はる子の趣味部屋

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進撃の巨人について語りたい11

こんばんは、はる子です。

 

今回も、進撃の巨人について語りたいと思います。

 

前回は、アルミンの勇姿をたっぷりと堪能できた事と、ピクシスの素晴らしいお言葉たちに助けられたところで終わりました。

本格的に、巨人エレンが岩を運んで穴を塞ぐという作戦を実行するために動き出す事になりますね。

 

エピソード11について

今回は、ピクシスとエレンの会話から始まります。エレンはやるのかやらないのか、と聞かれてやりますと答え、前回のエピソードが終わっているのですね。

ピクシスはすぐさま作戦を立てようと言いますが、アルミンはいきなり実用化するのは難しいのでは、と言います。そこでピクシスの一言。

 

時は一刻を争う。活躍してもらうぞ、若き兵士たちよ。

 

私は心から思いました、これがボスの器だと。

ピクシスとエレン

巨人に地上を支配される前、人類は種族や理の違うもの同士で果てのない殺し合いを続けていたといわれておる。

その時に誰かが言ったそうな。『もし人類以外の強大な敵が現れたら、人類は一丸となり争いをやめるだろう』と。

おぬしはどう思う?

 

壁の上を移動しながら、ピクシスはエレンに尋ねます。それに対してエレンは、

 

それは、随分とのんきですね。あくびが出ます。

 

と答えます。とてもエレンらしい答えだなと思いました。

 

おぬしもわしと同じで品性がひん曲がっておる。

 

と笑って返すピクシスとエレンは、どこか似たような部分があるのかもしれません。

エレンは大真面目に言葉を続けます。

 

その強大な敵にここまで追い詰められた今でも、一つになったとは言い難い状況だと思いますので。

 

ああ、そろそろ一つにならんとな。戦う事も難しいじゃろうて。

 

次のシーン、小さいシーンですが個人的に好きなシーンです。

壁の上を移動している途中でハンネスを見かけるんですね。エレンに気付いたハンネスは、エレンが無事であった事にホッとしてエレンを見ていたのですが、ハンネスに気付いたエレンは「任務に集中しろ」という仕草をするんです。

これにハンネスは、上官に向かってなんて態度だ、と心の中で呟くのですが、そんなエレンを見た事でミカサとアルミンも無事であると確信した、というシーン。

ハンネス、3人を気にかけてくれてありがとう。ちゃんとエレンに態度を改めるよう言っておきます。(誰)

 

この後も好きなシーンです。ピクシスは酒をぐびっと飲み、エレンにも飲むかと聞きます。当然、エレンはありがたく頂戴しますね。

もちろん美味しいとは感じないだろうし、何ならまずいとまで思うかもしれません。エレンは思い切り吹き出すのですが、その時のピクシスの表情が、してやったり、という顔で、ピクシスのお茶目さが出ていて個人的に好きなシーンです。(笑)

 

ピクシス司令がなぜ司令なのか

兵士たちが集まっている場所まで辿り着き、壁の上から兵士たちに声をかけるピクシスなのですが、ここのピクシスからしもうすごい

 

「ちゅうもーーーーーく!!!!」

 

とまあ、とんでもない大声で叫ぶんですね。マイクも何もないですよ、ただ叫んでいるだけであの声量です。それが兵士たちに届いて、一瞬で静かになる壁の中。

 

これより、トロスト区奪還作戦について説明する!この作戦の成功目標は、破壊された扉の穴を塞ぐ事である。穴を塞ぐ手段じゃが、まず彼から紹介しよう。訓練兵所属、エレン・イェーガーじゃ。

 

この言葉で、兵士たちの中にいる同じ訓練兵たちは驚きます。

 

彼は我々が極秘に研究してきた巨人化生体実験の成功者である。彼は、巨人の身体を生成し、意のままに操ることが可能である。

 

なるほどそういう設定にしたのか、と感心していましたが、この言葉を理解できていない人がほとんどだったと思います。その中でもコニーにスポットライトが当たります。

 

んんっ?!なあ、今司令が何言ってんのか分かんなかったが、それは俺がバカだからじゃねえよな?!

