はる子の趣味部屋

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進撃の巨人について語りたい61

こんばんは、はる子です。

 

今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。

前回は、シーズン4に突入し新しい登場人物が増えましたね。これから私たちはライナーが生きてきた世界を見ることができるのだろうと思います。まだ幼い少年少女が戦う姿は胸が締め付けられますが、それは対巨人の時にエレンたちでも見てきました。対人間になるだけで感情がこうも動くのかと驚いたのが前回でした。

今回は、ガビたちの日常を見ることができるのではないかなと思います。

いきましょう。

今回のタイトルは「闇夜の列車」です。

 

エピソード2について

冒頭は、戦争が終わり会議をしている様子から始まります。

 

半島の自治権をめぐる戦争に4年も費やしたあげく、敵艦隊とこちらの主力の巨人2体があわや差し違える失態を演じた。人類の英知はついにマーレの鎧を粉々に砕くに至った

 

新聞に書かれている内容は、どれも戦争に勝利したマーレについてではなく、戦争に負けたはずの中東連合国を讃える内容となっていることに、カルヴィと呼ばれる男は不満そうでした。カルヴィは元帥とも呼ばれていて、まあトップということでしょう。

なんだか新聞の内容を考えると、マーレって諸外国にもあまり好かれていないような気がしません?(笑)

このままでは、いずれ対巨人兵器でマーレは他国に潰されるだろうとマガトは危惧していました。マーレ以外は巨人を持っていないため、巨人を叩きのめす武器が必要で、その開発に力と時間を注いできたのでしょうね。

現時点ではマーレが負けることはないが、対策を練らねばいずれマーレは終わるとマガトが話すと、ジークが発言権をもらいカルヴィに話をします。勝手に話したらいけないようですね…

 

今こそパラディ島作戦を再開し、始祖の巨人奪還を急ぐべきです

 

マーレはいずれ巨人が切り札ではなくなることの対策として、再び人間を人間として戦士に育てる必要が出てくるのですが、それまでに諸外国が大人しく待っていてくれる可能性は低いとジークは考えたようです。そのため「パラディ島を制圧し全ての巨人の力を収めた」という新聞の見出しが必要だと言葉を続けます。

始祖の巨人の力を持っていれば、脅しの要素としても使えますしね。以前の壁の王がそうしたように。

ジークは、コルトが獣の巨人をしっかりと継承できるのか不安だと漏らし、自分があと1年の任期であることを私たちに教えてくれました。そしてジークはグリシャに対して強い思いを持っているようでした。

 

あの忌まわしき脅威、グリシャ・イェーガーの行いに終止符を打つのは、かつての息子である私でなくてはなりません

 

確かにグリシャの過去を見たとき、グリシャの父親がしたように息子ジークにも自分の思想を押し付けていました。しかしマーレに従うことでエルディア人としての本当の意味での自由は手に入るのでしょうか?

クルーガーの話が事実だとすれば、9つの巨人の力は継承されなくても赤ん坊に突然ぽっと出てしまうらしいので、仮にパラディ島のエルディア人を皆殺しにしたとしても大陸のエルディア人は絶えず巨人の力を持ってしまうことになります。そうなればマーレはそれを放っておくことはしないでしょう。

ずっとマーレの監視下、支配下にいることが、エルディア人の真の自由と呼べるのか少し疑問に思いました。ジークがコルトと話しているところにマガトがやってきてパラディ島について話し始めます。

 

この3年間、パラディ島に向かった調査船は一隻も帰ってきていない。ジーク、お前はこれをどう見る?

 

これは…つまり、何隻向かったのか分かりませんが、遭難しているわけではない限り、パラディ島が調査船を潰していることになるわけで。でもパラディ島にそんな軍事力ありますかね?巨人はエレンとアルミンだけですし…まあ、アルミンの超大型巨人の力があれば、どうにかなるかもしれませんが…

マガトの問いにジークは答えます。

 

軍の船が32隻も沈められたのなら、それは巨人1体の仕業とは考えにくい。少なくとも、エレン・イェーガーを含む巨人が2体以上調査船に立ち塞がったのではないでしょうか

 

32隻。多いですよね…エレンとアルミンで船を沈めた?でもアルミンがそんなことに賛成するとは到底思えません。船が32隻なら、人はもっといたはずです。人間をそんなに大量に殺すなんて考えられませんよね?

マガトは戦艦の支援が必要になると言うのですが、ここでジークはこう言います。

 

敵の脅威は巨人だけじゃない

 

おそらく、リヴァイのことを思い浮かべながら話しているのだろうなと思っていたのですが、ミカサを思い返している人間もいました。ライナーです。鎧の巨人のときに、雷槍で両顎を砕かれ、口の中から引きずり出された時のことでうなされていました。ハッと起き上がるライナー。

近くにはガリヤードが座っており「9年前に自分が鎧の巨人を継承していればこんなことにはならなかった」と言います。

 

兄貴がお前を庇って、その辺の巨人に喰われることもなかった

 

ライナーは「マルセルの記憶を見たのか?」と聞きますが、ガリヤードとは苗字で、名前はポルコというようです。マルセルは兄のようですね。ポルコはライナーに興味深い返事をします。

 

前身のユミルって女のことは少し分かった。大層な名前をつけられた哀れな女だ。兄貴の『顎』を返してくれたのも、あの女の意思だろ?

