こんばんは、はる子です。
今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。
前回は、巨人エレンがミカサに突然殴りかかったところでエピソードが終わりましたね。この先の展開が全く読めないので早速語っていきたいと思います。
エピソード12について
巨人の大部分を街の隅に集める事ができた人類でしたが、それでも約2割の兵士が命を落としました。
この時、「失った」という言葉を使った兵士に対して、ピクシスはこう言いました。
「失ったのではないぞ。兵は勝手に死んだわけではない。わしの命により死なせたのじゃ。今こそ人類滅亡の瀬戸際。人類が生きながらえるためならわしは、殺戮者と呼ばれることもいとわん。」
ここまでの覚悟があるからこそ、このピクシスという人物は司令と呼ばれるまでになったのでしょう。
人類のために殺戮者と呼ばれる事もいとわない、なんて普通は言えません。
エレン巨人の暴走
巨人となったエレンは、ミカサ目掛けて拳を振り下ろしましたがミカサは間一髪逃げました。この時にミカサの頬には深い傷がついてしまいます。
エレンはもう一度ミカサに向かって拳を振り下ろしますが、それを避けて立体機動装置でエレンの鼻先に止まります。
「エレン!私が分からないの?!私はミカサ!あなたの…家族!あなたはあの岩で穴を塞がなくてはならない!」
ミカサは一生懸命エレンに話しかけますが、リコは作戦は失敗したものとして、赤い信煙弾を発射します。
「エレン!あなたは人間!あなたは…」
ミカサは引き続きエレンを説得しようとしますが、エレンが再び拳を握りしめたため離れます。それと同時にエレンはミカサがいた自分の顔を殴り倒れ、動かなくなります。
それと同時に普通の巨人が侵入してきた事で、精鋭班はエレンを置き去りにしてその場から離れようとします。
赤い煙を見た壁上の兵士たちは何が起こったのか不安そうにしていますが、アルミンはいてもたってもいられずエレンの方向に向かいます。
兵士たちは、ピクシスに撤退命令を出すよう伝えますが、ピクシスは首を縦に振りません。イアンの判断に全てを委ねているのですね。
場面はまたエレン付近に戻り、ミタビはイアンに「お前のせいではない」と言い、作戦を中止するためにその場から離れようとします。
それを見たミカサはミタビに斬りかかろうとしますが、(怖い)それをイアンが止め、リコとミタビに指示を出します。
当然2人は納得出来ない様子ですが、エレンをこのままにはしておけないと言います。この時のイアンのセリフで、
「彼は人類にとって貴重な可能性だ。簡単に放棄できるものではない。俺たちと違って、彼の代役は存在しないからな。」
というものがありますが、ピクシスはこのイアンの冷静な判断力を信じて、指揮役に任命したのかなと思いました。
「あの出来損ないの人間兵器のために、今回だけで数百人は死んだだろうに…あいつを回収して、また似たような事を繰り返すっての?!」
「そうだ。何人死のうと何度だって挑戦すべきだ!」
「イアン! 本気なの?!」
「ではどうやって人類は巨人に勝つというのだ!リコ、教えてくれ!他にどうやったらこの状況を打開できるのか!人間性を保ったまま、人を死なせずに巨人の圧倒的な力に打ち勝つには、どうすれば良いのか!」
「巨人に勝つ方法なんて、私が知ってるわけない。」
「だから俺たちが今やるべき事は、これしかないんだ。あのよく分からない人間兵器とやらのために、命を投げ打って、けなげに尽くすことだ。悲惨だろ?俺たち人間に、唯一できる事なんて、そんなもんだ。さあ、どうする?これが俺たちにできる戦いだ。俺たちに許された、あがきだ!」
リコは納得はできないが、指示には従うと言い配置された場所へ向かおうとします。
「必死にあがいて、人間様の恐ろしさを思い知らせてやる。犬死なんて納得出来ないからね。」
それにならって、ミタビもイアンに移動する事を促し、指示に従う意思を見せました。
