はる子の趣味部屋

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進撃の巨人について語りたい51

こんばんは、はる子です。

 

今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。

前回は、ウォール・マリアで外門を塞いだはいいものの、獣の巨人が普通の巨人を引き連れ、操り、調査兵団の前に立ち塞がったところで終わりました。

きっと今回からとてつもない戦いが始まるのでしょう、私は覚悟して語ることになるでしょうね。

苦しい戦いになると思います。

いきましょう。

今回のタイトルは「雷槍」です。

 

エピソード14について

エルヴィンは壁の上に調査兵団を集め、どう動いていくかを考えていました。

鎧の巨人は壁を登ろうと走ってきますが、獣の巨人の方はいまだ動きはありません。

エレンとエレンを守る役割を担っているハンジたちは、少し離れたところで待機していますね。

エルヴィンはすぐに、獣の巨人の隣にいる四足歩行型の巨人に目をつけました。見た目は…そうですね、なんと表現したらいいでしょう…口は鳥のくちばしのようになっていて、それ以外は人間が四足歩行をしているような姿でしょうか…ちょっと気持ち悪い(ごめんね)です…

その四足歩行巨人は背中に荷物を背負っており、そのことからエルヴィンは四足歩行巨人をただの巨人ではないと判断し、敵の斥候の可能性を考えました。つまり、この巨人も知性がある巨人人間であると判断したのです。

アルミンは四足歩行巨人が背負っている荷物を気にしていて、何が入っているんだと考えていました。エルヴィンが前回「こちらにも隠し事はある」のようなことを言っていましたが、敵側も何か強力な武器を持っているのかもしれません。

そのとき突然、獣の巨人が右腕を大地に振り下ろすと、ずらっと並んだ普通の巨人の前にいた2、3メートル級の巨人たちが一斉に走ってきました。獣の巨人が指示を出したのでしょう。

エルヴィンはここでも考えることをやめません。いたって冷静に現状を把握しようとしていました。

彼はウドガルド城の襲撃の時のように、敵はまずを狙うだろうと考えていました。馬さえ潰してしまえば調査兵団がこの場から逃げ切ることはほぼ不可能です。走って逃げようにも、立体機動装置を使って逃げようにも、立ちはだかっている巨人たちが壁の役割をしているため抜け出せません。

そして調査兵団が壁の上に留まったとしても、食糧や水分がない状況で弱っていく調査兵団を見ているだけで済みます。

何より、敵の目的はエレンの奪取。周りの調査兵団は敵にとってただ邪魔でしかないのです。馬さえいなければ、エレンの奪取は敵にとってそう難しいことではないと判断したのでしょう。馬がいなくなり食糧もなければ弱っていくだけのエレンを簡単に奪えますからね。

アルミンは、鎧の巨人が着実に壁を登ってきていることをエルヴィンに伝え、さらにベルトルトの行方もまだ分かっていないと伝えます。エルヴィンは、現状で1番危惧しなければならないのはライナーとベルトルトに馬を殺されることだと判断し、ここで初めて調査兵団に向けて口を開きます。

 

ディルク班ならびにマレーネ班は内門のクラース班と共に馬を死守せよ。リヴァイ班、ならびにハンジ班は鎧の巨人をしとめよ。各班は指揮のもと雷槍を使用し、何としてでも目的を果たせ!今このとき、この一戦に、人類存続の全てが懸かっている!いま一度人類に、心臓を捧げよ!

 

雷槍??

 

これがエルヴィンの言っていた「隠し事」なのでしょうか。どんな武器だろう。雷の槍と書きますからおそらくビリビリ…するのかな…分からない、使っているところを早く見たい。(笑)

エルヴィンの号令で一斉に飛び出す調査兵団のディルク班とマレーネ班。下にいるクラース班と合流し馬を死守する役割を任された兵士たちです。

そして同じようにリヴァイとアルミンも自分たちの班へ合流しようと駆け出しますが、エルヴィンがそれを止めました。リヴァイは「エレンではなく馬を守れと?」と不服そうに言いますが、エルヴィンはリヴァイに対して「隙を見てやつを討ち取れ」と獣の巨人を指します。

エルヴィンがどれほどリヴァイの能力を信じているかが分かる言葉です。

 

獣の巨人は、お前にしか託せない

…了解した

 

ここの2人のやりとりに、2人の信頼関係の重みを見ることができて個人的に好きなシーンです。「お前にしか託せない」なんて言葉、信じていなければ決して出てきませんからね。

そしてアルミンには、鎧の巨人用に作戦がある言い「人類の命運を分ける戦局の1つ、その現場指揮をハンジと君に背負ってもらう」と伝えます。責任重大ですが、アルミンの直感力、洞察力、思考力はずば抜けています。ここでアルミンの本領を発揮してほしいですね。

