はる子の趣味部屋

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進撃の巨人について語りたい56

こんばんは、はる子です。

 

今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。

前回は、リヴァイの究極の選択によってアルミンが超大型巨人となって生き返り、 エルヴィンはリヴァイとハンジに見守られながら息を引き取りました。エルヴィンは今まで多くのことを成し遂げました。ゆっくり休んでほしいと思います。

そして、私の大好きなモブリット。ハンジを守って死んでしまいましたが、私はモブリットを忘れることはありません。ありがとう、モブリット。

アルミンはこれから超大型巨人としてエレンと協力して戦っていくことになると思いますが、アルミン自身がその事実と向き合っていけるのかが心配です。

いきましょう。

今回のタイトルは「地下室」です。やっとですね

 

エピソード19について

アルミンの使命

アルミンは壁の上で目を覚ましますが、状況がよく飲み込めていないようでした。隣にはサシャも寝ていて、傷が深そうです。心配…

すると上半身を起こしたアルミンに気付いたのか、エレンが駆け寄ってきてアルミンを抱きしめます。

 

よく…戻ってきた…

 

と泣くエレンにますます混乱するアルミン。アルミン自身は特に目立った傷もなく、どこかが痛いといった症状もなさそうなので、アルミンが混乱するのも分かります。

そこへリヴァイもやってきますが、アルミンはどうやらベルトルトが巨人になったところから記憶がないようでした。リヴァイは「覚えているのはそこまでということか」と言うと、言葉を続けます。

 

エレン、ありのままを話せ

 

困惑するアルミンをよそに、リヴァイは緑の信煙弾を撃ちます。おそらく、街中に散らばっていた兵士にアルミンが目を覚ましたことを知らせたのだと思います。

エレンから真実を聞かされたアルミンは、放心状態でした。そして私もこの時知ることになったのですが、調査兵団は全ての兵士を合わせても、壁の上にいる9人が全員であるという事実。

リヴァイ、ハンジ、エレン、ミカサ、アルミン、ジャン、サシャ、コニー、そしてフロック。あれだけいた調査兵団の兵士は、この9人となってしまいました。全ての分隊長も、分隊長に従っていた兵士たちも、全員死んでしまったということになります。被害が大きすぎる…

ジャンは戦闘から4時間が過ぎていることを教えてくれ、街中を探してはいるがまだ生存者は見つかっていないことも話してくれました。

アルミンは、何があったのかを自分の口で声に出しながら確認し、ベルトルトを食べたことを口にしたときに吐き気からむせてしまいました。水を飲んでもなお落ち着かないアルミンは、小さな声で呟きます。

 

どうして…僕なんですか…誰がどう考えたって、エルヴィン団長を生き返らせるべきじゃないですか…兵長、どうして僕に打ったんですか…?

 

リヴァイは、アルミンにこう聞かれると舌打ちをし、エレンの背中を蹴って「ありのままを話せと言ったろうが」と怒りますが、あのとき満場一致ではなかったことをアルミンに伝えます。

 

少なくとも、お前の仲良し2人はそうは思わなかったようだぞ。俺に抵抗し、刃傷沙汰に及ぶほどな

 

刃傷を「にんじょう」と読むなんて知りませんでした…また1つ賢くなった。リヴァイの言葉にシュンとしていくエレンとミカサ。「どんな処分でも受けます」とエレンが言うと、ハンジが反応しました。

 

当然、兵規違反の罰は受けてもらうが、罰さえ受ければ何をしてもいいのかい?

 

私はハンジのこの言葉がとても好きです。罰さえ受ければいいんでしょ、と好き勝手やっては規律の意味がありません。何でもありになってしまいます。エレンとミカサはアルミンを救いたい一心だったとはいえ、二度とこのようなことがないようにしないといけないと思いました。アルミンのためにもね。

リヴァイはアルミンに対して「最終的にお前を選んだのは俺だ」と言いますが、やはりどちらかと言うとエルヴィンのことを考えた結果そう動いたと言いたいようでした。

 

俺の私情でエルヴィンの死に場所をここに決めちまったんだ

 

リヴァイのこの言葉の時、エルヴィンらしき人物の遺体にマントがかけられているシーンがありました。「らしき」というのは、顔がマントで隠されていたからです。

アルミンは「エルヴィン団長が死んでいいわけない」と呟くと、ハンジはそれに同調しました。そしてアルミンにこのような言葉を伝えます。

 

君にはエルヴィンの命と巨人の力が託された

 

