こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。
前回は、ようやくエレンがアルミンとミカサの前に現れたところで終わりました。
何を話すのか、エレンの考えは何なのか。もう考える必要はありません、やっと答え合わせができる気分です。
いきましょう。
今回のタイトルは「暴悪」です。
エピソード14について
「話し合い」
前回の最後のシーンから始まりますが、アルミンの「君と話したかったのは僕らのほうさ」という言葉に本当そうよねと思いました。
なぜ単独でマーレを襲撃したのか、ジークやイェレナに懐柔されたのか、聞きたいことは山ほどあったのはこちらですよ。なのにエレンは、こう呟きます。
「俺は自由だ」
エレンは「自分が何をしようと自分の自由意思が選択したものだ」と言うのですね。ミカサは否定し、感情的になり立ち上がるのですが、
「手はテーブルの上に置けと言っただろう」
と怖い顔をして言うエレン。え、こわ。命令された…どうしたのエレン。「そういう時期」また来ちゃったの…?
エレンは「ジークは巨人についてマーレが知っている以上の知識を手にしてる」と言うと、アルミンに話しかけます。
アルミンがアニのところへ頻繁に行くのは、ベルトルトの記憶のせいだと。ベルトルトは生前、アニのことを好きなような描写が確かにありました。
「お前の脳はベルトルトにやられちまった」とエレンは言うと、こう続けます。
「敵に操られているのはお前の方だろうが」
アルミンの表情を見ると、アルミンは自分でもなぜアニの元へ行くのか分かっていなかったような気がします。
そして、次はミカサ。
アッカーマン一族はエルディアの王を守る意図で設計されたというエレン。ミカサが生きるか死ぬかの瀬戸際にいたあのとき、エレンの「戦え」という言葉に反応しエレンを護る宿主だと思い込んだのだと言います。
ミカサはもちろん違うと言いますし、私もこれは取ってつけた適当な言い訳に聞こえました。ですが、エレンはアッカーマン家の人間は突発性の頭痛に悩むことが多いらしいと言うのです。
これは、私たちも見たことがありますよね。ルイーゼと話したあとにミカサは頭痛を感じていました。これは、宿主の護衛を強いられることに抵抗を覚えることで生じるらしいとエレンは続けます。
あのとき、エレンを護るためなら牢から出すべきだったのにそうしなかった、だから頭痛が起きたということなのでしょうか…何だか信憑性があるようにも思えてきてしまいます…
エレンは言葉でミカサを傷つけていき「本来の自分を失いただ命令に従うためだけに作られた一族、つまりは奴隷だ」と言い放ちます。
「俺はガキの頃からずっと、ミカサ。お前が大嫌いだった」
一線を超えましたね、エレン。思っていてもいなくても言ってはいけない言葉なのに、ミカサが涙を流すまで言葉で傷つけた罪は重いぞ。別に何も格好良くないぞ、エレン。そういう時期なのか?ん?