 

自分でバカだと認めているコニー、かわいい。(笑)

 

巨人と化した彼は、前門付近にある例の大岩を持ち上げ、破壊された扉まで運び、穴を塞ぐ。諸君らの任務は、彼が岩を運ぶまでの間、彼を他の巨人から守ることである!

 

兵士たちは、エレンが巨人になって作戦を遂行する、という事が信じられず恐怖値がどんどん上がっていきます。そして、次々に兵士たちがそれぞれの家に帰ろうとその場を離れて行こうとしますね。

するとなんと!あのおっさん(一応名前を…キッツ)ここにもいまして、

 

覚悟はいいな反逆者ども!!

 

と叫び、その場で兵士たちを『死刑』にしようとします。すごいです、その場を収めるのではなく、混乱を生み出す天才なのでは?と思い始めました。

ここで、ピクシス司令がなぜ司令なのかが分かるシーンがきます。

 

わしが命ずる!今、この場から去る者の罪を免除する!

 

立場がなくなるおっさん…黙ってピクシス司令の話を聞こうね。

 

一度巨人の恐怖に屈した者は、二度と巨人に立ち向かえん!巨人の恐ろしさを知った者は、ここから去るがいい!そして、その巨人の恐ろしさを、自分の親や兄弟、愛する者に味わわせたい者も、ここから去るがいい!!

 

ここです、ここ。

 

うまく言葉にできるか不安ですが、これ、この場から去る事を許しているように聞こえますが、私は「腑抜け者」と呼んでいるように聞こえたんですよね。

巨人は、怖いです。大きいし、食べる必要がないはずなのに人間のみを狙って喰らうし、倒しようがない。

それでも巨人を倒すという共通目標のもとで集まったのがこの兵士たちです。

戦わなければならないんです。

こうしてみんなが巨人と戦う事を放棄したら、巨人を倒してくれる人がいなくなり、また巨人が壁を壊して侵入してきた時、家族はどうなるでしょう?

目の前で家族が泣き叫びながら自分に助けを求めてきた時、絶対にこう思わないと言い切れますか?

 

あの時、やめていなければ

 

ピクシスは、こういった人間の心理にも精通しているのではないか、と思いました。鼓舞していると言われたら確かにそうも見えます。受け取り側によっても、上記のピクシスの言葉の意味は変わってくるとも思っています。

だからこそ、私はピクシスが司令なのだと個人的には思ったのです。あんな言葉、普通は投げかけたくありませんから。

一人の兵士は、自分の子供が巨人に喰われるところを想像して身震いをします。そして彼はこう言います。

 

それだけはダメだ。娘は私の…最後の希望なのだから。

 

ここでちょっとうるっときて泣きました。進撃の巨人を見ていると、このように登場人物の一人一人にも彼らの人生が垣間見える事があり、そこがたまにゾクっとします。

ピクシスのあの言葉で、兵士たちは再び彼の元へと戻っていきます。

そしてまた、ピクシス司令が司令である理由が分かる言葉が出てきます。

 

4年前の話をしよう。ウォール・マリア奪還作戦の話じゃ。あえてわしが言わんでも分かっておると思うがの。奪還作戦と言えば聞こえはいいが、要は政府が抱え切れんかった大量の失業者の口減らしじゃった!皆がその事に口をつぐんでおるのは、彼らを壁の外に追いやったおかげで、我々はこの狭い壁の中を生き抜く事ができたからじゃ!

