こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。
前回は、リヴァイにタコ殴りにされたエレンの歯が折れてしまったため、ハンジがエレンの口の中の様子を見た際に既に新しい歯が生えている、というところで終わりましたね。
エレンがどうして巨人になれるのか、どうして歯が生えていたのか、その生態が気になるところですね。
エピソード15について
今回は、旧調査兵団本部からエピソードは始まります。今回登場するのは、リヴァイが集めた選りすぐりの精鋭たちでまとめた班、リヴァイ班ですね。
オルオ・ボザド、ペトラ・ラル、エルド・ジン、グンタ・シュルツ、そしてリヴァイの5人の中に、今回エレンが入っています。
ちなみに、旧調査兵団本部は、古いお城を改装して使っていた施設となっています。現在使われていない理由として推測できるのは、周りに木々や建物がなく、巨人の襲撃に向いていないというところでしょうか。
どうやら、エレンを匿うためにリヴァイ班と共にこの旧調査兵団本部にいるようですね。ちなみにオルオは、馬に乗っている時に馬が何かに躓き、その拍子に舌を噛んでしまう、といった事故が度々起こります。(笑)
リヴァイ班について
旧調査兵団本部に着いた際に、エレンは注意深くリヴァイ班のメンバーを見ていました。リヴァイ班とは通称で、正式には調査兵団特別作戦班と言われています。エレンが作中でくれた情報をもとに紹介したいと思いますね。
- ペトラ・ラル・・・討伐数10体、討伐補佐数48体。
- オルオ・ボザド・・・討伐数39体、討伐補佐数9体。
- エルド・ジン・・・討伐数14体、討伐補佐数32体。
- グンタ・シュルツ・・・討伐数7体、討伐補佐数40体。
こんな感じです。エレンが巨人になっている時に万が一暴走する事になれば、その時エレンを「討伐」するのは彼らになります。
長らく使っていなかった旧調査兵団本部は、中も外も荒れ果てていたので早速掃除に取り掛かります。掃除が終わった事をリヴァイに伝えるエレンですが、その際に自分はどこで寝るべきか聞きます。
「お前の部屋は地下室だ。お前は自分自身を掌握できてない。寝ぼけて巨人になったとして、そこが地下ならその場で拘束できる。これはお前の身柄を手にする際提示された条件の一つ、守るべきルールだ」
リヴァイはエレンにこう言うと、エレンが掃除したという部屋を確認しに行きます。
リヴァイと入れ替わりでペトラが入ってきて、エレンに話しかけます。
「失望したって顔だね、エレン」
「俺いま、失望って顔してましたか?」
「珍しい反応じゃないよ、世間の言うような完全無欠の英雄には見えないでしょ、現物のリヴァイ兵長は」
ここまで聞いて、エレンはリヴァイに対して失望したような顔をしたという事なのかと理解しました。(理解力のなさ)地下室だから失望したのかと思った…。
「思いのほか小柄だし、神経質で粗暴で近寄りがたい」
「いえ…俺が意外だと思ったのは、上の取り決めに対する従順な姿勢です」
私もペトラも外れていて、リヴァイの上に対する姿勢に驚いたという事だったのですね。
「強力な実力者だから、序列や型にははまらないような人だと思った?」
「はい…誰の指図も意に介さない人だと」
「私も詳しくは知らないけど、以前はそのイメージに近い人だったのかもね。リヴァイ兵長は、調査兵団に入る前、都の地下街で有名なゴロツキだったって」
「そんな人が、なぜ?」
「さあね、何があったのか知らないけど、エルヴィン団長のもとに下る形で調査兵団に連れてこられたって聞いたわ」
「団長に?」
ここで2人の会話は終わる事になります。エレンが掃除したという部屋を確認したリヴァイが戻ってきたからです。もちろん、掃除はやり直しです。(笑)
ここの会話は、リヴァイの過去が少し見えてとても重要な場面でもあると思うので、覚えておきたいですね。
夜、リヴァイ班はお茶をしながら今後の流れについて話していました。
30日後には大規模な壁外遠征を考えているらしい事、それには今期卒業の新兵も連れて行くという事、今回の巨人の襲撃で、新兵は辛い経験をしたであろう事、そしてこれまでとは状況が異なるという事。
これは、エレンの存在を示唆していました。ウォール・マリア奪還は難しいだろうと言われていたのに、エレンの登場で一気に希望が見えてきた部分はありますもんね。
「いまだに信じられないんだが、巨人になるってのはどういう事なんだ?エレン」
エルドがエレンに聞きます。
「その時の記憶は定かではないんですが、とにかく無我夢中で、でも、きっかけになるのは自傷行為です。こうやって手を…」
そう言いかけて、エレンはとても大切かつ重要な事を思い出します。
(あれ?そういえば俺は、なんでこれだけは知ってるんだっけ)
そうです、ここがとても重要なんです。ミカサとアルミンを守った時に、咄嗟にエレンは自分の手を噛んで巨人になりました。ですが、どうしてエレンは巨人になる方法を知っていたのでしょうか?