これは今のアルミンには荷が重く感じるでしょうね…思っていた通り、アルミンは自分にエルヴィンの代わりなんてできるはずがないと思ったようです。

しかしリヴァイは独特の励まし方でアルミンに伝えます。

 

勘違いするな。お前じゃエルヴィンの代わりにはなれねえ。だが、お前はお前で、人にはない力を持っていることも確かだ。俺は後悔するつもりはない。ただ、こいつらを後悔させるな。他の誰も、お前自身も後悔させるな。それがお前の使命だ

 

「こいつら」の時にエレンとミカサの頭を掴むリヴァイ好きです。リヴァイもまた人を引っ張っていく力がありますよね。エレンたちも、リヴァイやハンジのような兵士になってくれたらいいなあと、思いながらこのシーンを見ていました。

 

うう…うるさい!

 

ここで突然、場の空気を変えたのはサシャでした。痛いのに周りが騒がしくてイラついてしまったのでしょうね。これは周りが悪いです。(?)

サシャの言葉に思わず笑ってしまったハンジもまた、アルミンに対して思っていることを伝えます。

 

私もエルヴィンの後任の調査兵団団長としては、君と似たような立場だ。こうなればお互い、腹をくくるしかない

 

この言葉に対してアルミンも心を決めたように「はい」と答えたのが印象的でした。

そしてここから、我々がずっと待ち望んでいた瞬間のために動き出すことになります。

地下室です。

ハンジとリヴァイ、エレンとミカサで、エレンの家の地下室へと向かうことになります。

 

地下室

しばらく音楽が流れるだけで、4人がエレンの家まで歩くシーンが続きます。幼少期の頃の映像と重なり合いながら家までをたどるエレンとミカサを見ていると、何だか胸が苦しくなりました。

たどり着いた家には、あの頃のまま岩が乗っかっており、違うのはその岩に草が生えていること。この草が、どれだけの歳月が流れているのかを表していると思います。

地下室への入り口を邪魔している岩をどけ、その扉を開けて階段を降りていく4人は、1枚の扉の前で立ち止まりました。扉には鍵がかかっており、エレンは首にかかっている鍵を使って開けようとしますが

 

開かない。

 

え、そんなことある?ここまできてそんなオチ、ありえないよ?

エレンの持っている鍵と、扉の鍵穴は明らかに違いました。エレン、ミカサ、ハンジは驚きますがここで登場するのがリヴァイです。

 

どけ、俺が開ける

 

どうやって?鍵もないし…まさか、まさかね?そんなわけないよね?と思っていたらやりました。

扉蹴破り。

鍵付きの扉を、木造とは言え足で蹴破ったリヴァイ。これには3人も引いている気がしました。(笑)しかしリヴァイのおかげで無事(?)地下室へと入ることができた4人は、真っ暗な部屋に明かりを灯します。…エレンが持っている鍵が入り口の鍵でないなら、あの鍵は一体何の鍵なのでしょう…?

地下室の部屋には、大量の本や薬の瓶が並んでいました。エレンは、父親はよくここで薬の調合をしていたと話します。どこからどう見ても「医者の部屋」で、巨人についての資料や本があるようには見えません。リヴァイとハンジもそう感じたようで、ハンジはこう言います。

 

『何も怪しいものはありません』。私にはそう主張しているように見える

 

私も賛成です。この部屋全体が、なんかこう、作り物のように感じるんですよね。おとり?じゃないですけど、これは隠れ蓑に過ぎないのではないかな?と。リヴァイは「中央憲兵に見られて困るようなもんは一見しただけじゃ分かんねえだろうな」と言っていましたし、どこかに隠している可能性が高いです。

手を動かす2人に対して、エレンとミカサは立ったままだったので、リヴァイが急かします。

 

おい、突っ立ってんじゃねえぞガキども。エルヴィンの勘はそう外れねえよ

 

エルヴィン…そうですよね、彼の人並外れた直感力を信じましょう。エレンとミカサもその言葉で手を動かし始めます。

ミカサが机の上の本を調べようとした時にコップが落ちてしまうのですが、それを拾おうとかがんだ時、ミカサはあるものを見つけます。

机の下にある引き出しにある、

 

小さな鍵の穴を。

 

そして、エレンの持っている鍵は吸い込まれるようにその鍵穴に入っていき、引き出しが滑り出します。

しかし…

 

から?!