作戦とは、鎧の巨人に馬を襲わせないこと。言葉で頼んだとして聞いてくれるわけがありません。馬を襲わせないようにするには、鎧の巨人の気を引かなければなりませんよね。そこでエルヴィンが考えたのが、エレンです。エルヴィンはなんと、馬を死守するためにエレンをおとりに使うことにしたのです。こんな判断、エルヴィンでなければ到底思いつきません。

鎧の巨人(ライナーとして登場するときはライナーと書くべき…?)は、リヴァイがどれほど強かろうが「俺たちの戦士長」には到底かなわない、と言っていました。戦士長とは?獣の巨人のこと?リヴァイは、獣の巨人に勝てないということでしょうか?それとも頭脳的な意味で言っているのか。

そしてライナーがまだ巨人化する前にリヴァイに首を貫かれたかと思いますが、あのとき意識を全身に移したため助かったと言っていました。リヴァイはその異変をすぐに察知してライナーから離れたのですね。仕留め損なったと言っていましたが英断だったのでは?と思います。続けて、調査兵団はなぜ自分が壁の中にいると気付いたのか考えていましたが、ライナーは頭が切れるのでアルミンの仕業か?と勘づいていました。

ライナーは馬さえ潰せば全てが終わると考えていましたが、背後が突然明るくなり、光が轟きました。

エレンが巨人化したのです。

ライナーは、巨人化することで壁を乗り越えてトロスト区まで逃げるつもりなのか?と考え、エレンが座標の力を完全に手に入れたら手遅れだと焦ります。しかし、もしそうするのならば何故自分の前で巨人化したのかと考えるのですね。そして、自分の意識を馬から切り離すためだと気付きます。気付いたとしても、ライナーが取る行動は決まっていたようです。

エレンを追いかけたのです。

エレンが逃げ出すことと、馬を天秤にかけた結果ライナーはエレンを選びました。そして、ここまでのライナーの行動は調査兵団に読まれていたのです。ハンジは、ライナーがそこまで読めるかどうか分からないと話していましたが、エレンが「ライナーなら考え至るでしょう」と答えたのでこの作戦をそのまま実行したようでした。

ですがその会話の途中、アルミンが「もう1つ危惧するべきことが」と言い、ベルトルトのことを話します。そうでした、ベルトルトは超大型巨人ですし、出てこられたら余計に戦いづらくなります。そしてアルミンは、前回の戦いでエレンはライナーを追い詰めたが、上手くいかなかったのはベルトルトの奇襲によりエレンが連れ去られる事態に至ったからだと話します。あの時のようなことを起こさないためにも、壁から離れて戦うようアルミンが伝えていました。

そしてエレンはその通り、街の中心でライナーと戦うことにしたのですね。ライナーの顔に一発拳を入れたエレンは、心の中で叫びます。

 

お前にはここがどこだか分かるか?ここは、俺の、俺たちの故郷があった場所だ!!

 

エルヴィンの夢

馬を死守する役割を果たそうとする兵士の中に、マルロフロックもいました。フロックは、実戦経験が無くジャンに楯突いていた兵士ですね。馬を一箇所にとどめるなという指令があったようですが、フロックは怖がっているように見えました。机上とは違うことが分かったのでしょう。

リヴァイは次々と巨人を倒していきますが、3、4メートル級の巨人との戦いですでに負傷者が出ている現状に、エルヴィンは「今の調査兵団には以前のような力はない」と心の中で呟いていました。ですがそれと同時に、その犠牲がなければここまで来れなかっただろうとも考えていました。

エルヴィンの中にあったのは、いつだって父親の仮説のことでした。しかし調査兵団に入団してから夢のことを話さなくなったと言うエルヴィン。エルヴィンは、気付いてしまったのだと話します。自分は、自分のために戦っているということを。

それは部下を従えるようになってからも変わらず、エルヴィンは仲間たちを常に鼓舞しました。「人類のために心臓を捧げよ」と。エルヴィンはそれを「騙し」と考えていました。仲間を騙し、自分も騙し、そうして築き上げたしかばねの山の上に、自分は立っているのだと。

しかしそう考えていても脳裏にちらつくのは「地下室」のことで、エルヴィンは「この作戦が失敗しても、死ぬ前に地下室に行けるかもしれない」と考えていました。

エルヴィンが自分のことをどう考えているかが分かったシーンでしたが、正直エルヴィンが自分で思っているほど悪いことだとは思えませんでした。

確かにエルヴィンの指令で戦い、死んでいった仲間はたくさんいます。そしてそれを大儀のためだと思っていたのかもしれませんが、実は自分の夢のためだけに動いていたんだと心の底では分かっていたと。

エルヴィンの夢が世界征服なら話は変わってきますが、どうして巨人に狙われ、どうして巨人になれる人類にも狙われるのか、そこを知る必要は全人類にあると私は思っています。そしてその答えが地下室にあるのだとしたら、死に物狂いで向かうのは当然です。