「お前らも知ってるだろ。報告書以上の事は聞き出せねえよ。まあ…あいつは黙ってないだろうがな。下手にいじくり回されて死ぬかもな、お前」
リヴァイ、カップの持ち方独特ですよね。(笑)縁の部分を持っていますが、そこ熱いよね?と思いながら見ていました。(笑)
「あいつとはっ?!」
エレンの言葉とほぼ同時に、扉に何かが当たる音がして全員が扉のほうを見ると、そこに立っていたのはハンジでした。
「こんばんは、リヴァイ班の皆さん。お城の住み心地はどうかな?」
「早かったな」
「いても立ってもいられないよ〜!」
エレンの視線に気付いたハンジは、お待たせと声をかけ言葉を続けます。
「私は今、街で捕らえた2体の巨人の生体調査を担当しているんだけど、明日の実験にはエレンにも協力してもらいたい。その許可をもらいにきた」
「実験…ですか。俺が何を?」
「それはもう、最高に滾るやつをだよ!」
きました、変人ハンジ。興奮した顔で言うのでエレンは引いています。エレンは、自分の権限を持っているのは自分ではないため、自分で許可は下せないと伝えます。
「リヴァイ!明日のエレンの予定は?」
「庭の掃除だ」
「なら良かった、決定!エレン、明日はよろしく!」
「あ…はい…」
あっという間に庭の掃除から巨人の実験に連れていかれる事になったエレン。ここで、ハンジには決してしてはいけない質問をしてしまいます。
「しかし、巨人の実験とはどういうものですか?」
「ん?」
「ん?いや、あの…巨人の実験とは…」
「おいやめろ、聞くな!」
オルオが止めても時既に遅し。ハンジタイムが始まります。
「あ〜やっぱり〜聞きたそうな顔してると思った〜」
このハンジの言葉を皮切りに、続々と部屋を離れていくリヴァイ班。エレンは手をがっしりと掴まれているため離れられません。
それにしても、ハンジの表情が怖すぎます。(笑)
不思議そうにするエレンをよそに、ハンジは話を始めます。
「そんなに聞きたかったのか、しょうがないなあ。それじゃあ、聞かせてあげないとね。今回捕まえた、あの子たちについて」
ハンジの巨人に対する熱量
まずは、過去5回の捕獲時に行った実験の反復から始め、最初は意思の疎通の検証をしたというハンジ。過去を振り返るシーンになり、ハンジが巨人に話しかけている場面になります。
「調子はどう?名前は?体は痛くない?」
巨人が拘束されているとはいえ、あまりにも近づくのでモブリットという兵士はハンジに注意しますが、全く気にしないハンジ。
反応がなかったため、もう1体の巨人に向かい、同じように話しかけると今度は噛みつこうとし、危機一髪で逃れます。
この結果によって、今回も意思の疎通は不可能との結論に至りました。
しかしハンジは、巨人との交流を本当に楽しんでいる様子でした。やがてハンジは、巨人に語りかけます。
「昔々あるところに、人間を喰う一族がいた。お前たち巨人のことじゃないよ、人間の一族だ。彼らは山の中腹にある洞窟に身を隠し、街道を通りかかった旅人を襲っては金品を奪い、殺し、その肉を喰っていたんだ」
どうやらこれは、巨人に名前をつけるための命名式の一環のようで、ハンジはさらに続けます。
「結果として、彼らは25年にわたってそんな犯行を続けた。その間、被害者は実に500人以上に上ったという。おそらく、お前たちが喰った人間の数より多いだろうね。また、彼らはさまざまな食べ方を試みた。尻の肉はステーキに、もも肉は角切りにしてシチューに入れた。硬い部分の肉はミンチにしてこねて焼いた。血の塊と内臓でソーセージも作った。そう、彼らには料理という概念があったんだ。そこがお前たちとの違いだね」
ここまで聞いていた兵士の中では、途中で吐いてしまう者もいました。
「しかしその人喰い一族は、たった一つのミスから捕らえられ、死刑にされた。そこはお前たちと同じだね。お前たちも、人類を攻撃するというミスを犯し、そして捕らえられた。というわけで、その一族を率いた男の名前をお前たちに授けようと思う」
巨人の目の前まで行き、ハンジはそれぞれに命名しました。
「お前がソニー、お前がビーンだ。でも安心して。私はお前たちを死刑になんてしないから。よろしくね、ソニー。ビーンもよろしく。みんなで仲良くやろ」
このセリフを言いながら、ハンジは巨人の手に触れて挨拶をするのです。確かに変人です。ソニーが4メートル級、ビーンが7メートル級ですね。
お次は、日光の遮断についての実験でした。巨人は夜が深まるとあまり動かないという事実に基づき、日光により何かしらの力を得ているのではないか、という疑問が湧いたのが理由です。
巨人の周りを大きなテントのようなもので囲い、暗闇にしたところ個体差が出た事が判明しましたね。ソニー(4メートル級)は、遮断後1時間で動きが鈍くなった事に対し、ビーン(7メートル級)は3時間経っても元気なままでした。