しかしミカサを傷つけたエレンに殴りかかろうとしたアルミンを止めたのは、ミカサでした。このことで2人ともエレンの言っていることが本当なのかもしれないと感じている気がしました。
その事実に打ちひしがれ泣くミカサを見て、アルミンは我慢ならなかったのかエレンの顔を殴ります。アルミン、初めてエレンを殴ったね…
しかしここからはエレンがアルミンをひたすらボコボコに殴るシーンです。容赦なく殴りアルミンは床に倒れてしまいます。
「お前とは昔から喧嘩したことなかったよな?何でか分かるか?お前と俺じゃ喧嘩になんねえからだよ!」
嘘つき。喧嘩したいなんて思ったことないくせに。
アルミンは苦しそうにしながらもエレンがここに来た理由を聞こうとします。
「それで結局、何が言いたかったんだよ。ミカサを傷つけることが君の求めた自由か?」
この言葉のあと、エレンの表情が少し苦しそうな、イラついているような表情になったのが気になります。何とも思っていなかったら表情は揺れないと思うので、この表情は気になります。
「どっちだよ、クソ野郎に屈した奴隷は!」
アルミン、よく言った。悔しそうにしているエレンを見て尚更「エレンどうしたの本当」と思わざるを得ないこの状況。エレンは3人をシガンシナ区へ連れて行くと言いますが、そこで何が起こるのか。
脳みそがいくつあっても足りないくらいフル回転ですよ…
獣の巨人vsリヴァイ・アッカーマン再び
前回のリヴァイの言葉で「巨人に喰わせるべきクソ野郎は他にいる」とあったのですが、ジークを誰かに喰わせるという意味だったようですね。
リヴァイは心の中でエルヴィンに話しかけていました。
「あの日の誓いをようやく果たせそうだ。お前たちの死には意味があった。それをようやく証明できる」
そしてジークを振り返ったリヴァイが見たものは、呆然としてしまうものでした。
ジーク、走って逃げてる。
え、嘘でしょ?この期に及んで走って逃げるの?と思いきや、雄叫びを上げるジーク。
次の瞬間、木の上にいた30名の兵士たちが巨人となって次々とリヴァイの足元へ落ちてきます。
ジークの雄叫びは兵団内にも届いていたようで、ワインを飲んだであろう兵士たちは皆、電流のようなものを感じていたようです。
1番ショックだったのは、ピクシスもその電流を感じていたこと。
そして次にショックだったのは、ファルコもその電流を感じていたことです。やはり飲んでしまっていたのですね。
ジークは「何にも悪くない部下を斬り殺したりなんかしないよな?」と言いますが、いやあなたリヴァイと何度戦って何度やられたのよ…リヴァイのこと分かってないわね…
リヴァイは、ワインを部下に許可したことを悔やんでいるようでした。意地でも紅茶だけ飲ませておけば良かった。でもこれ、リヴァイは酒を飲まないとジークが理解していたということになるのでしょうかね。
そして脊髄液を体内に入れても体が硬直することがなかったことも分析していました。こんなときでも考えられるリヴァイ、すごい。
リヴァイってなんでこういう役回りばかりなんですか…個人的には1番部下思いな兵士だと思うので、リヴァイにこんなことをさせるジークはやはり好きになれません。
直前まで話していた兵士の巨人の姿を見て「まだそこにいるのか」と問いかけているリヴァイを見るのが辛かった…
まんまと逃げおおせたジークですが、1人で何やら語っていました。あなたの真意とは何ぞや。
ですがジークはエレンと待ち合わせしているみたいでした。エレンはアルミンたちにジークの居場所を聞いていましたし、どうなっているのでしょう?また何か見逃した…?
なんてことを考えていたら、きましたリヴァイ。だから言ったのに。リヴァイのこと舐めすぎ、詰めが甘すぎ。曲が格好良すぎ。
獣の巨人になったジークですが、対巨人戦でなぜリヴァイに勝てると思ったの…少しは学ぼうよ…と思っていたら、リヴァイが言ってくれました。
「必死だな髭面野郎。お前はおとなしく読書する以外なかったのに、何で勘違いしちまったんだ?俺から逃げられるって」
いや、もう…ばり格好良いんです…是非とも見てください。もう見た方はこのセリフをリヴァイの声で脳内再生してください。ほら、格好良いでしょ?
