもしれない。
同じ「人間」として協力してくれたら、うまくいくかもしれない。
このでこぼこな仲間たちに賭けてみたいと思います。
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子