 

えーと、つまりライナーが少年だった頃、ベルトルト少年とアニ少女、そしてもう1人少年がいて、その少年がユミルに喰われるシーンがありましたが、あれがマルセルだったと。

そして、ユミルは意図せず顎の巨人の力を手に入れてしまったことで人間に戻れていたと。紆余曲折あり、顎の巨人の力をポルコに戻すために、ユミルはポルコに喰われたと、こういうことでしょうかね…?

ユミルの行動と比べて、ポルコはライナーに「お前はあの島で何をしたんだ?誰かに助けられてばかりだ」と問いますが、ポルコはユミルの記憶を通してライナーが兵士だった頃の記憶を断片的にでも見てしまったようでした。

 

随分と頼れる男を気取っていたようだったが、まるで兄貴の真似事じゃねえか!

 

まだ関係性がよく分かっていませんが、ポルコはライナーのことを許してはいないように見えますね。そしてライナーは、兵士だった時は周りに頼りにされていたのは事実です。ポルコの兄マルセルは、ライナーのような人だったのでしょうか。

そこへ女性が入ってくるのですが、ポルコはその女性をピークと呼びました。

 

車力の巨人/四足歩行巨人!

 

お、女の人だったんですね…いや、見た目で判断しているわけではないです。いや、少しはしたかもしれないけど、でも驚いたのは事実です。ピーク、綺麗な女性だったので…

ピークはライナーに、ガビたちに顔を見せてあげてと言うとライナーは立ち上がり部屋を出て行きました。

 

ライナーは子供たちの人気者ですね。ライナーを見つけた瞬間、ガビ、ウド、ゾフィアはライナーの元へ走り寄って行きました。特にガビはライナーが大好きですね。ファルコは1人だけ駆け寄りませんでしたが、ライナーの体を心配してのことだったようですし、子供たちに慕われているライナーを見るのは新鮮でした。

4人が集まって話しているのを見ていたライナーは、ふとその影を自分たちに当てはめていました。

ポルコ、ベルトルト、マルセル、アニ。

そして、ライナー。

ライナーは、自分たちが9つの巨人の力を手に入れた結果の現状を知っているからこそ、4人にはこのままでいて欲しいと感じているような気がしてしまいました。

そして、ライナーと子供たちを上から見つめていた人影も気になります。ピークにも見えますが…他に黒髪で肩下くらいまでの女性が思い当たりません。

 

ライナーたち戦士は、故郷であるレベリオに戻るため夜に列車で帰っていました。コルトは酒を飲んで酔っ払ってしまい、ガビを英雄のように讃えみんなで騒いでいるところでした。

離れたところでその様子を見ていたファルコは、やってきたライナーにこう話します。

 

あなたを慕う少女がこのまま『鎧』を継承すれば、ガビの寿命は27歳。艦砲射撃の的にならなければ、ですが…あなたはそれでいいんですか?

 

どうやらこれは、言ってはいけない言葉だったようです。

 

今お前なんて言った?9つの巨人を継承する名誉を冒涜したのか?もしこれを報告したら、お前はコルトや親族と共に巨人兵器に加えられる

 

もしかしたら、戦争の時に飛行船から落ちていった巨人たちは兵士ではなくこういうことだったのかもしれないと、ふと思いました。罰として巨人兵器にさせられたのかな、と。

 

発言を訂正させてください!戦士候補生ファルコ・グライスは、己の一族を悪しきユミルの血から解放するべくこの血を生涯マーレに捧げます!

 

ライナーが「9つの巨人を継承する名誉をなんと心得る?」と続けると、

 

名誉マーレ人として栄誉と誇りを授かり、祖国マーレへの忠誠を存分に示す権利が得られることと存じます

 

とファルコも続けます。私が感じたのは「言わされてるなー」という印象と、「これが洗脳か」ということだけです。ファルコが自分の意思で言っているようには見えませんでした。

特に「悪しきユミルの血から解放するべくこの血をマーレに捧げる」とは?となりました。結局はその「悪しきユミルの血」が流れていることに変わりはないし、本来ならば自分の血筋、民族に誇りを持ちたいところです。

「ユミルの民は穢れてる」「ユミルの民は悪魔」「でもマーレの言うこと聞いたら名誉マーレ人にしてあげるよ」って…なんだか気持ち悪いと感じるのは私だけなのでしょうか…

ライナーは、鎧の巨人はお前が継承してガビを助けろとファルコに伝えるのですが、ファルコは混乱しているように見えました。ファルコは戦争からエルディア人を解放したいと思っているようですが、ライナーも同じ気持ちなのかまだ悩んでいるようでした。

そして私が気になったのは、マガトです。エルディア人を下に見る発言はあるものの、列車内で騒いでいた戦士たちを止めようとする部下を「今宵だけだ」と許しているんですよね。