 

中に何も入っていないのを見て焦るエレンでしたが、リヴァイは気付いていました。引き出しの中はなんと二重底になっていたのです。これほどまでに用意周到なところ見ると、やはりグリシャはとんでもない秘密を抱えていたようですね。

本の1ページ目を開くと、そこには1枚の写真が挟まっていました。私たちにはそれが写真と分かりますが、エレンは肖像画だと思ったようです。写真を見たことがなかったのですね。

そしてここで、壁の中で調査兵団の帰りを待っている人たちのシーンに移ります。

 

ナイルは、訓練兵だった頃のエルヴィンの言葉を思い出して後悔していました。彼は、エルヴィンが父親にした質問を知っていたようです。

 

壁の外に人類がいないってどうやって調べたんですか?

 

エルヴィンの言い分はこうでした。

人類が壁の外をろくに出歩けない以上は、人類が巨人に喰いつくされたことを確認できないはずだ。

それなのに、歴史書は「喰いつくされた」と断言している。

史書というのは客観的であるべきで「喰いつくされたと思われる」と表記するのが正しいはずだ、と。

ナイルは「言葉の揚げ足取りだ」と言いますが、エルヴィンは「主観的な意味がある!」と声を荒げ、言葉を続けます。

 

たとえば『壁外に人類は存在しないと思い込ませたい』とか。つまり、歴史書を発行する王政側の意図だ

 

このエルヴィンの言葉を、ナイルは「屁理屈」だと笑いましたが、今の状況を考えるとその時きちんと話を聞かなかったことを後悔しているようでした。

ザックレーは「本人に直接詫びるほかあるまい」と言いますが、ナイルがエルヴィンに直接伝えることはできても、その返事をもらうことはできないでしょう…

そこへ調査兵団が帰還し、ウォール・マリア奪還が成功したことを街中の人が知ることになります。

まさか調査兵団が9人となって戻ってくるとは、思ってもいないでしょうね。

ハンジの右手にはグリシャがエレンに託した本があり、先ほどの続きを見ることができました。

写真の裏には、グリシャの手書きで文字が記されていました。

 

私は、人類が優雅に暮らす壁の外からきた。人類は、滅んでなどいない。この本を最初に手にする者が、同胞であることを願う

 

グリシャの書いた言葉を最後に、エンディングが流れます。

写真には、グリシャによく似た男性と、おそらくブロンドであろう女性、そして女性の膝に乗る少年がいました。

しかし今回は、エンディングの後にもストーリーは続いていました。

私はそれを見て衝撃を受けたのを今でも覚えています。

 

少年だったグリシャと、妹のフェイという女の子が登場し、家の外に出ようとする2人に母親が近づき、腕に腕章を付けさせます。そして、母親は興味深い言葉を口にします。

 

グリシャ、壁の外には絶対に出るんじゃないよ

 

家の外が映し出され、空を見上げると、そこには飛行船が飛んでいました。エレンたちが生きている世界よりも遥か昔なはずにも関わらず、この街は壁の中の世界よりも発展しているように見えました。

そして、この街にも確かに壁は存在していましたが、エレンたちと違うのは、壁の外にも街は続いていて、人が住んでいるということです。通行証のようなものを見せれば壁の外に行けるようでしたが、幼きグリシャは妹フェイの手を取って勝手に壁の外へと飛び出してしまいます。

 

私はまず、何から語るべきか考えあの日を思い浮かべた。あの幼き日、私は…この世の真実と向かい合った

 

グリシャの本の冒頭の言葉で、エピソード19が終了します。

 

調査兵団は9人となってしまいましたが、無事帰還をしたようで本当に良かったです。

しかしここからが本当の戦いの始まりなのかもしれません。

シーズンが変わるわけではありませんが、ここから進撃の巨人は、また別の道を歩むことになりそうだと感じました。

自分たちの尊厳を守るために巨人と戦い、巨人の生態を知るために壁の外へ出て調べていた調査兵団は、次にどのような役割を任されるのか。

そしてグリシャがエレンに残した本には、どんな真実が待ち受けているのか。

この瞬間を、エルヴィンはどれほど待ち望んでいたことでしょう。

これまでに亡くなった全ての兵士たちの命が少しでも浮かばれるような真実であってほしいと思う反面、進撃の巨人のスローガンのようになってしまっている「世界は残酷だ」という言葉がある以上、簡単な道のりではないでしょうね。

私の心からの望みは、壁の中の人類が安らぎを感じることができる世界になることです。

次回から、そうなるためにはどうしたら良いのかを模索していけるようになれば良いなと思います。

 

今回も読んでいただいてありがとうございました。

 

はる子