きっと、想像以上に仲間たちが死んでいっているのでしょう。これ以上、犠牲を出したくないでしょう。それでも全人類のために戦い続けなければならず、犠牲の上に人類の生存が懸かっているという事実を、イアンは理解しているんだなと思いました。
この後イアンは、ミカサから礼を言われますが、礼には及ばないと言い、自由に動いた方が実力が発揮されるだろうと好きに動くようミカサに言います。
私が兵士だったら、こんな上官がいいなと心から思いました。
「恋人を守るためだからな」
「家族です…」
このやり取りが可愛すぎて一瞬、一気に和みました。ミカサ、顔赤くしちゃって…(笑)
ですがすぐに、本格的に戦いが始まります。ミカサはとにかく、エレンの元に巨人が行かないよう巨人を倒していくという立ち位置にいます。
しかし人間の数が少ない割に、巨人が多い事に気付いたミカサは、巨人がエレンに引き寄せられているのでは?という推測に至ります。
そこへアルミンが到着し、現状を把握します。アルミンは、巨人の中からエレンが出てきた事を思い出し、エレンを巨人から引きずり出す作戦に出ます。
それはつまり、エレンを避けて刃をうまく突き立てる必要がある事を意味します。これ、ものすごい勇気がいる行動です。
痛がるエレンに、アルミンは話しかけます。ここから、なんとかもう一度作戦を遂行するためにアルミンがひたすらエレンに話しかけるシーンがきます。
エレンとアルミンの絆
アルミンは、巨人から出て人類を助けるんだと叫びますが、エレンはまだ状況を把握できておらず、返答はありません。
アルミンはそのまま言葉を続けます。
「エレン!エレン!!お母さんの仇はどうした?!巨人を駆逐してやるんだろ?お母さんを殺したやつが憎いんだろ?」
エレンの視点からは、アルミンは家の外にいて窓から叫んでいるように見えています。そして、母親は目の前にいるのに何言ってるんだと呟きます。
「このままここにいたら、巨人に殺される!ここで終わってしまう!」
一生懸命訴えるアルミンをよそに、エレンは気だるそうにまた呟きます。
「何言ってるか分かんねえよ、アルミン。なんで外なんかに出なきゃ行けないんだ?そうだよ…どうして外なんかに……調査兵団なんかに…」
アルミンは、エレンに次のように語りかけます。
「エレン…僕たちは、いつか外の世界を探検するんだろ?この壁の外の、ずっと遠くには、炎の水や氷の大地、砂の雪原が広がっている。僕の父さんや母さんが行こうとしていた世界だ。忘れたのかと思ってたけど、この話をしなくなったのは、僕を調査兵団に行かせたくなかったからだろ?」
「外の…世界…」
「エレン、答えてくれ。壁から一歩外に出れば、そこは地獄の世界なのに、父さんや母さんのように、無惨な死に方をするかもしれないのに、どうしてエレンは、外の世界に行きたいと思ったの?」
「『どうして』だって…?」
エレンは立ち上がり、アルミンがいる窓の方を振り向きます。
「そんなの、決まってんだろ…俺が、この世に生まれたからだ!!」
ここでエピソード12が終了します。
アルミンについては何度も語りまくっていますが、アルミンのエレンに対する友情、尊敬、信頼が丸ごと表現されているシーンだなと思っています。
エレンなら、必ず自分の声を聞いて目を覚ましてくれる、戻ってきてくれると信じているからこその言葉だと感じました。
そしてその通りで、エレンはアルミンの言葉を一つ一つ聞き、自分の中で消化をしながら徐々にこちらの世界に戻ってきた感じがしてそこも好きです。
エレンとアルミンの間には、きっと言葉で表現できないほどの絆が存在しているのだな、と思うと胸に迫るものがありました。
次回で、エレンがどのように岩を壁まで運ぶのか、そして作戦は無事成功するのかワクワクしますね。…今回頑張って削ってみたのですが、どうでしょう?私はとても物足りないのですが、短い方が見やすいんでしょうか…?
だめだ、これからもエピソードは増えていくのにその度に長くなってしまうと、読むのも疲れてしまいそうなので、今後も頑張って削れそうなところは削っていこうと思います!
今回も読んでいただいてありがとうございました。
はる子