この時に、なんだか他のマーレ人とは少し違う気がしました。

 

レベリオ

ライナーたちは故郷のレベリオに到着すると、それぞれが自分を待っている家族の元へと駆け寄って行きます。この光景は、立場関係なく微笑ましく見える光景ですね。ジークは祖父母、つまりグリシャの父母の元へ向かい、再会できたことを喜んでいました。

当然ですが、ライナーにも家族がいるんですよね。家族に再会して嬉しそうでした。

ファルコは、ある列が気になりそちらの方へ向かうとそこにはコスロがいました。エルディア人をボロクソに言っていた、マガトの部下ですね。ファルコが「負傷兵ですか」と聞くと、心的外傷を負ってしまったエルディア人兵のようでした。

このコスロ、人間のクズなので心的外傷を負っていると知っていて、爆弾が落ちる音を口で鳴らして彼らをパニックに陥らせたんです。こういう人間はザックレーに渡して芸術作品の仲間入りとした方がいいと思います。周りで笑っている人間も同類です。

ここで転んでしまったエルディア兵に声をかけるファルコでしたが、腕章を反対の腕につけているのを直してあげていました。本当に優しい子なんですね。

 

ライナーとガビの苗字が同じブラウンなのが気になっていたのですが、どうやらこの2人はいとこ同士のようです。同じ家で一緒に食事をとっているところで、ガビの勇敢な話をみんなで聞いていましたが、ライナーの母親がパラディ島のことを口にしたことで、その場の空気が変わります。

ライナーはパラディ島の人たちのことについて話し始めるのですが、言葉選びだけは「ひどいやつ」「悪党」などを使っていても、ライナーが彼らのことをどれほど近くで見てきたかがわかる内容で、私は嬉しいやら苦しいやらで複雑な気持ちになりました。

特にサシャが芋を食べてキースに怒られた時のことを話したライナーが、顔はしかめ面ですがどこか懐かしむような口調で話していて胸が苦しくなりました…ライナーもまた、優しい人間なのでしょう。パラディ島の人間は悪魔なんかではなかったことを、身を持って体験してしまったことで、気持ち的には板挟みになっているようにも見えました。

最後は「そこにいた日々はまさに地獄だった」と締め括っていますが、母親は何か勘づいているようでしたし、ガビも「いろんなやつらってなに?悪いやつらでしょ?」とショックを受けたように聞きますが、それに答えたのはライナーの母親でした。

島にいるエルディア人がいかに悪か、自分たちがいかに善良なエルディア人なのか、自分たちを置き去りにして島に逃げたやつらに制裁を与えなくてはならない、と…幼少期からこんなことを吹き込まれたら、純粋な子供はそれを信じるでしょうね。

 

翌日、ライナーたちはジークと共に作戦会議をしていました。ここで新しく登場するのがタイバー家、そして戦鎚の巨人。ここにも9つの巨人の力のうちの1つが出てきましたね。

戦鎚の巨人の力を管理するタイバー家ですが、彼らは巨人の力を敵国に向けたことは一度もないそうです。そして、かの巨人大戦でフリッツ王を退けた一族でもあることから、彼らなら説得力もあり、諸外国も耳を傾けるだろうとし、諸外国の要人や記者を招いて宣言をしてもらうとジークは言います。

 

1年以内にパラディ島を制圧する」と。

 

ライナーの「俺はまた行くのか…あの島へ」という言葉で、エピソード2が終了します。

 

いくつか気になる点もありましたが、大陸のエルディア人にも、パラディ島のエルディア人にも、ついでにマーレ人にも、この言葉を捧げたい。

「百聞は一見にしかず」

先人の言葉は大切にするべきだと思いました。見てもいない、聞いただけのことで判断するには尚早というもの。

それぞれの人類が、それぞれの生活、歴史を知るために交流することができたなら、どれほど世界は変わるでしょうね。

そしてもう1つ気になったのは、エレンが保有している「進撃の巨人」の力についてです。

この力はクルーガーが持っており、それをグリシャが継承し、現在はエレンが持っているわけですよね。

進撃の巨人」は自由を追い求めて前に進み続ける巨人の力だったはずです。そしてこの力を持っていた人間であるクルーガー、グリシャ、そしてエレンの全員が自由になるために動いてきました。

9つの巨人の力の中でも唯一、この進撃の巨人の力だけがエルディア人の真の自由のために前に進むようになっているとしたらどうでしょう。

方法はそれぞれ違うにしても、マーレ人に対してエルディア人の誇りを持って抵抗してきた気がしませんか?クルーガーはマーレ政府の中から、グリシャはそんなクルーガーから継承してレイス家から始祖の巨人の力を奪還し、最終的にはエルディア人の記憶を戻すための最初の一歩となりました。

エレンは、エルディア人たちを本当の意味で自由にするために、どのような行動をとるのか。

私の中ではますます気になる点の1つとなりました。これからパラディ島がどのように諸外国との関係を築いていこうとしているのか、楽しみです。

 

今回も読んでいただいてありがとうございました。

 

はる子