こんばんは、はる子です。
進撃の巨人シーズン4、終わりました。振り返りと頭の整理にお付き合いいただけたらと思います。
シーズン4、すごかった。
サシャについて
何と言ってもシーズン4で思い出すのはサシャのことですね。
私は本当に本当にサシャが好きなので、サシャが1番最初に登場したときからずーっと好きなので、混乱しました。
原作を読まずにアニメを見始めた私からしたら、これから活躍が見れるんだ!と思った人が死んでいくたびに常に少し怖かった。
サシャが死んだときはさすがにガビが嫌いで嫌いで仕方なかった。ごめんよガビ。
でも、サシャの父親アルトゥルの言葉がとてもしっくりきたんです。
サシャもまた、誰かの大事な人の命を奪ったことには変わりなくて、誰かから恨まれる存在になってしまっていた。
殺される可能性は、調査兵団の誰にでもあった。
たまたまサシャの番だった。それだけなのかなと。それでも悲しいですけどね…
「めぐり」について
そしてもう1つ語りたいのが、この「めぐり」です。
進撃の巨人に限らず、どの世界線に生きていても、人を殺した瞬間に加害者と被害者が生まれます。
エレンは最初の被害者です。(賛否あるかと思いますが、個人的にはそう感じる)
巨人に母親や大事な人を殺された、壁内のほとんどの人類が被害者となり、ライナーたちは加害者となりました。
エレンがその事実を知ったとき、涙を流して「裏切り者」と言いましたよね。
ここでもライナーたちは加害者のまま、エレンたちは被害者のまま。
色々な事実が明るみになっていき、エレンは始祖の巨人の力を手に入れ、その発動条件の可能性も知ることになりました。
そして、獣の巨人を率いたライナーたちにまたたくさん大切なものを奪われた。
ここでもアニメを見た情報だけを頼りに判断すると、ライナーたちは加害者でエレンたちは被害者に見えます。
そして、世界は広く、人類は自分たちだけではないことを知ることになるエレンたち。
しかし心を躍らせていたような世界が広がっているわけではなく、自分たちは世界中から忌み嫌われていることを知ります。
そこから4年が経ったあの日。
エレンたちは加害者になりました。そして、マーレは被害者に。
ガビはかつてのエレンのように復讐に燃え、サシャを撃ち殺しパラディ島に潜入。
カヤと出会い、ガビの信じてきたものが初めて揺らいだ気がしました。
カヤの母親はなぜ死んだのか。
何千年も前のことがなぜ彼女の死に関係するのか。
そして、サシャを愛したニコロにも「そのとき」がやってきます。
サシャを殺したガビを目の前に、憎しみという感情が湧き出ていました。
そして同時に、カヤにも同じ感情が芽生えガビにナイフを向けた。
「友達だと思っていたのに」
しかしガビにも言い分がありました。
「先に殺したのはそっちでしょ」
こんな悲しい「めぐり」ってありますか。
「歴史は繰り返される」なんてうまく言ったものだなと思います。
殺し合いをやめない限り、被害者が生まれ加害者が生まれ、憎しみが生まれ、復讐心が生まれ、耐えられなくなり実行に移す。
そうすると何が起きるか。
また被害者、加害者が生まれてそこにはまた憎しみが生まれる。
負の感情と、死が生まれるだけなんです。
頭では分かっているし、復讐なんてするべきじゃないとよく聞きます。
でも自分の大事な人が殺されたという人に、その言葉って言えますか?
頭では分かっているけど、何もしないままだと心が壊れてしまうかもしれない。
この行き場のない怒りや悲しみはどうしたら良いのか。
それを「それでも人を殺すなんてできない」と踏みとどまるか、
「あっちが先にやったんだ」と行動に移すか。
戦争って悲しいし、やっても得られるものってほとんどないと思います。
サシャが死に、カヤの母親も死に、ゾフィアとウドも死んだ。
そうまでして得たいものってなんだろう?
と進撃の巨人に当てはめて考えてみて出てきたものは
「自尊心」に近いものかなと私は感じました。
エルディア人として生きるための戦い、エルディア人を解放するための戦い、単純に勝ちたいという気持ちからの戦い。
色々理由はあると思いますが、元をたどるとそれぞれの「自尊心」なのかな、と。
果てして「自尊心」のために負のループをめぐらせるのは正しいのか、それとも間違っているのか。
言い切るのも野暮なので私は「分からない」と言います。
でも、進撃の巨人の世界で言うならば、アルミンやミカサのそばに立って「あなたたちの考えは間違っていない」と言うと思います。
「どんな理由があっても罪のない住民を殺していい理由にはならない」って言います。
十人十色、考えがあると思うので興味深いなあと思っています。
すみません、ちょっと長くなりそうな予感がするので、全くメリットないかと思いますが感想を前編、後編に分けさせていただきます…(笑)
後編は、どちらかというと私の疑問点を多めに書くつもりでいるので、もしよろしければ読んでみて欲しいなと思います。
いやあ、本当ここまで語れるアニメってほとんどない。
人間とは何なのか、みたいな話になってくる進撃の巨人、本当好き。
それでは後編でお会いしましょう。
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子