エルヴィンはとても真面目で正義感の強い人間なのでしょう。だから大儀を自分の夢と重ねている自分に嫌気がさしているのかもしれません。ですが地下室にあるとされている情報は、敵が戦闘態勢をとき会話をしない限り必要なものです。エルヴィンが自身をそう思っていることを知って、悲しかったのを覚えています。

 

雷槍

そしてエレン。この子は時々、自信満々すぎることがありますね…先程まではエレン優勢だったにも関わらず、一瞬のうちにその体制は変わりました。気を抜いてしまったのかライナーが上手だったのか、不意をついて足元を取られ、建物に叩きつけられます。

地面に引き摺り出されもう一度殴りかかろうとしたライナーでしたが、エレンは間一髪で顔をよけます。そして、エレンはライナーの背中が上に来るように羽交い締めにするのですがうまくいきません。

何故こんな体制をとるのか、それは雷槍をライナーの体に撃ち込むためにあります。

兵士が普段使用している刃では、鎧をまとったライナーには歯が立ちません。そこでハンジが技術班に頼み込んで作ってもらったものが、この雷槍です。名前の通り雷が落ちたような衝撃があり、発射をして紐を引くと爆発する仕組みになっていました。なので対象に近づきすぎると自分が巻き込まれる可能性もあります。

それらの説明を全て受けた上で、建物が周りにたくさんあるこの状況で使用すべきとハンジは判断します。リヴァイ班はライナーの元へと飛んでいき、まずは目に雷槍を撃ち込み視界を奪いました。ライナーも何が起こったのか分かっていない様子でしたね。

そして次は、うなじです。リヴァイ班全員でうなじに雷槍を撃ち込むと、うなじに穴が開くほどの威力が雷槍にはありました。体制をすぐに立て直し、とどめを指すよう言うハンジですが、ここでリヴァイ班の動きが止まってしまいます。

うなじには穴が開いていて、それはつまり、次に雷槍を撃ち込めばライナーは死んでしまう可能性が極めて高いことを示しています。リヴァイ班は、ライナーを殺したくないのです。彼らにとってライナーはまだ、友達だという気持ちの表れなのではないかと考えると、それだけでうるっとくるものがあります…

しかしここでもジャンが周りを鼓舞していました。ジャンは周りの空気を引き締めるのが上手ですよね。

 

お前ら!こうなる覚悟は済ませたはずだろ!やるぞ!!

 

ジャンの言葉で一斉に飛び出していくリヴァイ班。表情は硬く、歯を食いしばっているように見えましたがそれでもリヴァイ班はライナーに雷槍を撃ち込みました。

ライナーは雷槍が撃ち込まれた瞬間が分かるのでしょう。

 

ま…待って…

 

こう呟きますが、外には聞こえません。

雷槍はライナーのうなじで光り、次の瞬間全ての雷槍が爆発しました。

ライナーがうめき声を上げて倒れ込むところで、エピソード14が終了します。

 

はい、ここからは語るのに相当な忍耐力と語彙力が必要になりそうです。私の拙い日本語でうまく伝われば良いのですが…

個人的には、エルヴィンの夢とエルヴィンが自分に抱いている感情に対して、なんとも言えない悲しさを感じました。エルヴィンはどうしても、周りを「利用している」という感覚が拭えなかったのでしょう。

調査兵団の目標は、調査を進めていくうちに巨人の生態ではなく「この世界の真実」を追い求めることになりました。巨人の正体が人間かもしれず、レイス家が行ってきた「儀式」についても明らかになり、人類の記憶を消していたというエルヴィンの父親の仮説も事実になりました。

記憶を消され、壁の中で100年間生きながらえた人類は、人間だったかもしれない巨人に襲われ、同じ人間にも関わらず巨人の姿となって攻撃してくる敵とも戦うことを強いられています。

彼らにはその「理由」があるのでしょうが、こちらはその理由も、何故自分たちが壁の中で生活することになったのかも分かりません。その答えが「地下室」にあるかもしれない。そうなれば調査兵団の目的が地下室になるのは至極当然だと思います。

エルヴィンは確かに自分の夢に固執しすぎたのかもしれませんが、エルヴィンの判断の上でここまでの事実を明らかにすることができたのもまた真実です。ここまできたらエルヴィンには地下室で「世界の真実」を自分の目で見てほしいと切に願います。

そしてライナーがどうなったのかも気になりますし、まだ身を隠しているベルトルトも気になります。個人的にはベルトルトよりもライナーの方が好きなので、隠れているベルトルトを早く引き摺り出したい気持ちもありますが、(笑)それは次回に期待しておきます。

長々と語りましたが、今回はこの辺で。

 

今回も読んでいただいてありがとうございました。

 

はる子