でもリヴァイの言葉はまだ続きますよ。
「部下を巨人にしたからって、俺が仲間を殺せないと思ったのか?俺たちがどれだけ仲間を殺してきたか知らねえだろうに!」
本当そうです。ここでふと思ったのは、パラディ島の人間、特に調査兵団はどれほど無意味な戦いで命を落としていったのだろうということ。
自分たちの同胞を殺し、なぜ巨人という生き物がいるのかも分からないまま命を落とし、壁の外に世界が広がっているなんて思いもしなかった。
こんなことを言っても仕方ないのでしょうが、パラディ島の人間って本当にしょうもない戦いに巻き込まれただけで、ただの犠牲者なんじゃないかと感じます。
そして今回もまた、獣の巨人とリヴァイの戦いはリヴァイの勝利に終わります。でも不安要素がまだ1つ。リヴァイもまた、詰めが甘いんですよ。ジークに対して。
リヴァイだけは本当にやめて。みんなの死も嫌だったけど、こうなってしまった以上せめてリヴァイだけはやめてください本当に。
ジークの使命
場所はシガンシナ区でしょうか、キース・シャーディスは教官をやっていました。調査兵団109期訓練兵に喝を入れていましたが、ダメですねえ。
まるでやる気がなく、いまさら巨人を倒す訓練をしたところで仕方がないと言いたいようです。
そんな中でスルマという訓練兵が声を上げましたが「エルディアに希望があるとしたら、イェーガー派が国の実権を握ることだ」と言いますね。
「みんなエレン・イェーガーにエルディアを導いてもらいたいはずだ。非常な決断も下せるような、強い指導者に」
このスルマの言葉はキースに重く響いたのではないかと思います。「特別な人間」になれなかったという気持ちはずっと心に残っていると思うので…
そして、ここにも登場フロック。ハンジを連れていますがフロック、本当に気持ち悪いですね…ある意味洗脳されやすいということだと思うので、そう考えたらかわいそうかもしれませんが。
なぜか自分が国のトップの座に君臨しているかのごとく何やら言っていますが、エレンにとってフロックって別に右腕でも何でもないと思うのは私だけでしょうか…?
私、もしかしたらフロックが嫌いという感情が強すぎて目が曇っているのか…(笑)
ですが、キースにした仕打ちは孫の代のそのまた先まで許しません。訓練兵にキースを殴らせてイェーガー派としての忠誠を示せなんて、昔の踏み絵と同じじゃないですか。何ならこっちの方がひどい。
アルミンたちは全員地下に幽閉されているようでしたし、もうここまでくるとエレンを擁護できません。せめて本当のことを言ってくれたら良いのに。まだエレンを信じていますからね個人的には。
本当だとしたらエレンこの野郎!で済むけど、先入観なのかただの感情論なのか、エレンが家族を傷つけるなんて信じられないんですよー。
リヴァイはジークの腹部に雷槍を刺して、首に信管を繋ぐワイヤーをくくっていました。ボロボロなジークの足を切り刻むリヴァイ。さすがに見ていて痛い…
ジークは息も絶え絶えにあることを聞きます。
「俺の眼鏡は…どこだ…」
「知らねえ」と答えるリヴァイでしたが、そのとき映し出されたのは幼いジークと、クサヴァーという男性。このクサヴァーは眼鏡をかけていたので、もしかしたらジークはこの人の眼鏡をかけていたのかもしれません。
2人はキャッチボールをしており「将来は野球選手か?」というクサヴァーに対して、ジークはこう返します。
「ダメだよ、クサヴァーさん。僕には…使命があるから…」
ここでエピソード14が終了します。
うーーーーん。エレンの意図が全く分からない。ジークに協力している理由も、ジークの使命が分からない現時点では分からない。
エレンはジークのその使命に賛同したから協力しているのか、それとも兄弟という点で共感したから協力しているのか。はたまたグリシャの犠牲者という点でジークにいいように言われて信じているのか。
アルミンとミカサを傷つけたことは許さないし、ずっと震えるしかできなかったガビも今回はかわいそうだった。
そして、ジークとリヴァイの戦い。
相変わらずリヴァイは相手が人間だろうが巨人だろうが強いですが、やはり巨人の方が「やり慣れている」気がしましたね。
しかしジークが詰めが甘いのと同様、リヴァイも相手がジークになると途端に詰めが甘くなるんですよね…エルヴィン率いる特攻のときも、一瞬の隙を突かれましたし。
おそらくジークの使命とは何ぞやというのが次回あたり判明するとは思いますが、とにかくリヴァイは気を引き締めてほしい。死なないでほしい。頼みます…
もうパラディ島は十分犠牲を払いました。記憶を消されたあのときから、パラディ島に住むエルディア人には罪がないとさえ思っています。記憶を消した王には罪があると言ってもいいかもしれませんが。
だから、今残っている調査兵団のメンバー誰も死なずにこの長い長い旅の最後を見届けてほしいと思っています。
そうなることを祈って、次回に期待します。ジークの使命を聞けば、もしかしたら希望を持てるかもしれないから。
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子