現在に映像が切り替わり、ハンジが言います。
「改めて驚かされたよ。彼らは水も食料も取らない。発声器官はあっても、呼吸を必要としない。唯一活動に必要なのは日光なんだ。ずっと日光を絶つとどうなるのか、興味はあるけど死んでしまったら困るからね。以前捕獲した子たちは誤って殺してしまったんだ。首を切り落とす実験でうなじまで削ってしまってね。チカチローニとアルベルトって名前だったよ。笑顔が可愛い子たちでね。あの子たちには本当に悪い事をした。あんな思いは二度と…ごめんだ」
エレンは落ち込んでしまったハンジに声をかけますが、ハンジはすぐ元気になり、巨人の実験の話を続けます。
「そして!次の段階からは巨人の体と接触する、痛覚の確認へと移行した!」
また過去のシーンへと場面が移り、叫ぶ巨人と一緒になって泣きながら声を出し、巨人の目に槍を突き刺すハンジ。
「分隊長!あなたが叫ぶ必要は…」
「これが叫ばずにいられるか!ビーンがあんなに痛がってるんだぞ!ビーン頑張れ!耐えるんだ!」
その言葉とともに、また巨人の目に突き刺すハンジ。もう、狂気の沙汰としか思えません。そして私が感じたハンジに対するこの「狂気の沙汰」をみなさんにも体感して欲しかった。(笑)
「巨人に、うなじ以外の弱点がないか確認する必要があったからね。とても、辛い作業だったよ」
また過去のシーンに戻り、今度はソニーの心臓部分に槍を突き刺します。
「ソニー?ほら、心臓に刺さってるよ、痛くないの?どんな感じ?」
ソニーは、ビーンに比べても内向的な性格であまり反応を示さなかったと言います。性格があるのかも怪しいですが…。ソニーが何か話したように聞こえたので、ハンジは聞くために少しだけ近づきますが、ソニーはハンジの頭に噛みつこうとしただけでした。
「分隊長下がってください!あなた本当に死にますよ!」
モブリットの注意も聞こえていません。ソニーは自己表現が苦手らしいと話すハンジに、エレンはついにある言葉を口にします。
「あの、ハンジさん。なんで巨人を前にして、そんなに陽気でいられるんですか?巨人は俺ら人類を絶滅寸前まで追い込んだ天敵で、ハンジさんだってその脅威を数多く体験してるはずなのに」
「そうだよ。私は巨人に仲間を何度も何度も目の前で殺された。調査兵団に入った当初は、憎しみを頼りに巨人と戦ってた。でもそんなある日、私は気付いた。切断した3メートル級の生首を蹴っ飛ばした時だった。軽かったんだ、異常に。巨人の体が」
「え?」
「そもそも本来なら、あの巨体が2本足で立ち、歩くなんてことはできないはずなんだ。どの巨人もそう。切断した腕はその質量にあるべき重量には到底達していなかった。エレンが巨人になった時も、何もなかったところから巨人の体が現れたと聞く。私は思うんだ。私たちに見えているものと、実在するものの本質は全然違うんじゃないかってね。憎しみを糧にして攻勢に出る試みは、もう何十年も試された。私は既存の見方と違う視点から巨人を見てみたいんだ。空回りに終わるかもしれないけど。でも、私はやる」
エレンはここまで話を聞いて、自分の頭の中を整理しようと努力します。
(調査兵団に入ってから、驚かされてばかりだ。ハンジさんだけじゃない、変わり者だらけ。これじゃまるで変人の巣窟。でも、変革を求める人間の集団。それこそが調査兵団なんだ)
ここでエレンはまたもやミスを犯します。
巨人の実験の話をもっと聞かせてほしいとハンジに言うのです。ハンジは当然喜びますが、ハンジは巨人の話になると文字通り時間を忘れる人間なのです。
エレンとハンジは朝まで話し込み(ハンジが一人で話していた)、エレンは寝不足もいいところとなってしまいました。(笑)さらに話を続けようとするハンジの元に、悲しい知らせが届く事になります。
急いで戻るハンジですが、すでに骨となった2体がそこにいました。犯人は見つかっておらず、2体は同時に殺されたといいます。リヴァイ班も一緒に来ており、エレンは念の為マントで顔を隠しながら巨人の現状を目の当たりにします。
「君には何が見える?敵はなんだと思う?…すまない、変なことを聞いたな」
突然エレンの背後に現れたエルヴィンはエレンの耳元でそう呟くと、その場を後にしてエピソード15が終了します。
いやあ…ハンジ、お気に入りなんですが、個人的に私が知っているアニメキャラクターの中でもぶっちぎりの変人です。(笑)
そしてエルヴィンの言葉。君には何が見える?というのは正直分かりませんが、敵はなんだと思う?に関しては、敵は巨人ではなく人間だと言いたいのか、と少し感じましたね。
なんにせよ、進撃の巨人は続きが気になる終わり方でいつも攻めてきますね。(笑)
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子