 

ここでアルミンの、祖父の死を悲しむシーンが入ります。分かってはいたけれど、ずっと言葉にしなかった事ですよね。言葉にしてしまったら、祖父の死が無駄だったと認める事にもなってしまう気がしたのかもしれません。

 

わしを含め、人類全てに罪がある!ウォール・マリアの住人が少数であったがため、争いは表面化しなかった。しかし、今度はどうじゃ!このウォール・ローゼが破られれば、人類の2割の口減らしをするだけじゃ済まんぞ!ウォール・シーナの中だけでは、残された人類の半分も養えん!人類が滅ぶのなら、それは巨人に喰いつくされるのが原因ではない!人間同士の殺し合いで滅ぶ!我々はここより奥の壁で死んではならん。どうかここで…ここで死んでくれ!!

 

これが、ピクシスが司令である理由だと私は思います。

よく自分に置き換えてこの進撃の巨人について語っていますが、性格上私は絶対に言えません。きっと私は、上層部には決してなれないと思います。(笑)

兵士たちにここで死んでくれと言える精神力は、この作戦が成功すると信じているからこそだと思っています。そしてもし作戦が成功しなくても、これが人類が助かるために必要な作戦であると信じているからだ、とも思います。

これでエレンは、この作戦を必ず成功させなければならない、という重圧に耐え、任務を遂行しなくてはならなくなりました。

 

巨人エレン作戦

ピクシスは精鋭班であるイアン、リコ、ミタビに対して、自分達の働きによって人類の命運が決まると言っても過言ではない、と話します。

すると彼らは、エレンという存在が信じられず、もし作戦が失敗した場合多くの兵士が無駄に死ぬ事になる、と不安を口にするんですね。

それに対してピクシスが、

 

うーん…困ったのう。おぬしら、そんなに巨人に負けるのが好きか?わしは嫌いじゃぞ。わしは負ける事が何よりも嫌いじゃ。だがあにはからんや、生まれてこの方負け続けておる。わしは巨人に勝ちたい。あのでくの坊どもに何としても勝ちたいんじゃ。

 

と言いますね。当然、兵士たちも同じだと言います。

 

ならば彼に賭けるしかなかろう。おぬしらの言う恐ろしく曖昧は根拠だけが、巨人に勝ちうる唯一の可能性なんじゃからな。

 

ピクシスは、イアンに部隊の指揮を執るよう伝えます。(多分今まで「指揮を取る」と書いていました、恥ずかしい

 

じゃあなアルミン。死ぬなよ。

うん、エレンも。

 

こうして、アルミンの案がピクシスによって可決され、あっという間に作戦実行の時となります。

 

作戦実行の時

巨人が出現して以来、人類が巨人に勝った事は一度もない。巨人が進んだ分だけ、人類は後退を繰り返し、領土を奪われ続けてきた。しかしこの作戦が成功した時、人類は初めて巨人から、領土を奪い返すことに成功する。その時が、人類が初めて巨人に勝利する瞬間であろう。

 

このピクシスの言葉とほぼ同時に、リコが緑の信煙弾を発射し、作戦が開始された事を全兵士に知らせます。

 

それは、これまで人類が奪われてきたものに比べれば例えようもなく小さなものかもしれん。しかし、その一歩は、我々人類にとっての、大きな進撃になる!

 

ここで、エレンはミカサとアルミンを守った時と同じように自分の親指の付け根を噛み、巨人となります。

 

これからいよいよ作戦が実行する、という瞬間。

BGMも変わり、エレンの雄叫びが聞こえ、さあ行くぞ!となった瞬間。

エレンはおもむろにミカサの方を振り向くと、

 

その拳をミカサに振り下ろします。

 

ここで、エピソード11が終了します。

ここ数エピソードでの終わり方にイラつきと衝撃を覚えますが、そこは我慢するとして。(笑)

 

アルミンの言った案が通り、ピクシスはじめイアン、リコ、ミタビと、エレンを信じる事で人類の勝利を信じるたくさんの兵士。

そして突然ミカサに殴りかかるエレン。

何がどうなっているのか誰か教えてください、となります。(笑)

 

早く続きが見たい!この一心でシーズン1を駆け抜けていった記憶があります。

ミカサがどうなったのか、エレンに何が起きているのか、次回で分かると良いのですが。

 

今回も読んでいただいてありがとうございました。

 

はる子